新・ボヤッキーでトンズラーな日記

そこいら辺にいる普通のオッサンです。日々気にくわない事や腹が立ったことをつぶやいています。

ガンバレ、Dr.マシリト

2010-12-14 02:47:59 | マンガ

 

青少年健全育成条例改正案(と言う名の表現弾圧法案)、これだけの“逆風”にも関わらず、本気で成立させる気の様です!

 

性描写規制案を可決 出版業界、強く反発 東京都議会総務委

 過激な性行為を描いた漫画やアニメの販売などを規制する東京都の青少年健全育成条例の改正案について、都議会総務委員会が13日午後、開かれた。民主、共産など3会派が「規制は最小限にすべきで、出版業界の合意が必要」などと意見を述べた後に、賛成多数で可決した。

 改正案は15日の本会議で採決され、成立する。

 出版業界は「作者が萎縮、創作活動に悪影響がある」「表現の自由の侵害」と強く反対しており、「作品に表現した芸術性、社会性などの趣旨をくみ取り、慎重に運用する」との付帯決議が付けられた都議会の民主、自民、公明の3会派の委員が賛成、共産、生活者ネットワークの委員が反対した。

 改正案は強姦や強制わいせつなど刑罰法規に触れるか、近親者同士の性行為を「不当に賛美・誇張」して描いたものを規制対象とした。6月に最大会派の民主などの反対で否決された前回の改正案で話題になった18歳未満の登場人物を示す「非実在青少年」の文言は、石原慎太郎知事が定例会見で「役人言葉」と批判。今回の改正案では、削除された。

 

規制の基準が、読めば読むほど曖昧ですなあ。

芸術性や社会性なんて、一体“誰が”、どう“判断”するのか、で大きく違ってくるってのに。

「芸術性」って言っても、それこそ見る人の好みによって全く違いますからね。

これをアニメではなく絵画に例えてみましょうか。

都が“基準”としている「審議会」のメンバーが、例えば、全員“ルネッサンス時代の絵”が好きな人ばかりで構成されていた場合、それこそアンディ・ウォーホールに代表されるような前衛絵画などは「芸術性がない」の一言で“拒否”されてしまう可能性があるわけです。

例え、世間では“名”も通り、売れているにも関わらず、審議会で「ダメ」と言われたら、それはもう東京都では売買出来なくなってしまうわけです。

そんなおかしな話がありますか?

 

それに今では高額で取引されている画家達だって、多くの場合、生前は絵が売れなくて貧乏生活をしていました。

当時はそういう画家達は、自身の「芸術性」を世間には受け入れてもらえなかったワケです。

しかし後の世では、そういう人達の書いた絵が、それこそウン十億円もの値段が付けられて取引されるようになる・・・。

 

この様に、“芸術性”や“社会性”なんてのは、時代によって全く変わってくるので、そんな“玉虫色”のモノを“基準”とされちゃあ、正直、タマッたもんじゃありませんって!

 

・・・とか言うと、都の関係者などは「そういう偏りが無い様、審議会メンバーは公平に選ぶ様にしている」とかのたまうのでしょうけど、それはほぼ無理な話。

だって「選ぶ側」ってのは、大抵「自分達の意に沿う人物」を選出するから。

昨今の民主党による検討委員会とかの“判断”を見ても、「まずは結論ありき」ってのがバレバレですからね。

 

そして、こういったアニメやマンガ規制派って連中の大半は「融通が効かない偏狭者」が多いので、「自分達が不快に思えばそれが反社会的な内容」ってなレッテルを貼って何が何でも排除する気だ!ってのは、誰の目にも明らかでしょう。

 

・・・しかし“近親相姦”も規制対象だとすると、極端な話、それこそ「古事記」などを始めとした世界中の神話の殆どが規制対象となってしまって出版すら出来なくなってしまうのですけど、規制派推進連中ってその辺、判ってるんでしょうか?

多分、「“神話”を全く読んだ事がない連中の方が多い」可能性の方が高いでしょうけど。

 

ああ。

「幼女系」で言えば、「源氏物語」も引っかかるでしょうなあ。

大和和紀氏の「あさきゆめみし」なんて、受験生が「源氏物語」を手っ取り早く理解する為に読んだりする程の名作なのに・・・。

そういうのは芸術性が高いからオッケー!とか言うのでしょうけど。

 

あ!

そういえば、実写と小説は引っかからないんでしたっけ!

でも、「どうして実写と小説は省いた」のか、その説明もいまだ成されてませんけどね!

(" ̄д ̄)けっ!

 

そういえば、この件に関して、TVやマスコミ関係者は殆ど否定的なコメントを出しませんなあ。

自分達がいつも主張している「表現の自由」が侵される可能性がある条例だと言うのに、ニュースとしては取り上げるけど、なぜか在京TV局は、それについての言及は全くしていません。

そうやってマスコミが“庇っている”って事実からして、石原慎太郎の“後ろ”に“誰”がいるのか、何となく判って来ましたけどね。

 

で、それに反発して角川グループを始めとしたコミック10社会が、都が主催する国際アニメフェアへの参加を拒否し、更に集英社はこんなコメントを出しています。

自社漫画のアニメ化作品も出展拒否=都の漫画規制に抗議-集英社

 集英社の鳥嶋和彦専務は13日、都内で開かれた漫画新人賞授賞式で、来年3月の東京国際アニメフェアへの参加を拒否するだけでなく、同社刊行の漫画を原作とするアニメ作品の出展も認めない方針を表明した。過激な性描写のある漫画やアニメを販売規制する東京都青少年健全育成条例改正への抗議の一環。

 同社刊行の漫画が原作の「ナルト」「ワンピース」などのアニメは海外でも人気が高い

 同専務は新人漫画家らに「ぜひ石原慎太郎(都知事)をぶっ飛ばすような漫画を」と訴えた。茨木政彦同社第3編集部長も「萎縮しないで好きなものを描いてほしい。面白ければジャンプは全部載せる」と呼び掛けた。

 同社など漫画出版10社は10日、同アニメフェアへの参加拒否を表明している。

ガンバレ!Dr.マシリト!

 

って、今じゃ専務かよ!

でも鳥嶋さんって、一時期は「マシリト」って言われるの嫌がってたんじゃなかったっけ?

そもそもあのキャラクターが誕生した経緯って、鳥山明氏が、自分を“いじめる”編集に対する“ささやかな復讐”としてマンガに登場させて、アラレにボロボロにさせていたんですから、まあ、言われるのがイヤってのも判らなくはありませんけど、でも、そのおかげで「日本一有名な集英社の編集者」となり、今では次期社長の呼び声すら掛かっている程出世したのですから、鳥山明氏には感謝してもしきれない気もしますが(^^;)

今のマンガではあんまりお目に掛かりませんけど、昔は良くマンガの中の登場人物として担当編集者を出してましたからねえ。

 

ついでに小ネタを披露すると、「ナルト」はフランスでも大人気なんですけど、このマンガのせいで「カンチョー」が流行ってしまって、社会問題にまでなってましたっけ。

 

しかし鳥嶋専務や茨木編集長、まるで「バクマン」のキャラ並に熱いですなあ!

いや、確かにあれも“当人”なんですけどね(^^) 

 

で、これだけ世間から非難を受けている事に対して、石原慎太郎はどう発言したか、と言うと・・・

 

「勝手に自分で決めれば良いじゃない!」

「全然構いません!どうぞ、ご自由になさったらいいんじゃないですか?」

 

 

うっわ、ムカツク~!

 

なんですか、この上から目線の物言いは!

ここ最近のコイツの発言は鼻につくどころか、神経を逆撫でするような言い方ばかりしますな!

しかも「差別発言」と言うよりも、他人を見下した「侮蔑発言」ばかり!

 

たしかこのジジイ、35年前の都知事選で、対立候補だった美濃部亮吉氏の事を

「美濃部さんの様に、前頭葉の退化した六十、七十の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか」

と言ってたワケですが、既に80歳に近くなった自分が、いまだに都知事として君臨し、政治に口を出し続ける事に関して、どう思っているのでしょうね。

誰か一度聞いてみれば良いのに・・・多分、逆ギレして誤魔化そうとするでしょうけど。

(^▽^ケケケ

 

しかしこのジイサンも民主党並みにブーメラン発言が多いなあ。

 

あ、そうだ!

いっその事、集英社あたりで「太陽の季節」を漫画化する、ってのはどうだろう?

そして、それを審議会に掛けてみる、と。

 

まあ、それ以前に慎太郞が漫画化を許すとは思いませんけどね。

どう考えても、現状でそんな話を持ってくるってのは嫌がらせ以外の何者でもありませんから!

 

でも、どっかでやってもらいたいなあ。

そして、そのマンガを見た日本国民の反応も、是非このジイサンに聞かせてやりたいですね。

 

・・・多分、日本国民全員を敵に回すような「怒号」が乱れ飛ぶ事は間違いないでしょうけど。

( ̄ー ̄)ニヤリッ