なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ナノパスニードル34G

2014年05月12日 | Weblog

 糖尿病で通院している73歳女性が、大学病院整形外科で左股関節の人工関節再置換術を受けて帰ってきた。以前に両側の股関節の人工関節置換術を受けていたが、左股関節の痛みが続き、再手術となったものだ。

 大学病院の糖尿病代謝科で術前術後の糖尿病治療を行った。普段は混合製剤30Rの朝夕注射になっていたが、入院中は当然インスリン強化療法に切り替わった。1400Kcal/日の食事療法になったこともあり、低血糖になって何度か倒れたそうだ。糖尿病の先生は2-3回病室に来たらしいが、他科からの頼まれ仕事なので、当然そんなに熱心に見る余裕もないのだろう。低血糖になれば、インスリンを減量すればいいのだが、自分でポカリスエットを飲んで調整したという。

 30R朝夕ではHbA1cが7%前後だった。今日は入院していた期間の血糖を反映するので、5.9%と正常域だった。以前に入院した時もインスリン強化療法だったが、退院後は希望で知り合いの他の患者さんは30R朝夕で楽そうでいいと、自分も30R朝夕を(強く)希望した。入院してないと、インスリン強化療法にしてもHbA1cが7%前後になってしまい、朝夕打ちと変わらなかった。今回は、大学病院で言われたらしく、インスリン強化療法を継続することに納得していた。自宅だと、HbA1cは7%にまた戻るのかもしれないが。

 大学病院で使ったこの針にして下さいと、テルモのナノパスニードル34Gを出してきた。あら、そんな細い針があるのかと驚いた。痛みがほとんどないという。出たばかりではないので、ずっと知らなかったことになる。病院近くの薬局に問い合わせると、その針があるという。知らないのは病院だけ? テルモも商売っけがなさすぎる。こんな針があれば、インスリン用の針は全部これになって売り上げ急上昇になるのに。

 

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