あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 地元の島で体験&ロケハンツーリング

2010年09月20日 | 旅するシーカヤック
2010年9月20日(月) 三連休の最終日は、夏のシーカヤック教室でお世話になっている、地元の島にある施設の先生方との日帰りショートツーリング。
途中、今日のツーリングに同行する事となった同じ会社の方をピックアップし、島へと向かう。

9時前に本日の参加者が集まると、カヤックと道具を運び、出艇の準備。

今日は、伴走船に2人、タンデムカヤック2艇で4人、そして私の計7人である。
***
まずは装備を確認し、お互いに自己紹介。 その後は、ツアー開始時には必ず行う、ナビゲーションを中心とした出発前のミーティング。
今日の最新の天気予報を伝え、潮汐情報とそれに基づく潮流予測、そして予定ルートの距離と予想到着時刻、更にはこの辺りを何度も漕いだ経験からの要注意ポイントについてお話しする。

『じゃあ、出発しますか!』
***
いつも練習している港を出て、目の前の島を目指して漕ぎ出した。

直線距離なら、ほんの1kmとちょっと。 一人なら、ほんの10分程度で渡れる距離ではあるが、今回はシーカヤックでの島渡りは初めてのメンバーばかり。
周囲をしっかりとワッチし、声を掛け合いながら慎重に漕ぎ進んだ。
 
無事、目の前の島に渡り、そこからはタンデム艇を入れ替えて湾内を体験パドリング。 『どうですか? カヤックが違えば漕いだ感じも違うでしょう?』

今回、タンデム艇を漕いだペアは、初めての組み合わせもある。 そして、同じように見えても、船底の形や漕ぎ方の癖によって、漕ぎ易さも違ってくる。
見ていると、乗り換えた後のカヤックとの組み合わせの方が上手く漕げそうな感じ。 『うん、じゃあ帰りはこの組み合わせで行きましょう!』

浜にカヤックを引き揚げ、少し早いが昼食の準備を開始した。 手の空いたメンバーは、伴走船で釣りへ。
みんなそれぞれ楽しそうに静かな浜での一時を楽しんでいるようだ。
***
今日のメインは、施設の先生方のリクエストでカレーである。 食材は先生方、調理器具一式は私が準備する事になっているので、炊飯用に持ってきたアルミ製のダッチオーブンを出してみた。
カレー用には、同じく厚肉のアルミ鍋。 いずれもその昔、家族でのカヌー&キャンプツーリングの時に使っていた道具である。

一粒一粒の米が立った、まさにカレー向きのご飯が炊けた頃、釣り組から今日の獲物が戻ってきた。 見ると、カマス系の魚のようである。
さっそく鱗を取り、ハラワタを出して、ダッチオーブンの蓋の裏を使って塩焼きに。 焼けてきたら、持参したクレージーソルトをパラリと振って完成!
 
おいしそうに炊けたご飯を皿によそい、具沢山のカレーをたっぷりとかける。 準備されていた福神漬けもトッピングして、『いただきます!』
 
晴れ間の出てきた瀬戸内らしい海景色を眺めつつ、穫れたて焼きたてのカマスをつまみ、熱々でおいしいカレーをパクリ。 『うーん、最高だ!』

***
おいしいカレーを食べ、ストームクッカーでお湯を沸かして食後のコーヒーを楽しんでいると、急に風が強くなってきた。
『うん、これは撤収のタイミングだ!』

『コーヒーを飲んだらすぐに片付けて戻りますよ。 釣り組は、コーヒー無しで撤収してもらいましょう』
***
荷物を片付け、パッキングすると、集まって出発前のミーティング。 風は強くなってきたものの、これくらいならタンデム艇で問題なく漕ぎ戻れる事を話し、こんな状況では固まって漕ぐ事を伝える。 『ようし、少し頑張らないといけないけど、じゃあそろそろ行こうか!』

少し強めの斜め左からの向い風と向かい波の中、メンバーに声を掛け、伴走船の状況も確認しつつ、一漕ぎ一漕ぎしっかりと水をキャッチして漕ぎ進む。
『ようし、良い感じ!』 『こんなのは波のうちには入らないよ。 しっかり前を見て漕いで』 『そうそう、いいじゃない。 パドルを気持ち前に差し込んで、後ろまでしっかり引いてくる』 『うん、もう少し広めに、肩幅より少し広く持った方が漕ぎ易いよ』

『頑張れー! 自分の命は自分で守る。 荒れた海では誰も助けてくれないよ。 自分で漕ぐしかないんだ。 そうそう、まだまだ行けるよ』
***
いつもの港まで無事に漕ぎ戻ると、集まって今回の経験に付いてお話しさせていただいた。

午前中の絶好のコンディションでの島渡り。 だれもいない静かな浜での楽しい昼食準備とおいしいお昼ご飯。 そして初めて外に出たメンバーには少しキツかった帰路での体験。

その全てが、来年企画しようとしている、子供達を連れての日帰り島渡りツーリングにとても役立つ事をお話しし、経験者が同行している状況の中で少しずつ厳しい条件を体験していく事の大切さを伝える。

『今日はとても良いツアーだったと思うよ。 先生方がこんな状況を体験しておいたら、子供達を連れて島に渡ったときでも、多少荒れてもパニックにならずに済む。 自分達が、こんな状況で漕いだことがあるという経験があるかないかで、いざと言う時、それは精神的にまったく違いますよ』
***
メンバー全員、無事に出発地点に戻り、荷物を片付け、カヤックを運び、潮抜きして今日の体験&ロケハンツアーは終了した。

シャワーを浴びた後は、今日の参加者が集まって、会議室でミーティング。
『来年は、ぜひ子供達を連れてやりたいですよね』 『そう、こんなツアーを子供達とやるのが、長年の夢の一つだったんですよ』 『うん、ぜひやりましょう。 お手伝いさせて下さい』
***
今年3年目となった、地元の島の施設でのシーカヤック教室。 今回は、長年の夢であった子供達を連れての島渡りに向けた、職員の方対象のロケハンツーリングであったが、これを今回実行できたことで、来年のプランの具体的なイメージが固まってきた。

いやあ、これはほんと楽しみだ! 寮長さん、そして職員の方々。 ほんとうにありがとうございました。 来年こそは、長年あたためてきたプランを、ぜひ実現しましょう!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瀬戸内シーカヤック日記: のんびりまったり_真賀温泉

2010年09月20日 | 旅するシーカヤック
2010年9月18日(土) 酷暑だった夏も過ぎ、ようやく秋の気配が漂いはじめた3連休の前半は、夏の疲れを癒すため、先日見つけた静かな温泉へ。
今回は、のんびりまったりの、一人湯治旅。

幌を下ろしたロードスターで、朝早く空いた高速道路を快適なオープンドライブ。
***
 
ゆっくりと温泉に浸かり、
 
地図で見つけた、小さな滝のある森を訪れて森林浴を楽しみ、

道路脇の看板に誘われて入り込んだ眺めの良い高原をドライブ。
***
夕方、温泉の安宿へ。
 
元湯に浸かって今日一日の汗を流し、暑かった夏の疲れを癒す。 夜は簡単一人鍋をつつきながら、ゴクリ、ゴクゴクと、美味いビールを堪能。

夜寝る前に、再び元湯へ。 さすがに夜は人も少なく、一人静かに湯船を独占。 アルカリ性で少しヌルリとした、温めで柔らかい肌当たりのお湯を、ゆったりと楽しむ。

『ああ、好い一日だったなあ。 おやすみなさい』
***
2010年9月19日(日) ここの元湯が開く朝7時にはお湯に浸かり、体をほぐすと、部屋に戻って朝食。 昨日の鍋の残りにうどんを投入し、一晩たってしっかりと味の滲みた具材とともにズルリ、ズルズルと頬張る。 うーん、旨い! 食後は、川のせせらぎを聴きながらのドリップコーヒー。

帰りには再び元湯に立ち寄り、地元産のピオーネを、お土産に購入した。

うん、たった一泊だったけれど、これはなかなか良い湯治になったなあ。 さあて、家に帰るとするか。
***
 
帰路は、前から気になっていた勝山へ少し寄り道。
 
家々の玄関にはのれんが掛けられ、風情のある古い町並み。

かつては、荷物を積んで川を行き来した高瀬舟の船着き場跡の残る、川沿いの町。
 
川辺には、秋らしい涼風が吹き抜ける。
***
お昼ご飯は、これまた勝山で気になっていたお店へ。 そこは、『チキンショップ まつおか』

この夏何度かこの道の前を通ることがあったのだが、その度に気になっていた『チキンショップ』の看板。
 
気ままな一人旅。 ちょうどお昼ご飯の時間でもあり、立ち寄ってみた。 するとそのお店は、鶏肉専門店と、それに併設されたイートイン可能な食堂『コッコ』

やさしいおばちゃんに聞いてみると、ハンバーガーとドリンク、そして一品がセットになった398円のメニューがお得で人気なのだとか。
しかも、ハンバーガーにはフィッシュバーガーやエビカツバーガーなどもあるのだが、チキンショップらしい『チキンバーガー』や『フライドバーガー』などもあるのだそうだ。 しかも組み合わせは自由に変えられるという親切な設定。

今回は、ハンバーガーに牛コロッケ、たこ焼き3個とドリンクが付くという『トットセット』を基本にし、せっかくなのでフィッシュバーガーを、フライドチキンにタルタルソースが添えられるという『フライドバーガー』に変えてもらったセットを注文。
 
出てきたのが、このセット。 たっぷりのボリュームで、これでなんとサンキュッパ(¥398-)である! いやあ、これはリーズナブル。
食べてみると、さすがに鶏肉専門店が併設する、イートインのお店。 フライドチキンがなんともおいしい。 シャキシャキレタスもたっぷりで、バンズもしっかりしている。

うーん、これはまた良い店を発見した! 帰りには、手羽先塩と砂肝唐揚げを家族用のお土産に持ち帰り。 『いやあ、美味しかった。 ごちそうさまでした!』

帰りも、帽子をかぶり、サングラスを着用して、高速道路をオープンドライブ。 途中、何台かのロードスターを追い越し、追い越されたが、残念ながら他のロードスターは幌がクローズされていた。 家の近くで給油すると、今回の燃費は16.5km/L。  普段の通勤が15km/L台前半だから、やはり遠出をすると伸びている。
うん、なかなか良いじゃないか。 10万キロを越えて、今なおこの好燃費!

ロードスターでのオープンドライブと静かな温泉、風情のある町の散策、そしてB級グルメをたっぷりと堪能した、一泊二日の湯治の旅。 夏の疲れもしっかりと癒やすことができたなあ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする