Snowtree わたしの頭蓋骨の下 *鑑賞記録*

舞台は生もの、賞賛も不満もその日の出来次第、観客側のその日の気分次第。感想というものは単なる個人の私感でしかありません。

歌舞伎座『七月大歌舞伎 夜の部』 3等A席前方センター

2015年07月04日 | 歌舞伎
歌舞伎座『七月大歌舞伎 夜の部』 3等A席前方センター

『熊谷陣屋』

梅玉さんと魁春さん、鉄板。この兄弟ほんと貴重。

播磨屋というより團十郎さんな熊谷でした。台詞は相変わらず。

『怪談 牡丹燈篭』
面白かった~。

玉三郎さんのお峰は絶品だし何より女として可愛い。玉三郎さんのお峰の嫉妬は旦那が好きだからこその悔しさが伝わるのがたまりません。

中車さんもかなり良かった。小心ものだけどごく普通の男。それが少しづつ欲望にのまれていく様がよく伝わってきて身近な存在としてありました。声もよく出てましたねえ。

玉三郎さんと中車さんの二人、思った以上に息が合っていました。

ラストは今まで観てきたものと違ってました。今回のラストは哀しい終わり方かな。いつものほうが好きですが今回のも余韻があって良いなあと思いました。

円朝の猿之助さんは段四郎さんソックリだった。やはりこういう語りも巧いね。馬子の海老蔵さんは楽しそうに。お馬鹿きゃらが似合う。