2010年3月27日(土) この週末は、妻と二人で、久し振りとなる一泊二日のドライブ旅行。
数週間前の夕食後。 二人で中国地方の地図を眺めながら、『どう。 どっか行きたいところある?』 『うーん、ここは行ったし、あそこも行ったし』 『なかなか行った事がなくてスゴいところって残ってないよなあ』 『そうよね。 今回は久し振りに萩にしようか』 『OK。 じゃあ、萩へのドライブ旅行で企画してみよう』
***
土曜日の朝。 少し早めに家を出て、高速道路をのんびりと走り、ICを降りてからは一般道を北上して萩へ。
今日は、萩で船に乗るつもり。 萩八景遊覧船。
運河に設置された乗り場から、ちいさな動力船に乗り込み、川を遡っていく。 まだ川風は冷たく、桜は3分から5分咲きといった感じ。 見頃は来週辺りかな?
***
船を降り、海辺で昼食を食べた後、走っている途中で偶然見つけた松蔭神社へ。
吉田松陰。 もちろん名前は聞いたことがあるが、あまり真面目に歴史を勉強していなかった私は、恥ずかしながら具体的なイメージが湧かないのは事実である。
松陰神社の後は、萩博物館へ。 ここで衝撃の出会いがあった。 それは、『旅する吉田松陰』
これを見た瞬間、妻と顔を見合わせて苦笑。 まさか、こんなところで『旅する。。。』なんてキーワードに出会うなんて!
しかもそれが、さっき神社にお参りしてきたばかりの吉田松陰だなんて!
その後、博物館の資料を拝見し、そして7分程度の映像を拝見して、これまで興味を抱く事すらなかった吉田松陰の生き様を知る事になった。 『うーん。 まさにこれは、今回は、ここに来るべくして来たんだなあ!』 感涙。
***
またまた、偶然を装った必然の旅に驚きつつ、夕方は『萩本陣』さんの温泉へ。
これが、様々なお風呂が完備されたきれいな温泉で、ゆったりのんびりお風呂を満喫することができ妻も大満足。
今日の宿は、うちの旅行の定番、ビジネスホテル。 一介の平サラリーマンなので、旅行とは言えそれほどお金は掛けられない。
今回見つけた宿は、一泊二食付きで、なんと二人で1万1千円でおつりが来るというのである。 つまり、一泊二食で一人あたり6千円弱。 『まあ、この値段じゃあ夕食は期待できないな。 いいじゃん、こんなに安いんだからさ』
と笑いながら待って出てきたのがこの食事!
『おいおい。 これってスゴいよな。 刺身もたっぷりあるし、サザエまで付いてるよ。 ボリュームもスゴいし感動!』 『ほんとよね。 これは食べきれないくらいあるよ』
生ビールを注文し、『グビリ』と一口飲んでから、おいしい夕食をいただいた。 『あー、もう、お腹一杯! ごちそうさまでした』 『満足満足。 この値段でこんな料理がつくなんて。 これこそ、期待を越えたサービスだよな』
***
部屋に戻り、夜は部屋に備え付けられていた吉田松陰や長州ファイブの本を読みながらビールとワインをゆっくりと飲む。
『学者になるのではないよ。 人は学んだ事をどう実行するかが大切だよ』
『また、それぞれの人の性質を考え、すぐれたところをのばすように教えました。 人は誰でも得意とするものがあり、また性質もちがっていて同じではありません。 だから松蔭は、各自の性質にあったように、また得意とするところを励むようにしむけました』
『まごころをこめてやればできないことはない。 どんなひとでも、まごころをこめて話し合えばきっとわかってくれる』 『何事をするにも、しっかり志をたてることが大切である』
いやあほんと、今回は萩に来て良かった! 意識していなかったけれど、これは縁。 今回は絶対、ここに呼ばれていたんだなあ。
***
翌日は、朝早めに萩を出て、津和野へ。
まずは、乙女峠に向かう。 ここは、二十数年前に訪れた思い出の場所。 ひっそりと、そして静かなこの場所は、桜が満開でとても落ち着いた良い雰囲気であった。 『ああ、懐かしい』
葛飾北斎の美術館を見学。 いやあ、北斎はほんとうにスゴいなあ! ここでも再び感動。
津和野の町を歩いていると、『鯉の里』というお菓子を発見。 え、なんで津和野で『鯛の里?』と思ったのだが、よーく見ると鯉の里(コイの里)であった。 あー、ビックリした。
その後も、津和野の通りをしばし散策。
うーん、久し振りにゆっくりと歩いて見たが、これはなかなか良い雰囲気である。
***
少し早めにお昼ご飯を食べて、津和野を後にした。
今日は、広島市内に用事があるのだ。
以前、シーカヤックのイラストを描いていただいた井上朝美さんの個展が、市内で開かれているのである。 これは行かねばなるまい!
訪れたギャラリーは、きれいな絵本の原画が飾られ、訪れたお客さんで賑わっていた。 私に気づいてもらい、挨拶を交わして、絵を拝見しつつ様々なお話を伺った。
『いやあ、さっき津和野で葛飾北斎の美術館にも寄って来たんで、感慨一入(ひとしお)です』 『北斎は、北斎漫画で有名ですよね。 じつは学生の頃は図書館で北斎漫画を借りては、原画のスケッチとかしてたんですよ』『え、そうなんですか。 あの北斎の原画って、ほんとリアルで微に入り細に入り描いてあってスゴいですよね』
うーん、ここでもつながった!
『いやあ、いいですね。 ありがとうございました。 じゃあそろそろ帰ります』
***
久し振りの萩&津和野への旅。 安くて感動的な宿の発見、思いがけない吉田松陰との出会い、二十数年振りの想い出の地訪問、葛飾北斎美術館初&知人の個展訪問などなど、とても印象深いドライブ旅行となった。
数週間前の夕食後。 二人で中国地方の地図を眺めながら、『どう。 どっか行きたいところある?』 『うーん、ここは行ったし、あそこも行ったし』 『なかなか行った事がなくてスゴいところって残ってないよなあ』 『そうよね。 今回は久し振りに萩にしようか』 『OK。 じゃあ、萩へのドライブ旅行で企画してみよう』
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土曜日の朝。 少し早めに家を出て、高速道路をのんびりと走り、ICを降りてからは一般道を北上して萩へ。
今日は、萩で船に乗るつもり。 萩八景遊覧船。
運河に設置された乗り場から、ちいさな動力船に乗り込み、川を遡っていく。 まだ川風は冷たく、桜は3分から5分咲きといった感じ。 見頃は来週辺りかな?
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船を降り、海辺で昼食を食べた後、走っている途中で偶然見つけた松蔭神社へ。
吉田松陰。 もちろん名前は聞いたことがあるが、あまり真面目に歴史を勉強していなかった私は、恥ずかしながら具体的なイメージが湧かないのは事実である。
松陰神社の後は、萩博物館へ。 ここで衝撃の出会いがあった。 それは、『旅する吉田松陰』
これを見た瞬間、妻と顔を見合わせて苦笑。 まさか、こんなところで『旅する。。。』なんてキーワードに出会うなんて!
しかもそれが、さっき神社にお参りしてきたばかりの吉田松陰だなんて!
その後、博物館の資料を拝見し、そして7分程度の映像を拝見して、これまで興味を抱く事すらなかった吉田松陰の生き様を知る事になった。 『うーん。 まさにこれは、今回は、ここに来るべくして来たんだなあ!』 感涙。
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またまた、偶然を装った必然の旅に驚きつつ、夕方は『萩本陣』さんの温泉へ。
これが、様々なお風呂が完備されたきれいな温泉で、ゆったりのんびりお風呂を満喫することができ妻も大満足。
今日の宿は、うちの旅行の定番、ビジネスホテル。 一介の平サラリーマンなので、旅行とは言えそれほどお金は掛けられない。
今回見つけた宿は、一泊二食付きで、なんと二人で1万1千円でおつりが来るというのである。 つまり、一泊二食で一人あたり6千円弱。 『まあ、この値段じゃあ夕食は期待できないな。 いいじゃん、こんなに安いんだからさ』
と笑いながら待って出てきたのがこの食事!
『おいおい。 これってスゴいよな。 刺身もたっぷりあるし、サザエまで付いてるよ。 ボリュームもスゴいし感動!』 『ほんとよね。 これは食べきれないくらいあるよ』
生ビールを注文し、『グビリ』と一口飲んでから、おいしい夕食をいただいた。 『あー、もう、お腹一杯! ごちそうさまでした』 『満足満足。 この値段でこんな料理がつくなんて。 これこそ、期待を越えたサービスだよな』
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部屋に戻り、夜は部屋に備え付けられていた吉田松陰や長州ファイブの本を読みながらビールとワインをゆっくりと飲む。
『学者になるのではないよ。 人は学んだ事をどう実行するかが大切だよ』
『また、それぞれの人の性質を考え、すぐれたところをのばすように教えました。 人は誰でも得意とするものがあり、また性質もちがっていて同じではありません。 だから松蔭は、各自の性質にあったように、また得意とするところを励むようにしむけました』
『まごころをこめてやればできないことはない。 どんなひとでも、まごころをこめて話し合えばきっとわかってくれる』 『何事をするにも、しっかり志をたてることが大切である』
いやあほんと、今回は萩に来て良かった! 意識していなかったけれど、これは縁。 今回は絶対、ここに呼ばれていたんだなあ。
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翌日は、朝早めに萩を出て、津和野へ。
まずは、乙女峠に向かう。 ここは、二十数年前に訪れた思い出の場所。 ひっそりと、そして静かなこの場所は、桜が満開でとても落ち着いた良い雰囲気であった。 『ああ、懐かしい』
葛飾北斎の美術館を見学。 いやあ、北斎はほんとうにスゴいなあ! ここでも再び感動。
津和野の町を歩いていると、『鯉の里』というお菓子を発見。 え、なんで津和野で『鯛の里?』と思ったのだが、よーく見ると鯉の里(コイの里)であった。 あー、ビックリした。
その後も、津和野の通りをしばし散策。
うーん、久し振りにゆっくりと歩いて見たが、これはなかなか良い雰囲気である。
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少し早めにお昼ご飯を食べて、津和野を後にした。
今日は、広島市内に用事があるのだ。
以前、シーカヤックのイラストを描いていただいた井上朝美さんの個展が、市内で開かれているのである。 これは行かねばなるまい!
訪れたギャラリーは、きれいな絵本の原画が飾られ、訪れたお客さんで賑わっていた。 私に気づいてもらい、挨拶を交わして、絵を拝見しつつ様々なお話を伺った。
『いやあ、さっき津和野で葛飾北斎の美術館にも寄って来たんで、感慨一入(ひとしお)です』 『北斎は、北斎漫画で有名ですよね。 じつは学生の頃は図書館で北斎漫画を借りては、原画のスケッチとかしてたんですよ』『え、そうなんですか。 あの北斎の原画って、ほんとリアルで微に入り細に入り描いてあってスゴいですよね』
うーん、ここでもつながった!
『いやあ、いいですね。 ありがとうございました。 じゃあそろそろ帰ります』
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久し振りの萩&津和野への旅。 安くて感動的な宿の発見、思いがけない吉田松陰との出会い、二十数年振りの想い出の地訪問、葛飾北斎美術館初&知人の個展訪問などなど、とても印象深いドライブ旅行となった。