市役所の薄暗い・・・もとい、落ち着いた部屋の高い所に、派手な色を感じて見上げたら、見たこともない装置が。
ナショナル『ユニットヒーター』
と書かれていた。
エアコンのなかった時代の代物であることはわかるけど、それにしてもまだ動くのだろうか。いや、動くから外されずに、今でもこうして異様な存在感を示し続けているのか。
でも、姿といい、色といい、なかなかカッコいいぞ。そういえば、僕が子供の頃は赤やオレンジ色のストーブがあったな。安っぽいんだけど、昔の電気製品ってどうしてこう魅力的なんだろう。
あぁ、動いているところを見てみたい。ものすごい唸りをあげそう。しかも、天井近くからモワッと温風が吹き出すということは、頭を直撃か(笑)。それでも、当時は画期的なハイテクだったに違いない。
おや? 待てよ、これって本当は前面部分だけが室内にあって、後ろ側は壁から室外に設置されるもののようにも見えるぞ。この前世紀的な機械が現存して動き続けているのは、実は全く外気に触れることなく、まるごと室内にあったからかもしれない。
せっかく残っているのだから、昭和遺産として登録してほしいなぁ。ナショナルさん(笑)、これが動いてること、知ってるかしら。