湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

とげぬき食堂

2009-10-16 23:52:51 | B食の道


都営三田線は水道橋を出ると「春日」「白山」「千石」と進む。
僕はここが『何だかだかとても由緒正しい響きの3連続駅名』ベスト1だと思っている。他に調べたことはないんだけどね(笑)。
というわけで会社帰りに仕事がらみで、その次の駅「巣鴨」にやってきた(どんな前フリよ)。
チャチャッと用を済ませて、おばあちゃんの原宿『巣鴨地蔵通り商店街』へ。さすがに8時を回って、おばあちゃんたちの姿はない。ほとんどの店がシャッターを下ろして通りは暗く道行く人も疎らだ。
ところが、ずんずん進んで行くと通りの中ほどに、煌々と明かりを灯す一軒の店がある。大衆食堂ファンであれば知らない人以外は誰もが知っている(笑)という『ときわ食堂』だ。
丸に喜とマークされた暖簾をくぐると、その賑わいに驚く。今までの外の静けさが嘘のように、活気が満ち満ちている。席数はかなりあるが、空いているのは僅か。その残り少ない席に案内された。
テーブルにメニューはないようで、壁の札を見て注文だ。目についた「アジフライ」(400円)をプラス250円で定食にしてもらう。
「玉子焼き、ひとつ持ち帰りでね、塩で」
突然こんな声が上がった。
壁を見ると「玉子焼き350円」とある。さっそくお姉ちゃんを呼んで頼むと、嬉しいことを聞いてきた。
「塩、醤油、砂糖がありますけど」
おぉそうか、そうか、「じゃあ砂糖で」


さて、まず目の前に現れた「アジフライ」が素晴らしかった。見るからに中がふんわりしていそうなアジが3尾。しかも立っている!大盛りのご飯と冷奴、お新香、そして大きめのお椀には具だくさんのキャベツの味噌汁が。
うわ~と言いながらお姉ちゃんに撮影の断りをしてカメラを構える。隣で飲んでいたおじさんが興味津々だ。すると、お姉ちゃんはすかさず「お父さん、ピースしちゃだめだよ」
思わず顔を見合わせて笑ってしまった。
さっきからテキパキと仕事をしているホール係の若いお姉ちゃんたちがいい。20歳前後に見えるが、すれていない。純朴そうというか、田舎から出てきて真面目に働いているいい娘たちという印象(都会育ちだったらゴメンねゴメンね~)。実によく働く、気が利く。老舗らしく教育が行き届いている。それだけでも、メシがうまくなる。
いや、実際にメシもうまかった。フライはさくさく、思った通り中はふんわり。キャベツもついて400円でいいんですか?


玉子焼きも、周りがほどよく硬くて中がトロトロ。「砂糖」の甘さが優しい。ちょっといい蕎麦屋だったら800円位する。
最近店内が全面改装されたらしく、大戸屋的に小綺麗な感じがかえって残念ではあったが、いい店であることは確か。
厨房のおじさんたちも交えての「ありがとうございましたー」という声に背中を押されて店を出れば、そこはまた静かで暗い商店街であった。
そのままJRの巣鴨駅に戻ればよかったのだが、実は勢いでご飯をお代わり(無料)してしまったので少し歩くことに。そのまま商店街をさらに奥へ、都電「庚申塚」までぶらり。
おっ、今度は右手にまたまた明るい店が。


『ときわ食堂 庚申塚店』である。
遠くからでも、お姉ちゃんたちの「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の声が聞こえる。前を通れば、こちらもほぼ満席。
恐るべし『ときわ食堂』。心に刺さっているトゲも、すーっと抜けていく。

10/16(金)の通勤快速

2009-10-16 21:52:37 | 今晩の湘南ライナー車内
9時50分発の通勤快速です。
乗車率は…。立っている人が10人ほど。
車内の表示温度は不明です。

帰りにぶらぶらしていたら、行ってしまいました9時半が(笑)。
隣の人は切符が買えたのに…一瞬の差ですね。秒殺。
これから1時間待つのも何なので、隣のホームに入ってきた通勤快速で帰ります。
この新型車両は、シートの背中が痛いんですよね。