湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

昭和が響きワタルけれど

2009-10-20 21:48:08 | B食の道


冷蔵庫から分厚い肉を取り出したぞ。
テレビのグルメ番組で見る、鉄板の上に置いた瞬間にジューッと音を立てる上質のステーキのようでもある。
それ、もしかしたら今僕が頼んだ「ポークソテー(しょうが風味)」じゃないですよねぇと、聞きたくなった。だって、デカ過ぎやしませんか?厚過ぎるでしょ?
わっ、ドンドンと叩いている。おっ、フライパンにのせたぞ。ん~、やっぱり豚肉みたいだ。それにしてもデカい、厚い。
飯田橋の『キッチンワタル』にやってきた。もう何でも載っかっちゃってるスペシャルランチで有名な洋食屋さんだ。
そのカウンター席に腰掛け、腕をふるうお父さんの背中を見ている。いろいろなメニューが次から次へと調理され、お皿に盛られていくる。ホール係をこなしながら、そのお皿を用意したり、味噌汁を注いだり、合間をみては刻みものをするお母さんとのコンビネーションも小気味いい。
これを見ているだけで、わざわざひと駅歩いてきた甲斐があるというものだ(歩いてきたか!)。
いろんな料理がどんどん完成していく中、僕の「ポークソテー(しょうが風味)」は、いまだ慌てず騒がずじっとフライパンの上。途中からフタがされて状況がみえなくなったが、間違いなくそこで熱く熱くなって、フタが開けられワ~ッと一気に湯気が立ち上る瞬間を待っているのだ。
それ、僕の「ポークソテー(しょうが風味)」ですよねぇ。
おぉ~と、フライパンごと壁の向こうに運ばれてしまい、肝心の湯気が見えない、あぁ味付けする様子も見えない!
「お待たせしました」「すっかりお待たせしちゃって」
最後の工程を目撃できなかった僕のポークソテーしょうが風味がやってきた。
あれっ、小さく切ってあるぞ。さっきまでのデカくて厚い姿は、そこにはなかった。そうか、お箸で食べやすいように切ってくるんだね。
残念ではあるけれど、確かにあのフライパンに載っていた肉のボリュームはある。お皿の上が肉だらけだ(笑)。
しょうが風味の甘いタレは野菜がいっばいで、これだけでもご飯が進む。豚肉は脂身がやや少なめなのが残念(ぜいたくな!)。でも、そのぶん歯で噛みきれるくらいやわらかいのだ。


これだけでも十分なのに、ナヌ~ッ?タルタルソースがかけられた揚げ物が3つも一緒に載っているぞ。小さなトンカツ!次は白身魚!まん丸なのはコロッケ!
えっ、その下にはナポリタンまで隠れているではないか!
なんというサービス!
テレビで見た全部載せ的「スペシャルランチ」の片鱗を垣間見た思いだ。こいつは、腹を空かせた学生やサラリーマンが食いつくだろう。僕だって、学生時代にここを知っていれば間違いなく通ったはず。
ただ、お母さんに聞いてみたら「今年で15年になりました」とのこと。僕がこのあたりでお世話になっていた頃には、まだなかったんですね。
いや、お店の雰囲気、ご夫婦のお顔からすると、昭和からやっている老舗にしか見えないんだけどなぁ。こりゃ失礼。でも、いいお店でした。
たっぷりのご飯と味噌汁が付いて880円!この価格も昭和だ。


自家製ハンバーグが一番

2009-10-19 23:28:22 | B食の道


ハンバーガーは大好きでこの日記にもたびたび登場するけど、ハンバーグはほとんど出てこない。
そういえば、外ではあまり食べないなぁ。家の食卓に上がる時は、信じられないくらいの量を食べるんだけどね。そんな時は、もちろん白飯の量も信じられないくらいになる(笑)。
残ったら、翌日の朝ごはんに。当然また白飯が進んで、満腹で家を出ることになる。
お昼にお弁当箱のフタを開けたら、またまたご対面(笑)。でも、全く構わない。冷たいご飯も魔法のようにおいしくなって、ガンガンいけるのだ。それくらいハンバーグが好き。
では、なぜ外で食べないのか…
実はいくら考えてみても、その理由がわからない(笑)。じゃあ、我が家のがうますぎるから、ということにしておこう!
写真は、残念ながら我が家のものでなく、小田原の至宝『喫茶ワンダフル』のハンバーグランチ(前回のFリーグ公式戦の時だから、もうだいぶ前になる)。
いつもナポリタンかピラフなので、初めて頼んでみたら思いもかけないビジュアルで登場。分厚いハンバーグが2個並んでいた。でも、目玉焼きの目玉は1個なんだ(笑)。
味は、家庭的といったらいいだろうか。レストランのものとも比較にならないけど、やっぱりどこか懐かしい感じ。
一応ナイフとフォークが用意されるが、できればお箸で食べたいところですね。

日本一たい焼きを食べる

2009-10-18 20:45:32 | B食の道


先月ここを通ったときに、駐車場まで完備したたい焼き屋がオープンしていて、しかも大賑わいで驚いた。
そこで今日、海老名にある妻の実家に行く際に手土産にしようと寄ってみた。
店舗名は『日本一たい焼き』湘南寒川店である。九州を中心に25店舗を展開しているらしいが、関東では東京十条店に次いで2店舗目だという。
僕は断然1匹ずつ焼くタイプが好きで、こういうたぶん大量生産型はだめなんだよなぁと思いつつガラス張りの厨房(工場)を覗くと、1回で2匹焼ける型が7~8機並んでいる台を一人が担当している。焼きあがったものはベルトコンベアーで運ばれるが、型に生地を注ぐところからシッカリ手づくりだった。


しかも、その生地の部分がとても薄い。その分、餡はタップリ。実際、食べ始めるとお腹の辺りが割れて餡が飛び出してきたくらい。スゴイ! ただし、焼けた皮はカリカリと香ばしくなかなか。
駐車場に戻り振り返ると、袋や箱を手に出てくる人たちがみんな笑顔。それを見ているだけで、なんだか嬉しくなってくるのである。
実家での評判も上々。実は既に手土産にもらったことがあるということだったが、「また食べたい」と思っていたということで、いいお土産になった。
箱には「類似店にご注意ください」と記されていたが、我々もお土産を渡すときに類似発言に注意しなければならない。「日本一“の”たい焼きを買ってきたよ」ではなく、あくまでも「日本一たい焼きを買ってきたよ」である。




こちらは、先月ハウスに植えたイチゴの苗の様子。水遣り中(笑)。

ベルマーレは富山で勝利!さきほどクラブハウスへ戻ってきたそうだ。
昨日の箱根駅伝の予選会では、母校がギリギリ11位で通過!今回は応援に行ける!



普通で山盛り

2009-10-17 21:02:44 | B食の道


Fリーグ観戦前の腹ごしらえに、小田原市は栢山駅の近くラーメン『味寿々』(みすず)にやってきた。
正午ちょっと前。どうやら今日初めての客のようだ。白髪パンチの店主と二人きり。待たせるわけにはいかないぞ。焦ってメニューを見て「当店一番のオススメ」と書いてあった「味寿々メン」(880円)をオーダーした。客が怯えてどうする(笑)。
カウンターの向こうで店主が後ろを向いたので、ようやく落ち着き改めてメニューを見直す。「野菜炒め(カレー)なんていう魅力的なものもある。普通の5倍サイズという「ジャンボ餃子」も。なに?「麺が3倍のジャンボラーメンにも挑戦してください」などと書いてあるぞ。
そうか、ここは大食いの方にも有名なお店だった!
と、思い出したと同時にドーーーンと「味寿々メン」が現れた。


「味寿々メン」というより「味寿々ザン」といったほうがふさわしい、切り立った山であった。山を構成しているのは、刻みチャーシューと長ネギと生姜。
「すごいですねぇ~」
「お客さん、初めて?」
「え、えぇ。でも、嬉しいッス」
このネギの量、ホント夢のよう!
おっ、この山盛りの具は、冷たいんだ。そういえば、炒めているのではなく、ボールで和えていたようだ。辛くてイケる。歯ごたえがいい。甘い感じがするスープとの相性もなかなか。熱いスープじゃなきゃイヤという人にはNGかもしれないが、暑がりの僕には助かる。
ちょっと上の具を寄せて麺を…と思ったらまずモヤシが出てきた。上の具と混ぜて口に入れると、これまた歯ごたえが違ってきていい。たっぷり口に入れてモグモグすると最高だ。
そして、麺。珍しい極細のちじれ麺だ。


かなり量もあるようだが、完全に具に圧倒されてラーメンを食べている感じがしない。ズルズルッというより、モグモグである。
しかし、食べても食べてもなかなか減らない。これが、普通サイズだというのだから恐れ入る。
昨夜は丼飯を2杯、今朝も出掛けに厚切りパンを食べてきたばかり。さすがにスープは飲み干せなかったのが残念。
お釣りを渡されるとき、店主がとっても人懐っこい笑顔になった。
そうだよな、こんないかしたメニュー考える人だ、恐いわけないよな。

初ダンス@小田原

2009-10-17 20:59:25 | 湘南ベルマーレ


勝った、勝ちました。もうそれだけでいい。
ボラ選手と監督の確執も、入りそうで入らないゴールも、被シュートが多かったことも、もうなんでもいいじゃん。勝ったんだからね。1クール最終戦で、今シーズン初勝利だ。
小田原での勝利は、いつ以来なのだろう。昨シーズンは勝っていないはずなので、小田原での“勝利のダンス”も、たぶん初めてだったと思う。
ん~、今日はみんな満足して家路についたはず。
でも(今日もまたいつもと同じことを書くわけたけど)、その入場者数778名は淋しい。ガラガラだもんなぁ。こんなに面白いプログラムで、野嶋選手やボラ選手の驚くべきプレイも見れて、しかも勝利に酔うことができて2000円(前売り1800円)は、安いと思うけどなぁ。
いい気分で表へ出たら、ポツポツきた。え~?早過ぎないか?
国府津あたりで本降りになり、自転車を停めてカッパを着込む。全身ビッショリで帰着。
それでも、ウキウキ感は持続していた。


「ワケワッカンネー」みたいな(笑)


で、一人で決めてしまった!


やっぱり笑顔がいいですよね。


とげぬき食堂

2009-10-16 23:52:51 | B食の道


都営三田線は水道橋を出ると「春日」「白山」「千石」と進む。
僕はここが『何だかだかとても由緒正しい響きの3連続駅名』ベスト1だと思っている。他に調べたことはないんだけどね(笑)。
というわけで会社帰りに仕事がらみで、その次の駅「巣鴨」にやってきた(どんな前フリよ)。
チャチャッと用を済ませて、おばあちゃんの原宿『巣鴨地蔵通り商店街』へ。さすがに8時を回って、おばあちゃんたちの姿はない。ほとんどの店がシャッターを下ろして通りは暗く道行く人も疎らだ。
ところが、ずんずん進んで行くと通りの中ほどに、煌々と明かりを灯す一軒の店がある。大衆食堂ファンであれば知らない人以外は誰もが知っている(笑)という『ときわ食堂』だ。
丸に喜とマークされた暖簾をくぐると、その賑わいに驚く。今までの外の静けさが嘘のように、活気が満ち満ちている。席数はかなりあるが、空いているのは僅か。その残り少ない席に案内された。
テーブルにメニューはないようで、壁の札を見て注文だ。目についた「アジフライ」(400円)をプラス250円で定食にしてもらう。
「玉子焼き、ひとつ持ち帰りでね、塩で」
突然こんな声が上がった。
壁を見ると「玉子焼き350円」とある。さっそくお姉ちゃんを呼んで頼むと、嬉しいことを聞いてきた。
「塩、醤油、砂糖がありますけど」
おぉそうか、そうか、「じゃあ砂糖で」


さて、まず目の前に現れた「アジフライ」が素晴らしかった。見るからに中がふんわりしていそうなアジが3尾。しかも立っている!大盛りのご飯と冷奴、お新香、そして大きめのお椀には具だくさんのキャベツの味噌汁が。
うわ~と言いながらお姉ちゃんに撮影の断りをしてカメラを構える。隣で飲んでいたおじさんが興味津々だ。すると、お姉ちゃんはすかさず「お父さん、ピースしちゃだめだよ」
思わず顔を見合わせて笑ってしまった。
さっきからテキパキと仕事をしているホール係の若いお姉ちゃんたちがいい。20歳前後に見えるが、すれていない。純朴そうというか、田舎から出てきて真面目に働いているいい娘たちという印象(都会育ちだったらゴメンねゴメンね~)。実によく働く、気が利く。老舗らしく教育が行き届いている。それだけでも、メシがうまくなる。
いや、実際にメシもうまかった。フライはさくさく、思った通り中はふんわり。キャベツもついて400円でいいんですか?


玉子焼きも、周りがほどよく硬くて中がトロトロ。「砂糖」の甘さが優しい。ちょっといい蕎麦屋だったら800円位する。
最近店内が全面改装されたらしく、大戸屋的に小綺麗な感じがかえって残念ではあったが、いい店であることは確か。
厨房のおじさんたちも交えての「ありがとうございましたー」という声に背中を押されて店を出れば、そこはまた静かで暗い商店街であった。
そのままJRの巣鴨駅に戻ればよかったのだが、実は勢いでご飯をお代わり(無料)してしまったので少し歩くことに。そのまま商店街をさらに奥へ、都電「庚申塚」までぶらり。
おっ、今度は右手にまたまた明るい店が。


『ときわ食堂 庚申塚店』である。
遠くからでも、お姉ちゃんたちの「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の声が聞こえる。前を通れば、こちらもほぼ満席。
恐るべし『ときわ食堂』。心に刺さっているトゲも、すーっと抜けていく。

10/16(金)の通勤快速

2009-10-16 21:52:37 | 今晩の湘南ライナー車内
9時50分発の通勤快速です。
乗車率は…。立っている人が10人ほど。
車内の表示温度は不明です。

帰りにぶらぶらしていたら、行ってしまいました9時半が(笑)。
隣の人は切符が買えたのに…一瞬の差ですね。秒殺。
これから1時間待つのも何なので、隣のホームに入ってきた通勤快速で帰ります。
この新型車両は、シートの背中が痛いんですよね。

ゴジラとホットドッグ

2009-10-15 23:41:49 | 思い出日和


「ぜったい買ってくると思ってた」
ズバリ、息子に言われてしまった『東宝特撮映画DVDコレクション』(ディアゴスティーニ)の創刊号『ゴジラ』である。
自分が子供の頃は親に映画館に連れて行ってもらい、息子が子供の時は僕が連れて観にいったゴジラシリーズ。その第一作だ。
さすがに、これは僕もまだ生まれていない昭和29年の作品。
僕の記憶の中では、この作品はホットドッグとセットになっている。
小学校の2~3年の頃だろうか。たぶん土曜日の午後、同級生の家に遊びに行った時のこと。彼は、二俣川銀座を抜けて運転試験場へ向かう道の高台にあった石井光学というメーカーの息子。つまりそこは社長さんの家だ。広い室内、ダイニングとキッチンの境にカウンターがある造りに衝撃を受けた。何しろ当時ウチは、ちゃぶ台でメシを食っていたのだから(笑)。
そのカウンターに並んで座って、その家ではたぶん2台目であろうテレビを見た。
そこに映し出されていたのが「ゴジラ」第一作だったのである。
怖かった。でも、面白かった。モノクロの画面と低音が響き渡るような音楽、そしてゴジラの叫び声に、ふたりでギャーギャーいって騒いだのを覚えている。それまでに劇場でゴジラシリーズは観ていたが、途中から怖いというよりも面白い、僕らの味方みたいな立ち位置になっていたので、この第一作は実に衝撃的だったのだ。
そして映画の途中、彼のお母さんがカウンター越しに「どうぞ」と出してくれたのが、白いお皿に載った手づくりのホットドッグ。
温かくてフカフカで、うまかった。
家でそんなしゃれたホットドッグなどというものを作るなど思いもよらない時代、この衝撃も大きく、以来ゴジラとホットドッグはセットになって僕の脳裏に刻み込まれたというわけだ。
数十年ぶりに観たゴジラは、当時の記憶を呼び覚ますには充分。ただ、背景に写る昭和の街並みを期待した分、ちょっとばかり物足りなかったかな。というのも、ほとんどがセットで撮影されていたから。そりゃそうですよね、「東宝特撮映画」だから(笑)。