横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

フウセンカズラとモクゲンジ

2006-07-17 07:22:27 | 近所

フウセンカズラ(ムクロジ科)
ご近所に、いつの間にか紙風船のような実ができていた。
この中は3つの部屋に分かれていて、一つづつ種が入っている。
種の形は 種の形が面白い 参照。
黒い種に白いハート模様があるのは、着生の跡らしい。


大きな実に比べると花はずいぶん小さい。
花弁は4枚だけれど萼が覗いて6枚のように見える。


モクゲンジ(ムクロジ科) 木欒子 センダンバノボダイジュ
上瀬谷の方で、大きな木が黄色に染まっているのを見た。
フウセンカズラと同じように、袋果ができる。
前に( 小石川の木と実 )仲間のフクロミモクゲンジの実を見た。
モクゲンジの実の様子もこれに似ている。
袋はやはり3つに分かれていて、種は数個入っている。


モクゲンジは雌雄同株だ。
オシベが目立つ雄花の5枚の花弁の根元が赤い。
開花当初は赤くなくて、2日ほどで赤くなるそうだ。
下の方に見える雌花はメシベ1本だけで目立たない。

フウセンカズラは草、モクゲンジは木、
花が違っても同じような実が出来るのが面白い。

ようやく咲いた

2006-07-16 08:40:57 | 近所

マンリョウ(ヤブコウジ科)
まだ梅雨は明けていないのだろうが、暑い日が続く。

ヤブコウジの花と一緒にみることができなかったマンリョウが
しばらく前に咲き始めた。
つぼみ全部がいっせいに開くというわけではないようだ。
花びらやオシベに小さい斑点が入っている。


シラサギカヤツリ(カヤツリグサ科)
寄植えの中の白鷺蚊帳吊も成長して、
白い苞を大きく伸ばした中に小さい花が咲いた。


これで一つの花なのか、花の集合体なのかよく分からない。
オシベらしいものが目立つが、メシベはどれなのか。

そのうち調べてみよう。


ミツバもセリの仲間

2006-07-15 08:41:25 | 近所

ミツバ(セリ科)
我が家に咲いた直径2ミリぐらいの小さな花を
虫眼鏡で撮ってみると、しっかりした姿だ。


ミツバはセリの仲間にしては花のつきかたが
散らばって見える。


セリ(セリ科)
水辺にやや背の高い白い花が咲いていた。
春の七草のイメージとは違うがセリだと思う。


ニンジン、アシタバ、パセリ、セロリなど野菜に多いセリ科の花は
小さい花がたくさんまとまって咲く。
花火のように見えるのも多い。


トリミングで取り出してみると
5枚の花弁の先がサクラのようにくぼんでいることに気づく。
オシベは数本らしいが、メシベも含めて細かいところは分からない。


マヤラン

2006-07-14 07:13:33 | 近所

数日前からヒグラシの声を聞き、暑い日が続いている。
それでも照葉樹林では日差しも少ない。


マヤラン(ラン科)
そんなところを歩いていて、シュンランに似た珍しい花を見かけた。
1897年に神戸の摩耶山で最初に見つかったことから、
マヤランと呼ばれるそうだ。
花弁はランの特徴を示しているが葉は見えない。


マヤランは菌類と共生する「菌根植物」でしかも光合成をしない腐生殖物だ。
葉緑素を持たず菌類から養分をもらうので、緑の葉が必要ない。
イチヤクソウ科のギンリョウソウも仲間だそうで、ときどきブログで見かける。


一本の茎にいくつか花がつき花期が長いとも、
夏と秋と二度咲きとも聞くがどうだろうか。
もう少し観察したい。


ブルーベリーの摘み取り

2006-07-13 08:55:17 | あれこれ

大きさ1.5cm前後のこの実はブルーベリー。
瀬谷駅からバスで20分ぐらいのところに、
さんや農園というブルーベリー畑がある。
前にブルーベリーの花を撮ったところだ。

このあたり一帯に何ヶ所かの広い畑があって、
ブルーベリーの摘み取りができる。


まだ鳥には上げられないので、網でカバーしてある。
このときは30人ぐらいの人が来ていた。


早生の種類が今週いっぱいで終わり、8月には通常種がなるという。
木によって甘さが少し違うので、味見しながら摘み取ってザルに入れていく。
結構汗をかく。


こういう若い実は色を見れば分かるので取らず、
青紫色に粉を吹いた感じのもので手ごろな大きさのを摘む。


摘み取ったブルーベリーは、100g130円で買い取る。
このまま食べても良いし、冷凍してから食べても美味しい。


一部はジャムを作って(例によって私ではない)
近所にもおすそ分けした。



自然を残す森

2006-07-12 08:37:09 | 近所

我が家から歩いて30分ぐらいのところにある瀬谷市民の森は、
公園化しないで自然のままをほとんど残した森だ。
いろんな植物を見ることが出来るが、名前を知らないものも多い。
花が咲けば調べる手がかりができる。


アキノタムラソウ(シソ科) 学名 Salvia Japonika
花もそうだが、茎の四角いところもシソ科らしい。
キク科のタムラソウに対して、梅雨にどうして秋のタムラソウなのか。


チダケサシ(ユキノシタ科)
よく見かけるアスチルベという花は、
オオチダケサシとアワモリショウマを交配してできたものだそうだ。
余談だが名前にショウマのつく花は、
ユキノシタ科、キンポウゲ科、バラ科にある。


上から見ると細い花弁と長いシベの小さい花が密集している。



ムラサキニガナ(キク科)
森の中は暗くて、小さい花は見逃してしまう。
タンポポに近い花で、仲間のニガナは少し前に黄色い花を咲かせた。


長い総苞に1cmぐらいの花が下向きに咲く。
タンポポの仲間らしく夕方には閉じている。


少し明るい写真を追記した。

市民の森の北側には程ヶ谷カントリー倶楽部が隣接しているほか、
周辺には中学、高校、総合病院がある。

花の寺、つづき

2006-07-11 07:15:47 | 近所

オイランソウ(ハナシノブ科)クサキョウチクトウ、宿根フロックス
きのうに続いて常泉寺の花を見る。
向こうの方の河童は酒に酔ってぼやけている。


キキョウ(キキョウ科)
梅雨の頃の早咲きのキキョウは、サミダレギキョウという種類だそうだ。


クマヤナギ(クロウメモドキ科)
境内には地植えだけでなく盆栽も多い。


クマヤナギは花が咲いて一年後に赤い実がなる。
12月ごろには黒く熟して、果実種にできるという。


クマヤナギもそうだが、珍しい花の名前はご住職に聞くのが一番。


ニンジンボク(クマツヅラ科)人参木
クマツヅラ科というのは他に、
クマツヅラやムラサキシキブそれにクサギなどが仲間だ。


セイヨウニンジンボクというのもあるらしいが、
詳しい区別は知らない。


大きな水甕などでは河童に因んで、
ハス、コウホネ、ガマノホなども見られる。


梅雨でも花の寺

2006-07-10 08:21:56 | 近所

カワラナデシコ(ナデシコ科)
参道のところどころで、いろんな草花が見られる。


ネジバナ(ラン科)
小さな仏様の前のネジバナは、ずいぶん纏まって咲いている。
ここはミツマタで賑わった大和市の常泉寺。


フウラン(ラン科)
ミツマタの季節は華やかだったが、
それ以外にも四季折々の花が楽しめるお寺だ。


ヤブラン(ユリ科)
蘭ではないのに、どういうわけかランの名前をもらった。
すぐに丸い実がなる。


ヒメヒオウギスイセン(アヤメ科)
この花はどこでもよく見かけるが、なぜスイセンの名前をもらったのか。


ヒオウギ(アヤメ科) 檜扇
ヒオウギも同じ境内に咲いていた。
葉の姿が檜の扇に似ているのでヒオウギと呼ばれたらしいが、
檜扇を見たことがないのでよく分からない。


ヒメヒオウギ(アヤメ科) ヒメヒオウギアヤメ
これは6月のはじめ頃に別のところで見かけた。
この花はヒオウギに似て小さいので
ヒメヒオウギまたはヒメヒオウギアヤメと呼ばれたものか。
そして上の花はアヤメでなくて、
ちょっと横向きに咲くのでスイセンと名付けたのだろうか。
推測でしかない。


ランと言っても蘭じゃない。スイセンと言っても水仙じゃない。
書き留めておこうかな、とつぶやくのは
このお寺のもうひとつの名物である河童君だ。


子供たちの通学路

2006-07-09 07:27:13 | 近所

我が家の北のほう、上瀬谷小学校の児童の通学路のそばの畑。
トウモロコシの向こうに見えるのは高層団地だ。


ニラ(ユリ科)
手前の白い花は、季節が少し早いがニラだろう。
道端で見るのとちがって勢いが良い。


団地のすぐ北側には、16号線の旧道が走っている。
この道路の向こう側から上瀬谷小学校に通学している児童もいる。


ごく最近、東名を渡る橋のたもとを利用して地下道が出来た。


その壁には、地元の陶芸家が焼いた陶板に
上瀬谷小学校の生徒たちが絵付けをしたものが嵌め込まれた。


瀬谷区の花、紫陽花をイメージしたデザインになっている。

さわやかに長く活用されることを期待する。



梅雨の中の小さな花ー2

2006-07-08 12:40:23 | 近所

前にジャノヒゲ(リュウノヒゲ)の綺麗な実を見たときに、
我が家にもジャノヒゲはあると聞いたが、
実や花を見た記憶がない。
ジャノヒゲの実の記事


ジャノヒゲ(ユリ科)リュウノヒゲ
その葉のかげに蕾がついて、最近ようやく花が咲いた。
写真にはすこぶる撮りにくい。


オオバジャノヒゲ(ユリ科)
これは泉の森の林に咲いていた。
こちらは葉も大きく花茎も長いので、
実が出来たら見つけやすいだろう。


シラサギカヤツリ(カヤツリグサ科)
白い葉が長く伸びて、まもなく小さな花が見られるはずだ。


ミズヒキ(タデ科)
同じ鉢に植えてあるミズヒキも
花の数を増やしているところだ。
この鉢の花は、まもなくギボウシなども加わる。



木の花、夏へ

2006-07-07 17:54:06 | 近所

サルスベリ(ミソハギ科) 百日紅
夏の間咲き続ける長い花期のスタートをきった。



畑の一角に植えられた高さ5~6mの木
よく見ると花が咲いている。


キササゲ(ノウゼンカズラ科)
木にササゲ(大角豆))のような莢果をつけるので、
キササゲと呼ばれる。
ササゲは煮ても皮が破れにくいので、小豆の代わりに赤飯に使われる
去年 9月8日 には実が成長していた。

キササゲは今の時期おなじみのノウゼンカズラの仲間だ。


ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)
こちらは蔓性だが、花はキササゲの親戚と見えないこともない。




きょうの泉の森

2006-07-06 17:35:18 | 近所

ヤロー イエロー(キク科)西洋ノコギリ草
久しぶりに泉の森を訪れた。
ハーブ関連の花がいろいろ咲いている。
ヤローは細かい花がビッシリと咲く。


ヤロー レッド(キク科)
黄色だけでなく赤、白など色とりどりだ。


ルー(ミカン科)ヘンルーダ
葉の香りが強いらしい。


モナルダ(シソ科)ベルガモット、タイマツバナ
淡桃色と白色だとタイマツバナという名前は思いつかない。


ミソハギ(ミソハギ科)
ハーブから離れて水辺へいくとミソハギが咲いている。
わが家のミソハギは蕾もつけていないが、
ブログで花を見せてもらったので、
この花の様子を見るために来たのだ。


川の中を覗くとカルガモ親子がいた。
ちょっと数が減ったようだ。


梅雨の中の、小さな花

2006-07-05 17:14:20 | 近所

ヤブコウジ(ヤブコウジ科)
梅雨らしく今日は朝から雨。
そんな中で我が家にも、そっと咲く花がある。


庭のセンリョウやマンリョウの蔭の低いところで咲いているのは、
ヤブコウジの花で十両とも呼ばれる。


マンリョウ(ヤブコウジ科)
万両の蕾は、なかなか開花しない。
多分ヤブコウジに似た花だろう。


画像をクリックすると千両にとまる虫の写真(コマダラカミキリ)
センリョウ(センリョウ科)

秋になると万両と同じように実が鑑賞される。
しかしヤブコウジとマンリョウはヤブコウジ科で同じ仲間なのに対し、
センリョウはセンリョウ科であって花を見ると違うことが納得できる。
センリョウは原始的な被子植物と考えられ、
花は花弁もなく単純な形をしている。


白っぽい雄シベは、緑の雌シベの横に寄生した形になっている。
雌シベの天辺には柱頭の跡が見える。
これは実になったときも小さく黒いくぼみとして残る。
実には雄シベがついていた痕跡も極く小さく残るらしい。
このあたりのことは、このページ が参考になる。


ヒトリシズカ(センリョウ科)
これは3月末に撮ったヒトリシズカの花。
花序についた一つずつの花は、
花弁がなく雌シベに3本の雄シベが付いているように見える。
なるほどセンリョウに近い特徴だ

旅先で見た花

2006-07-04 16:25:38 | 旅行

ウツボグサ(シソ科)靫草
今回の信州では野山の散策は予定になかったので、
花の写真はあまり撮れなかった。
それでも朝ホテルのそばを歩いてみると、
ウツボグサなどの花を見かけた。


イワガラミ(ユキノシタ科)
車で走りながら見ていると林の木の上の方に
白い花のようなものが何ヶ所もあった。
比較的低いところで見つけたので近寄って見た。
ガクアジサイのように見えるが、蔓性で太い木にも絡んで上へ延びていく。


同じようなものにツルアジサイがあるが、
ツルアジサイは装飾花の萼片が3~4枚あるらしい。
イワガラミは萼片が1枚だけで装飾花という感じはしない。


ストレプトカーパス・サクソルム(イワタバコ科)
これはホテルの玄関脇に植えられていた。
ストレプトカーパスとは捩れた果実という意味だそうで、
細長い螺旋のような実ができる。
と書いたが最初は名前が分からず帰ってから調べたら、
イワタバコの仲間だった。


イワタバコ(イワタバコ科)
イワタバコなら、前に鎌倉のお寺で見た花ではないか。

ホテルの露天風呂で景色を眺めていると、
イワツバメが早いスピードで飛び交っていた。


山ブドウワイン

2006-07-03 21:03:30 | 旅行

元いた会社の仲間たちと、長野県飯島のトマト農園を訪れた。
この農園は、昨年 トマトとヤマブドウ でも述べたように会社の先輩が作ったものだ。


今年は気候の影響か、トマトの出来が遅れている。


ヤマブドウの花の季節はすっかり終わって、
昨年に比べてぐんと延びた蔓に、いっぱいの実が生っている。

トマトやジャガイモなどの美味しいのを頂いた後、
総勢8人で松川温泉清流苑へ行き、
温泉を楽しんだり夕食を囲みながら昔話に花が咲いた。


この日の主役はこれ。
昨年、収穫したヤマブドウの実を近所の酒造会社に依頼して
600本のワインに仕上げたそうだ。
販売は秋以降になるらしいが、一足先に味わわせてもらった。
ソムリエではないので上手なたとえができないが、透明で豊かな味わいだ。
特にポリフェノールを多く含み抗酸化力が強いという。

肥料をはじめ栽培に工夫を重ねた結果の
糖度の高いヤマブドウからできたこだわりのワイン、
多くの人に味わってもらえる日が待ち遠しい。