湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ゴーゴーカツ

2012-08-06 22:27:21 | B食の道


定食屋や洋食屋を紹介する本などにはよく登場して、以前から一度は行きたいと思っていたお店『イタリーノ』である。
仕事で若葉町まで出掛けた帰りに同僚たちと入店。定番メニューの他に日替わりでランチが設定されていて、この日は「ポークカツ」だった。
古い洋食屋さんにきたら「ナポリタン」という天の声も聞こえたが、それ以上に厨房から聞こえてきた揚げ物のいい音が僕らを誘うのだった(笑)。

カウンター席からは、盛り付けの工程がよく見える。あらかじめ缶にギュッと詰めてあった細切りのキャベツを、お皿にこれまたギュッと盛る。はじめからギュッとなっているものをギュッと置くので、間違いなくボリュームは見た目以上である。
脇には白っぽいスパゲティが添えられるが、これもすでに「添えもの」の域を超える量だ。決して大きくはないお皿だから、この時点で平面的な広がりから、縦方向へ向かい始める。
主役のポークカツは、もう“たてかける”イメージである(笑)。
ここにデミグラスソースがたっぷりかけられると、カウンターを越えて僕らのもとへとやってきた。

衣は硬めのカリカリで、好きなタイプだ。デミソースがいい。わらかくコーティングしながらも、カリカリ感はしっかり残り絶妙。これを自分の好みの大きさ、スピードで切り分けて口に運ぶ作業が楽しい。ナイフとフォークを使う正統派洋食屋さんならではの喜びを噛みしめる。
さて、キャベツ。さっき目撃した通りで、フォークで刺すと全部持ち上がってしまうギュッと感だ。ほぐしながら食べるのはなかなか難しい。カツの切り分けの楽しさに反比例している(笑)。それでも、かけられているドレッシングが爽やかで、お代わりしたいくらいである。
白っぽいスパゲティは塩系で味も濃く、しかもかなり脂っこい。それじゃツライとお思いでしょうが、これがまたご飯との相性が素晴らしい。こいつをオカズに白いご飯でもいいな(笑)。

というわけで、ステキなランチを食べることができたわけだが、これでなんと550円なのだから驚き。
13時半を回っているというのに満席というのも頷ける。あっ、ステンレス製の器に盛られたナポリタンが運ばれていくぞ。べちょべちょ系のいかにもって感じだ。次は・・・と思うのだが、またポークカツも食べたい。いっそ両方?