2008年10月18日(土) 好天の秋の週末。 今日は久し振りの”日帰りツーリング”。
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今日は気軽な日帰りツーリング。
マルキルのアルミ製の水筒に水を入れ、カセットガスが使えるイワタニのガスバーナーと小さなコッフェル、シェラカップを準備する。
ペットボトルに『ビワ茶』を詰め、妻が準備してくれた小さなランチジャーのお弁当と一緒に防水バッグにパッキングして出発!
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クルマで30分。 予定していた浜に到着。
だが、東風が強い! 木の葉はザワザワと揺すられ、海はオンショアの風で白波が立ち始めている。
うーん、これは。。。 先週、竹原で風待ちした時と似たような状況である。
だが今日は既に晴天。 風が変わりそうな気がしない。
じゃあ、西側に行ってみるか。 そう、これが島が多い瀬戸内の利点の一つである。
様々な場所から出艇することができるので、風が強い日でも場所を選べば、風裏での安全なツーリングが楽しめるのである。
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浜に着くと、狙い通り風は弱い。 これならOKだ。
シーカヤックを降ろし、安全装備と最小限の荷物をパッキングして出発した。

沖では、多少北東の風が抜けてはいるが、岸沿いを進む限りまったくの穏やかな海。 のんびりまったり、秋のお散歩ツーリングである。

まだ少し風が残っているので、島渡りは様子見とし、小さな浜に上がってお昼ご飯とする。

浜を散策して、”風よけ”に使えそうなカゴを見つけた。 カヤックの傍に小さなキッチンをセッティング。
今日のお供は、イワタニのガスバーナー。 コンパクトでかつカセットボンベが使え、更には自動点火装置もついているという便利さ。 お手軽日帰りツーリングには最適である。
20年ほど前から使っている、ベコベコ、真っ黒になった薄いアルミのコッフェルでお湯を沸かし、インスタントの豚汁をつくる。
『いただきます』 妻が用意してくれたランチジャーのお弁当を食べ、秋らしさが漂い始めた海を眺め、温かい豚汁をすする。
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『ごちそうさまでした』 お昼ご飯が済んだ頃には風が落ちていた。 うん、これならバッチリ渡れるぞ。

暖かいというより、暑いような陽気の中、大黒神島へ。 あっという間に島に渡り、岸沿いを漕いでいると、一隻の漁船が見えて来た。

見覚えのある船形。 これはもしかして、
『豊島の家船』ではないだろうか?
よく見ると、船には黄色地に”金”の文字が入った金比羅さんの旗や、『室原神社』の名が入った安全祈願の旗が掲げられている。 これは、豊島の家船に間違いない!
近寄ってみたが、残念な事に人影は見えない。 おそらく前方に備えられた家船ならではの船室で、お昼ご飯の準備をされているのであろう。
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小さな浜に上陸。 しばし休憩。

再び、日帰りツーリングセットを取り出す。
マルキルの水筒、イワタニのガスバーナー、コッフェル、シェラカップ、ランチジャー。 これらを黒い防水バッグに入れ、クルクルと巻き上げてパッチンと留めると、ちょうど赤いソフトクーラーにピッタリのサイズになる。
防水バッグをソフトクーラーに入れるので、防水は完璧。 この状態なら、前後のハッチ内に入れなくても、コックピットのフットペダル前のスペースにぴったりと収まるのだ。
日帰りツーリングなら、休憩やお昼ご飯の度に、一々ハッチを開けるのは面倒なもの。 日帰りツーリングならこれである!

お湯を沸かし、抹茶ラテをいれる。

穏やかできれいな景色を眺めつつ、シェラカップの抹茶ラテをすする。 うん、これはこれでなかなか良い一日じゃないか。

帰りには洞窟くぐりも楽しみ、無事に出発した浜へと戻った。
秋のお散歩ツーリングで久し振りに渡った大黒神島。 さて、次はどこ行こう?