なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

血圧が下がって救急搬入

2015年06月21日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。隣町の温泉のホテルに宿泊していた64歳男性が血圧低下と、それによるふらつき・嘔気で救急搬入された。前日にだいぶアルコールを飲んだのかと思ったが、元々飲めない人でジュースを飲んでいた。朝の入浴後でもない。高血圧症と糖尿病で埼玉県のクリニックに通院している。仲間とバイクのツーリングで当地に来ていた。

 降圧薬が効きすぎているのかと思ったが、この症状(血圧低下してふらつき・嘔吐)は10年前からで、降圧薬を内服し始めたのは5年前からだった。これまで10回くらい起きていて、そのうち救急搬入はこれで3回目だった。軽度の時は自宅で1日寝て治す。翌日には治っているという。

 救急隊が到着した時、血圧70mmHg台だった。当院搬入時は血圧110mmHg台で症状は軽減していた。点滴で経過をみていたが、また血圧が70mmHg台になったりする。内服薬は今朝の分までしか持ってきていない(朝に全部飲んでしまった)。薬の名前は憶えていないし、薬手帳もない。日曜日なのでかかりつけ医に電話もできない(電話番号もわからない)。血液検査ではHbA1cが7.2%で、それ以外の異常はなかった(貧血もない)。胸部X線は異常なしで、心電図は100/分の洞性頻脈のみ。

 症状に慣れているので、明日まで入院にしましょうというと、明日になれば治りますと(きっぱりと)答えた。最初の救急搬入は埼玉医大だったが、何と言われたかはよく覚えていないそうだ。αブロッカー・βブロッカーが入っているかどうかなど処方薬の問題も否定できないが、そういう問題でもないのかもしれない。明日の月曜日までヴィーンF500mlの点滴を継続とした。

 めまいの高齢女性が同じく短期入院となったが、あとは外来治療で帰宅できる患者さんだった。先週、熱中症で一晩入院(急性腎前性じん不全もあった)した37歳男性が、今日もまた熱中症で救急搬入された。朝から草刈をしていたそうだ。今回は前回より軽度で、両手がつっぱっていたが普通に話はできた。ご本人も前回よりは楽だという。生食500mlの点滴を3本して帰った。

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