なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性薬物中毒

2014年05月06日 | Weblog

 昨日病院で夜に入院した患者さんを診察して医局に戻っていると、当番の先生(入院があった時の内科系の当番)が急性薬物中毒の患者さんの話をしていた。30歳代女性で、ふだんは精神科病院に通院している。その病院から処方されている、テグレトールとセパゾンとリスパダールを1週間分いっぺんに飲んだそうだ。飲んでから3時間経過して受診しているので、時間が経つともっと上昇する可能性が高い。消化器科医なので、というわけでもないのだろうが、NGチューブを挿入して胃洗浄を行って活性炭を注入した(その後嘔吐した)。3時間目の胃洗浄は効果があるかどうかわからない。じぶんだったら、やらなかったかもしれない。以前薬局に聞いたら、活性炭は置いていないという返事だったが、その後に購入したとも思えないので、前からあったのだろう。

 急性薬物中毒だと、連休中でなくても、その精神科病院で引き受けることはない(150床くらいの精神科の単科病院)。都心だったら、精神科救急で薬物中毒にも対応している病院があるのかもしれないが、地方では最寄りの病院が引き受けて、それなりに対応するしかない。テグレトールだと、不整脈が危惧されると言って、病室に上がっていった。

 受診した時は、病歴や経緯をしゃべっていたそうだが、その後薬の効果が出てきて寝てしまった(意識障害に陥ったと言うべきだろう)。それにしても、この患者さんの病名は何だろうか。年齢的には統合失調症かと思ったが、テグレトールが入ってるとよくわからない。

コメント
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