10月9日(月)の早朝に左側腹部痛・嘔吐の55歳男性が救急外来を受診した。8日(日)の当直の先生が対応していた。
その日の早朝からの発症で側腹部痛が間欠的だったが、程度がひどかったためか救急要請していた。呼吸器症状はないが、微熱があったので、コロナ・インフルエンザの迅速検査から始まった。(いずれも陰性。発熱外来の決まりなので看護師さんが最初に検査している)
点滴をして、ブスコパン注とプリンペラン注を行っていた。検査したりしているうちに、症状は軽減した。(腹痛・嘔吐での治療だが、消化管を動かすのか、動きを止めたいのかわからない治療になってしまう。使用するならプリンペラン注に、アセリオ=アセトアミノフェン注か尿管結石ならジクロフェナク座薬がいい。)
腹部CTで右尿管と左尿管に結石を認めた。右側の方が水腎症が目立つが、訴えは左側だった。(記載によれば急性胃腸炎疑いとしての撮影だったが、下痢はない。)
通院している隣町の病院に行きたいと希望したらしいが、家族の意見もあってそのまま当院入院となった(どちらも泌尿器科はいない)。
点滴と抗菌薬(セフトリアキソン)で治療が開始されて、症状としては治まってはいるようだ。尿管結石に尿路感染症(腎盂腎炎)を伴えば閉塞性腎盂腎炎で泌尿器科救急になる。(高熱が続き、バイタル不安定になれば即搬送)
結石が小さくて自然排石が期待できるので、感染症として治まれば、内科で経過をみてもいいのかもしれない。
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