2011年9月22日(木) 久し振りに浜で夕日を眺めながらビールが飲みたくなり、大三島でのキャンプツーリングに出掛ける事とした。
朝は、翌日催される地元の祭りの準備である『綱張り』を手伝った後、しまなみ海道を走って大三島へ。 ところが北西の風が強く、とても漕ぎ出せる状態ではない。
今日のツーリングは諦め、昼過ぎまでドライブを楽しんでから、いつもの海水浴場へと向かった。
今回も、最近お気に入りの『カヤック&バイク』スタイル。 シーカヤックとMTBをカートップすると、これから遊びに行くんだ!という気分が盛り上がる。
気持ちの良い青空なのだが、強い北西風で、この辺りでは珍しく海一面に白波が広がっている。
この風では、テントを張ったり、夕食をゆっくり楽しんだりすることは難しいので、急遽『車中泊&外食』プランに切り替えた。
じゃあって事で、夕食はもちろん『大漁』である。
***
歩いてマーレグラッシアまで行き、お風呂でのんびりまったり、日頃の疲れを癒す。 そこから再び歩いて『大漁』へ。
夕方5時の開店にあわせ、一番乗り。 ここのお店に来た時の定位置である、店の奥のカウンターに陣取る。
何を食べようかと並べられた料理を見ていると、『タコ天、揚げたてよ』とおばちゃん。 『じゃあ、タコ天いただきます。 それと生ビールを!』
揚げたてで、ホカホカ&コリコリのタコ天をガブリ、そして何よりの大好物である生ビールを『グビーリ、グビグビ。 いやあ旨い』 『ゴク、ゴク、ゴクリ。 プハーッ!!!』
『明日からの3連休は忙しいんでしょうね?』 そう、一人なのでテーブル席を遠慮しているということはもちろんそうなのだが、ここはレジにも近く、おばちゃんと話をするにはちょうど良い特等席でもあり、そういう意味でもお気に入りの定位置なのだ。
『明日からの3連休は忙しいんでしょうね?』 『多分ね。 忙しすぎて怖いかも』 『先週末は、台風の影響で雨でしたがどうでした?』 『それがねえ、関係なく多かったのよ。 みんな、雨だから少ないと思って来たらしいんだけど、関係なかったみたい。 外は雨なのに大勢の人に並んでもらって申し訳なかったねえ』
『やっぱ、安くて美味しいですもんね』 『ええ、忙しくても、美味しかったって言ってもらえたら、やっぱり嬉しいよ』
『それにしても、やっぱり来るんなら夜ですね。 特に5時からなら人が少なくて落ち着きます』 『そうよね。 地元の人はよく知ってるから、昼は避けて夜に来る人が多いんよ』 『ええ、だから私も夜に来る事にしてるんですよ』
***
『ところで、俺は毎回海鮮丼を食べるんですが、丼もので他のおススメはありますか?』 『たしかに海鮮丼を楽しみに来る人も多いけど、私は一通り食べてみてって言ってるんよ。 それで、自分が一番好きなのを選べばいいじゃない』 『そうですね。 じゃあ、俺も今回はスペシャル丼にしてみます。 それと、いつもの味噌汁をお願いします。 最初の時に、味噌汁を奨められて飲んでみてから、大好きになりました』
ビールを飲みながら眼の前に何冊か並べてあった『大三島暦』をパラパラとめくってみる。 『ふーん、こんな暦があるんですね』
『それ、良かったら持って帰りんさい。 神社に寄付したらもらえるんよ。 あんたがそこに座ったのも何かの縁よ』 『じゃあ、遠慮なくいただいて帰ります。 ありがとうございます』
『ごちそうさまでした。 美味しかったです』 『ええ、またゆっくり来てね』
いやあ、50歳近い中年になっても一人旅って本当に楽しいな。
***
浜に戻ると、ちょうど大崎上島に夕日が沈んでいくところ。 少し風は強いが、浜で夕暮れの瀬戸内の景色を眺めながら飲む酒は最高である。
夜は、荷物を片付け、荷室~後席をフラットにしたアテンザワゴンで車中泊。 この歳で車中泊というのも『なんだかなあ』って感じもするが、温かいシュラフに包まって快適な一夜であった。
***
2011年9月23日(金) 朝起きると風は収まり、好天の予感。 今日は漕げそうだ!
東の空から太陽が昇ろうとする直前である。 ストームクッカーを取り出し、お湯を沸かして『金ちゃんきつねうどん』
昨夕買い出しておいた『ちくわ天』も入れたプチ豪華版。 少し肌寒い朝、『ハフハフ、ズルズル』と温かいうどんをすすり、体を芯から温める。
日が昇ると徐々に気温は上がり、快適な朝に。 食後はコーヒーをいれ、海を眺めながらの贅沢な時間。
のんびりと朝の時間を楽しんでいると、地元の漁師さんが小舟で戻ってこられた。
『おはようございます』 すると、私とシーカヤックを見て、『あんたあ、釣りにでるんの?』 『いやあ、漕ぐだけなんです』
『どこらへ』 『今日は、福島や大横島あたりをのんびりと漕いでみようと思うとるんです』
『ところで、何か魚は釣れたんですか?』 『いいやあ、さっきは網を仕掛けにいったんよ。 潮が引いたら揚げにいく』
『何が獲れるんですか?』 『鯛よタイ。 (手を拡げながら)こがあなんが掛かることもある』 『えー、そがな大きいんが獲れたらええじゃないですか』
すると笑いながら、『まあのお、そうは言うても実際には時々しか獲れんがの。 今日は潮も小さいけえ、どうかのう』
***
7時過ぎ。 じゃあ、そろそろ漕ぎ出そうか!
今日のルートは、福島~大横島コース。
昨日とは打って変わって穏やかな海。 海水温もまだまだ高く、海を渡ってくる風も暖かい。
福島のあたりは、季節になると柑橘類がプカプカと流れており、瀬戸内らしさを感じるエリア。 また、この辺りは潮流が複雑なのだが、今日は潮も小さく、ほとんど影響を感じない。
福島をグルリと回ると、バウを北に向けて大横島へと向かう。
大横島ではお気に入りの水道をのんびりと流し、しばし休憩。
今日は途中で島に上陸する事なく、2時間半程しっかり漕いだ朝のお散歩ツーリング。 『あー、気持ち良かった!』
***
シーカヤックを引き揚げ、潮抜きをした後は、MTBを降ろす。
台風で入れ替わった、心地良い秋の空気を切って走るのは最高だ。
普段、徒歩では行かない場所にまで足を延ばしてみる。 気楽に行動範囲が広げられるのが、カヤック&バイクの良いところ。
帰り道ではお弁当を買い出し、浜に戻ってお昼ご飯。
***
食後は、これまたお気に入りのスポットであるマーレグラッシアの潮湯で、のんびりまったり。
さて、家に帰るとするか。 帰りは、しまなみ海道経由ではなく、盛から忠海に向かうフェリー。
途中、これまたお気に入りのラーメン屋さん、『太華園』さんに寄って、おやつ代わりに大好きな中華そば。 『ごちそうさまでした!』
カヤック&バイクと大漁、そして太華園の中華そば。 この週末も、しまなみ海道をたっぷりと楽しむことができた! 最高のOFF。
朝は、翌日催される地元の祭りの準備である『綱張り』を手伝った後、しまなみ海道を走って大三島へ。 ところが北西の風が強く、とても漕ぎ出せる状態ではない。
今日のツーリングは諦め、昼過ぎまでドライブを楽しんでから、いつもの海水浴場へと向かった。
今回も、最近お気に入りの『カヤック&バイク』スタイル。 シーカヤックとMTBをカートップすると、これから遊びに行くんだ!という気分が盛り上がる。
気持ちの良い青空なのだが、強い北西風で、この辺りでは珍しく海一面に白波が広がっている。
この風では、テントを張ったり、夕食をゆっくり楽しんだりすることは難しいので、急遽『車中泊&外食』プランに切り替えた。
じゃあって事で、夕食はもちろん『大漁』である。
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歩いてマーレグラッシアまで行き、お風呂でのんびりまったり、日頃の疲れを癒す。 そこから再び歩いて『大漁』へ。
夕方5時の開店にあわせ、一番乗り。 ここのお店に来た時の定位置である、店の奥のカウンターに陣取る。
何を食べようかと並べられた料理を見ていると、『タコ天、揚げたてよ』とおばちゃん。 『じゃあ、タコ天いただきます。 それと生ビールを!』
揚げたてで、ホカホカ&コリコリのタコ天をガブリ、そして何よりの大好物である生ビールを『グビーリ、グビグビ。 いやあ旨い』 『ゴク、ゴク、ゴクリ。 プハーッ!!!』
『明日からの3連休は忙しいんでしょうね?』 そう、一人なのでテーブル席を遠慮しているということはもちろんそうなのだが、ここはレジにも近く、おばちゃんと話をするにはちょうど良い特等席でもあり、そういう意味でもお気に入りの定位置なのだ。
『明日からの3連休は忙しいんでしょうね?』 『多分ね。 忙しすぎて怖いかも』 『先週末は、台風の影響で雨でしたがどうでした?』 『それがねえ、関係なく多かったのよ。 みんな、雨だから少ないと思って来たらしいんだけど、関係なかったみたい。 外は雨なのに大勢の人に並んでもらって申し訳なかったねえ』
『やっぱ、安くて美味しいですもんね』 『ええ、忙しくても、美味しかったって言ってもらえたら、やっぱり嬉しいよ』
『それにしても、やっぱり来るんなら夜ですね。 特に5時からなら人が少なくて落ち着きます』 『そうよね。 地元の人はよく知ってるから、昼は避けて夜に来る人が多いんよ』 『ええ、だから私も夜に来る事にしてるんですよ』
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『ところで、俺は毎回海鮮丼を食べるんですが、丼もので他のおススメはありますか?』 『たしかに海鮮丼を楽しみに来る人も多いけど、私は一通り食べてみてって言ってるんよ。 それで、自分が一番好きなのを選べばいいじゃない』 『そうですね。 じゃあ、俺も今回はスペシャル丼にしてみます。 それと、いつもの味噌汁をお願いします。 最初の時に、味噌汁を奨められて飲んでみてから、大好きになりました』
ビールを飲みながら眼の前に何冊か並べてあった『大三島暦』をパラパラとめくってみる。 『ふーん、こんな暦があるんですね』
『それ、良かったら持って帰りんさい。 神社に寄付したらもらえるんよ。 あんたがそこに座ったのも何かの縁よ』 『じゃあ、遠慮なくいただいて帰ります。 ありがとうございます』
『ごちそうさまでした。 美味しかったです』 『ええ、またゆっくり来てね』
いやあ、50歳近い中年になっても一人旅って本当に楽しいな。
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浜に戻ると、ちょうど大崎上島に夕日が沈んでいくところ。 少し風は強いが、浜で夕暮れの瀬戸内の景色を眺めながら飲む酒は最高である。
夜は、荷物を片付け、荷室~後席をフラットにしたアテンザワゴンで車中泊。 この歳で車中泊というのも『なんだかなあ』って感じもするが、温かいシュラフに包まって快適な一夜であった。
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2011年9月23日(金) 朝起きると風は収まり、好天の予感。 今日は漕げそうだ!
東の空から太陽が昇ろうとする直前である。 ストームクッカーを取り出し、お湯を沸かして『金ちゃんきつねうどん』
昨夕買い出しておいた『ちくわ天』も入れたプチ豪華版。 少し肌寒い朝、『ハフハフ、ズルズル』と温かいうどんをすすり、体を芯から温める。
日が昇ると徐々に気温は上がり、快適な朝に。 食後はコーヒーをいれ、海を眺めながらの贅沢な時間。
のんびりと朝の時間を楽しんでいると、地元の漁師さんが小舟で戻ってこられた。
『おはようございます』 すると、私とシーカヤックを見て、『あんたあ、釣りにでるんの?』 『いやあ、漕ぐだけなんです』
『どこらへ』 『今日は、福島や大横島あたりをのんびりと漕いでみようと思うとるんです』
『ところで、何か魚は釣れたんですか?』 『いいやあ、さっきは網を仕掛けにいったんよ。 潮が引いたら揚げにいく』
『何が獲れるんですか?』 『鯛よタイ。 (手を拡げながら)こがあなんが掛かることもある』 『えー、そがな大きいんが獲れたらええじゃないですか』
すると笑いながら、『まあのお、そうは言うても実際には時々しか獲れんがの。 今日は潮も小さいけえ、どうかのう』
***
7時過ぎ。 じゃあ、そろそろ漕ぎ出そうか!
今日のルートは、福島~大横島コース。
昨日とは打って変わって穏やかな海。 海水温もまだまだ高く、海を渡ってくる風も暖かい。
福島のあたりは、季節になると柑橘類がプカプカと流れており、瀬戸内らしさを感じるエリア。 また、この辺りは潮流が複雑なのだが、今日は潮も小さく、ほとんど影響を感じない。
福島をグルリと回ると、バウを北に向けて大横島へと向かう。
大横島ではお気に入りの水道をのんびりと流し、しばし休憩。
今日は途中で島に上陸する事なく、2時間半程しっかり漕いだ朝のお散歩ツーリング。 『あー、気持ち良かった!』
***
シーカヤックを引き揚げ、潮抜きをした後は、MTBを降ろす。
台風で入れ替わった、心地良い秋の空気を切って走るのは最高だ。
普段、徒歩では行かない場所にまで足を延ばしてみる。 気楽に行動範囲が広げられるのが、カヤック&バイクの良いところ。
帰り道ではお弁当を買い出し、浜に戻ってお昼ご飯。
***
食後は、これまたお気に入りのスポットであるマーレグラッシアの潮湯で、のんびりまったり。
さて、家に帰るとするか。 帰りは、しまなみ海道経由ではなく、盛から忠海に向かうフェリー。
途中、これまたお気に入りのラーメン屋さん、『太華園』さんに寄って、おやつ代わりに大好きな中華そば。 『ごちそうさまでした!』
カヤック&バイクと大漁、そして太華園の中華そば。 この週末も、しまなみ海道をたっぷりと楽しむことができた! 最高のOFF。