なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

間質性肺炎、縦隔気腫

2024年04月27日 | 呼吸器疾患

 1月6日、1月20日に記載した間質性肺炎の92歳女性のその後。

 1月4日間質質性肺炎の増悪で入院して、プレドニン30mg/日で開始して、間質性肺炎は軽減した。プレドニンを漸減して、1月28日に退院とした。小康状態がいつまで続くかわからないので、帰れる時に帰った方がいいと説明した。

 その後、外来に3回通院していた。4月22日に動けない、食べられないとして予約外に家族が連れてきた。間質性肺炎の悪化かと思ったが、酸素飽和度は保たれていた。細菌性肺炎の併発が疑われた。

 胸部CTで確認すると、縦隔気腫・皮下気腫を認めた。右気胸のように見えるが、縦隔気腫からの連続らしい。肺野の所見は読みにくい。上背部痛を訴えるのはこれによるか。

 血液検査で白血球20900・CRP30.8と著明に上昇していた。肺以外の炎症反応が上昇するような病変はCT上指摘し難い。発熱はなかった。

 点滴と抗菌薬(内服できるかわからないので、プレドニンは点滴静注にした)で経過をみることにした。酸素飽和度の低下はなく、発熱は認めなかった。

 脱水症からの腎後性腎不全を呈していた。嚥下評価したもらったが、飲み込みは悪いようだ。

 

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