なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

8日目の高熱

2024年04月24日 | COVID-19

 4月19日(金)にCOVID-19に罹患した87歳男性が救急搬入された。

 4月12日に、前立腺肥大症で通院している泌尿器科クリニックを受診した。微熱があり、新型コロナの検査(迅速検査)をすると陽性と診断された。

 妻も検査して陽性だった。同居も息子夫婦は陰性だったそうだ。本人はその後発熱はなかったという。その日(19日)突然39℃の発熱があり、救急搬入となった。その日は食欲がなかったが、歩けなくはない。

 外科の非常勤医が救急担当だった。連絡が来て、病棟は入院可能といわれたので、発熱外来担当の先生に連絡しましたという。その日の発熱外来担当ではなかったが、新任の腎臓内科医が担当だったので、救急の看護師さんが当方に連絡するよういったらしい。

 外来にある新型コロナ用の部屋に行くと、患者さんは案外元気だった。酸素飽和度は97%(室内気)で酸素吸入は不要だった。

 胸部CTを撮影すると、右肺下葉背側胸膜下に淡いすりガラス陰影があった。葉間胸膜と左肺にもわずかに陰影があった。白血球1500・血小板10.7万と白血球減少・血小板減少を認めた。

 武漢株だと1週間目から肺炎が出現して悪化するが、オミクロン株以降ではもっと進行は速いはずだ。発症まもないような所見だった。

 8日目だが、ウイルス期として抗ウイルス薬(レムデシビル)を開始した。翌日には解熱して、食事摂取もできるようになった。

 4月22日(月)には、本人が良くなったので退院したいというが、翌23日までレムデシビル5日間の点滴は継続とした。遅れて肺炎を来しているので隔離期間は10日間ではなく、ウイルス感染遷延として14日とした方がいい。

 

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