シーカヤックでのとびしま海道お散歩ツーリングと、翌日の豆匠でのランチ&広響ポップスコンサートでスタートした今年のゴールデンウイークだが、天気予報はいまひとつ。
各地とも、雨の予報や、曇りでも風が強い予報が目白押しで、なかなか連休前半の予定が立たない。。。
『うーん、これは』
もう一度各地の天気予報をチェックし直すと、松江は月曜日の午前中は曇りで風が弱い見込み。
その後も、雨マークはあるものの、曇りメインで風もそれほどではなさそうである。
『ようし、決めた。 今回は逆張りで島根半島に決めよう』
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2019年4月29日(月) 朝4時に起床し、家を出る。
『行ってきます』 『はい、気をつけて』
早朝で全く混んでいない道路を走って北に向かい、約3時間半ほどでいつもの浜に到着した。

予報通り、まだ雨は降り出していない。

少し東よりの風はあるものの、ここからなら漕ぎ出せそうである。
シーカヤックを車から下ろし、安全装備を準備して、海に漕ぎ出した。

今年初の島根半島パドリング。

晴れてはいないものの、風もほとんどなく、漕ぎ慣れたアークティックウインドで気持ちよく漕ぎ進む。
瀬戸内にはない、島根半島らしい景色の中を、朝のお散歩ツーリング。

お気に入りの入江にも漕ぎ入り、漕ぐ手を止めて海中観察を楽しむ。

もちろん地元の芸予諸島は素晴らしいロケーションなのだが、たまに訪れる島根半島は、瀬戸内とは違う景色と海況を楽しむことができるのだ。

少し東風が上がってきたので、1時間ほどで切り上げた。
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松江にビールと食材を買い出しに行き、お昼ご飯の準備。
今回のキャンプでは、昨年の豪雨災害の時に買い込んでいたパックご飯やレトルト食品の賞味期限が切れそうなので、それらをメインとして持参した。

お昼は中華丼。
そして、松江のスーパーで購入してきたお惣菜。

キャンプ用に、昨日広島で購入してきた『先割れスプーン』が大活躍!
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食後は、しばし浜を散策。

曇りでも、透明度の高い海。

春を感じさせる野草。

なぜか、ハリセンボン(アバサ)が!
沖縄でのシーカヤックツーリングで食した、アバサ汁は美味かったなあ。
特に、肝が最高なんだよな。
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夕方になると、晩御飯の準備。
まずは、地元で手に入れてきたワカメのメカブをオピネルで刻んでいく。

適当に刻んだら、湯通し。

サッと湯通しすると、綺麗な緑になり、ネバリも出てくる。
今日の晩御飯は、ワカメシャブシャブとメカブ、そして島根半島に来ると必ずと言って良いほど購入する、たまきの割子そば。

ワカメシャブシャブは、お湯にサッと潜らせると、こんなに綺麗な色になり、ポン酢でパクリ。

そしてビールをゴクリ。
至福のひと時である!
思いついて、割子そばにメカブを載せてみた。

一口食べると、これが絶品!
『これは、どんなそば屋さんの蕎麦よりも旨いなあ』
海辺の静かな浜に、独り陣取り、新鮮なメカブを蕎麦に載せて食べる幸せは、何ものにも代えがたい。
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夕方からは、雨が降り始めた。
朝は、今日も曇り。

風が無いのが、何よりである。
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今日の朝食は、地元のなんぼうパンさんの『出雲塩ぜんざい』

キャンプでは、こんな地元のB級グルメをいただくのも、楽しみの一つ。
コーヒーを飲んでしばし休憩すると、車で出発。

東に向かい、一畑方面へ。
宍道湖沿いにある公園に車を止め、自転車を下ろす。

ここからは、出雲路自転車道を走るのだ。

以前、少しだけ走ったことがあり、川沿いの自転車道の気持ち良さが気に入って、また来たいと思っていたのである。
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7時過ぎに出発。
まずは、田園地帯を走り抜け、

斐伊川沿いに出ると、

堤防の上を走る自転車道。

ここには、宍道湖からの距離を示す道標もあり、お散歩サイクリングにはぴったりである。
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出雲地方特有の、築地松。

藪に生息しているキジ。

上り坂は無いが、下りも無い、ほぼフラットな自転車道を気持ちよくペダリング。
宍道湖から11.8キロを示す道標までたどり着いた。

ここは、『からさで大橋』
ここでUターンすることにした。
帰り道、自転車道の地図を発見。

今度は、全線を走ってみたいなあ。
宍道湖まで戻ると、白鳥が!
今朝は、公園から、からさで大橋まで、約30キロ弱のペダリングを楽しんだ。
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松江まで戻り、ビールを買い足し、再びキャンプ地近くの海へ。

今日も風はなく、これならパドリングも楽しめそうだ。
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ここは、狭いエリアに島や岩が点在し、箱庭のような景色を楽しむことができる、お気に入りのスポットである。
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朝から自転車とシーカヤックを楽しみ、いい汗をかいた。
まずはお風呂で潮抜きだ。

いつもお世話になる、多久の湯。
すっきり、さっぱり!
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浜に戻ると、濡れ物を干す。

この生活感のあるキャンプの雰囲気が大好きなのだ。
少し遅い昼ごはんは、家から持参したカレーと缶詰。
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キャンプ地で、海を眺め、ラジオを聴きながら、のんびりまったり過ごしていると、子供連れの2家族が浜にやってきた。
『水が出ない』とか言っていたので、帰るかなと思っていたら、テントを張ることにしたらしい。
大きなテントとタープをそれぞれ二張り、スペースはたっぷりあるのに、なぜか俺の場所からそれほど離れていない所に張り始める。。。
?????
『うーん、これは』
せっかく、静かな雰囲気を楽しみたいと思ってここに連泊するプランなのだが、これでは楽しめないことは決まりである。
とはいえ、先にキャンプしている人への思いが至らない人に、何を言っても仕方が無い。
残念だが、俺が場所を移すことにしよう。
そそくさとテントを畳み、車中泊の準備をして、端の方に移動する。

ここで、静かに晩御飯の準備。

悪い予感は当たり、なんと、夜になると地元の人が住んでいる場所にも関わらず、打ち上げ花火まで。
『いやはや』
残念な大人の事情ではあるが、ここに移動しておいて良かったなあ。 正解!
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2019年5月1日(水) 早朝に起き出し、車で移動。
目指すは出雲三成。

今日は、ここから木次線で三井野原まで行き、自転車で戻ってこようというプラン。

三井野原方面の木次線の始発は、07:25。
まだまだ時間があるので、近くのコンビニで買い込んだカレーを駅の休憩スペースで食べ、車に戻って車中泊仕様にした車内で寝転がってしばし休憩。
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45分前には、自転車をホームに移動して畳む。

これで、輪行準備は完了である。

窓口が開いたので、三井野原までのチケットを購入。
今年は、輪行をメインにした自転車旅に重点を置こうと考えている。
輪行ではなかったが、とびしま海道の御手洗までの往復一泊旅に続き、前回は備後庄原から三井野原までの芸備線&木次線利用輪行を楽しんだ。
今回は、前回南下した三井野原を起点に、北に下ろうというルート。
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俺が乗る列車がやってきた。

想定外の、2両編成。
思ったよりも乗客が多いが、ほぼ高校生である。
おそらく、出雲横田まで行くのであろう。
予想通り、出雲横田でほとんどの乗客が降りる。
ここで、なんと車両の切り離しも。

トロッコ列車とは違い、普通列車では、さすがにここから先まで行く乗客は少ないらしく、1両編成に。

運転手さん達が手袋を着用して、手際よく車両を切り離していく。
『これは、珍しい作業を見せてもらったなあ』
また、これまで気付かなかった、列車の運転士支援システム。

『へえ、こんな端末が付いていたんだなあ』
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ここからは、狭くて曲がりくねった線路を、ゆっくりと登っていく。

曇りではあるが、新緑が綺麗である。

出雲坂根からは、スイッチバック。

前に、家族でトロッコ列車に乗ったことがあるが、やはりこれはワクワクする。

列車から、橋も見えてきた。
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三井野原駅に到着。

誰も居ない駅舎で、ダホン・スピードTRを組み上げる。

時間にして、2-3分ほど。
『ようし、出発しようか!』
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地図を確認。

分水嶺を超えて、長いループ橋の下りに入る。

『やっぱ、輪行っていいなあ』
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延命水を補給。

カタツムリも発見。

新緑の中国山地を走るこの道は、とても爽快なルートである。

1時間20分ほどで、出雲三成まで戻ってきた。
今年、久しぶりにダホン・スピードTRを何度も乗って旅しているのだが、衝撃を吸収してくれるクロモリフレームは乗り心地がよく、太いタイヤ・ビッグアップルの効果もあってか、漕ぎは決して軽くはないが、凸凹にハンドルを取られる感じもなく、多少重いネガティブはあるものの、輪行には最高の相棒である。
『これは気持ち良かったなあ。 ぜひまた来よう』
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帰りには、庄原に立ち寄り、前回の輪行旅の帰りに食した珍竹林さんへ。

今日は、前から気になっていたカレーラーメンを注文。

カヤックや自転車で疲れた旅の終わりには、なぜかラーメンが食べたくなる、今日この頃。
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島根半島の連泊キャンプで、シーカヤックと輪行を含む自転車をたっぷりと楽しんだ連休前半。
生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、連休後半はどこ行こう?