湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

あの日、熱中症

2012-08-20 20:29:21 | 自分四季報


まだ熱中症という言葉が一般的でなかったころ、一度だけその症状でダウンしたことがある。
真夏の炎天下で洗車をしていた時のことだ。当然暑くて汗がしたたり落ちていたが、水をジャージャーかけていたわけで、具合が悪くなるなんてこれっぽっちも思っていなかった。
だいたい「熱射病」という言葉は聞いたことはあっても「熱中症」なんて全く聞いたことがなかったので、どんな状況で発症して、どんな症状が出るのか知る由もなかったのである。
やり始めるとつい夢中になってしまう方で、黙々と一人で1時間以上、とにかく一生懸命洗車し続けていたようだ。ようやく終わって、当時住んでいた賃貸マンションの4階まで階段を上るとクラクラしてきて、玄関を入った先の廊下でへたり込んで動けなくなった。こんな経験は初めて。息づかいが荒いままで、汗が止まらない。高熱が出た時のように唸った。そこからなんとかリビングまで這いつくばって行き、夜までハーハーいってたことを思い出す。
ネットで調べれば対処方法がわかるという時代でもなかったし、そもそも「熱中症が」ポピュラーではなかったのだから、水分を取れとか、冷やせとか、誰も教えてくれなかったのだ。
いま考えたら、あの時はめちゃめちゃ危険な状態だったとのかもしれない。

翌日、すっかり回復した僕は、これを「熱中病」、症状を「熱中症」と名付けたのだ。
ところが、数年前から「熱中症」という言葉がメディアから聞こえてくるようになり、今では誰もが知るところとなった。「熱中症」って、僕のネーミングだって知らないでしょ(笑)。

ただし、僕の場合は「あまりにも洗車に熱中しすぎた」ので「熱中症」と呼んだだけなんだけどね(笑)。

写真は、熱中症対策の一つ、帽子。安っ!