なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今日は日直ー今のところ入院なし

2015年06月07日 | Weblog

 学会から帰ってきて、今日は日直で病院に出ている。肝硬変・肝性脳症の70歳男性が救急搬入された。外来で担当している消化器科医が朝病院に来ていたが(昨日の当番で早朝の入院患者さんを診に来ていた)、一昨日から発熱・下痢で体調不良だった。今日は良くなってきたという。

 血清アンモニアが100台で高いと250~300になる。必ずしも血清アンモニアが肝性脳症の程度を反映しないこともあるが、この方は値に一致して症状が軽快増悪してわかりやすい。今日は260だった。傾眠状態で声かけすると会話ができるが、またうとうととしてしまう。いつものアミノレバン点滴を開始して半分入ったところではっきり開眼するようになった。点滴が終わるころには食事もとれて、普通に覚醒している。できるだけ外来でみるという方針で付き添ってきた妻もそのつもりだった。

 85歳男性が胸が栗しいと受診した。この方は膀胱癌・肺癌があり、何かの成り行きで消化器科外来で診ている。先月食欲不振などで入院して、数日前に退院していた。今日はせき込んだ後に喘鳴が出て胸が苦しかったという。病院に来たときには落ち着いていて、胸部X線で確認したが右肺癌は前と変わりなかった。バイタルも特に問題なく、ご本人も落ち着きましたというので帰宅とした。

 先月末に外科で右鼠径ヘルニア手術をして90歳女性が3日前からの腹痛で受診した。昨年は閉鎖孔ヘルニアから絞扼性イレウスで手術を受けている。腹部造影CTを行ったが、明らかなイレウスや他のヘルニアはなさそうだった。日直をしている外科医(大学病院から応援)とも相談したが、今日は帰宅として明日外科外来に来てもらうことにした。

 内科の入院なしという穏やかな日直だった。当直帯で入るかもしれないが。

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