この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

スカウター、及び漫画の中で戦闘力が示されることについての考察。

2016-06-10 23:43:07 | 漫画・アニメ
 大量に保護メガネが余ったのでそのうちの一つを使って(なんちゃって)スカウターを作ったことはすでに記事に書きました(こちら)。
 そしたらその二日後かな、たまたまミクシィニュースでフリーザのことが取り上げられていたんですよね。ヤフー検索で【戦闘力53万】と検索するとフリーザ(様)が降臨するといった内容でした。
 おぉ~、何たる偶然!と思いましたよ。
 というのも、実は戦闘力が240のスカウターの他に53万と表示されたスカウターも作ろうかなと思っていたからです。ただ、そう思ったのはほんの一瞬のことだけで、桁数の多さにすぐ諦めましたけどね。
 それで、そのニュースに前から思っていたことをつぶやきました。
 スカウターって結局のところ役に立たないんじゃないの?って。
 以前から昼休みにミクシィニュースを覗いて、どーでもいいことをつぶやくことはありました。ただ、内容がどーでもよいからなのか、タイミングが悪いのか、無視されることがほとんどで、このときもそうなるだろうなと思ってました。
 が、違ったんですよね。
 つぶやきに対して4つほどコメントをいただいて、まとめると、戦闘力が測定できることは戦闘において大いに役に立つことだという意見の人と、スカウターは敵の位置の把握が出来るので役に立つアイテムだという人がいました。
 敵の位置が把握できるという能力は確かに大いに役に立つと思います。
 ただ、自分が役に立たないといったのはスカウターの、敵の戦闘力を測定できる能力についてなので、この場合は無視させてもらうことにします。
 それでは簡単に、スカウターについて考察したいと思います。

 まず、戦闘力に大きく差がある場合、スカウターってあまり意味がないですよね。
 例えば戦闘力10万のキャラが1万のキャラに対してスカウターを用いて戦闘力を測定したとします。あぁ、コイツは戦闘力がたった1万なのか、と思う。そして当たり前に戦闘に勝つ。
 でもこれって別に戦闘力を測定しようがしまいが、結果に変わりはないですよね。
 次に戦闘力1万のキャラが10万のキャラに対してスカウターを用いて戦闘力を測定したとします。
 コイツは戦闘力が10万なのか、とても敵わん、逃げよう!と思い、早々逃走する。この場合多少は意味があるかもしれません。でも「勝てない」という結果に変わりはないのです。

 では次に戦闘力がほぼ同じ場合について考察してみましょう。
 戦闘力10万のキャラが戦闘力10万のキャラに対してスカウターを用いて戦闘力を測定する。
 コイツ、俺と同じ戦闘力なのか…。油断は禁物だ、慎重に相手をしなければ…、とか、俺の全力を使って倒してやる!などと思い、戦闘に勝つ。
 相手の戦闘力をこちらだけが一方的に知っているというアドバンスを最終的な勝利へと結びつけることが出来たのであれば、スカウター(の測定能力)が大いに役に立ったといえるでしょう。
 しかしそういった緻密で慎重な戦い方が出来るキャラがいて、初めて出来ることです。
 そしてそんなキャラはドラゴンボールの世界にはいないんですよ。

 そうはいっても鳥山明は見せ方が上手いから、スカウターを上手く使ってお話を盛り上げてはいます。
 でも結局スカウターがあってもなくても結果は変わらないよねと思う戦闘がほとんどです。
 それはなぜかというと、鳥山明が設定を深く考える漫画家じゃないからです。彼はお話の流れや勢いを重視するタイプの漫画家なのです。
 ですから、フリーザの戦闘力53万にもさして意味はないんですよ。これぐらいの数値だったら読者が驚くに違いない、ぐらいの思惑しかない。各キャラに関してもそれは同じです。
 戦闘力の数値が適当につけられたものなのですから、それをスカウターが測定することによって結果が変わる、そんな緻密な戦闘も描けるはずがないのです。

 何だか鳥山明の悪口を言っているようですが、そうじゃないです。彼の天才性を否定するつもりはありません。ただ、彼は緻密なお話を作るようなタイプの漫画家じゃなかった、っていっているにすぎません。
 いや、鳥山明は緻密なお話を作るタイプの漫画家だ、ドラゴンボールは計算され尽くした作品だ、という方はこちらのまとめサイトをご覧ください。
 自分がなぜスカウターなんて役に立たないといっているのか、少しは理解してもらえると思います。
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鉄道カフェに行ってきました。

2016-06-09 21:29:06 | アート、美術館・博物館、ギャラリー
 先週の土曜日、雨の日に、地元の鳥栖にある鉄道カフェ《門トス》に行ってきました。

 ここだけの話、と断るまでもないのですが、亡くなった親父は国鉄マンでした。
 当然親父は鉄道に対して並々ならぬ思い入れがあったわけですが、息子の自分はというと鉄道=移動手段という認識しかなく、親父の形見の鉄道グッズもほとんど処分してしまいました。

 なので鉄道カフェにもそれほど食指は動かなかったのですが、実際行ってみたら自分の中に眠る鉄道愛が目覚めるかもしれない、そう思って雨そぼ降る中、お店を訪ねました。


   

   

 店内にはどーんと鉄道模型が二つ展示してありました。
 が、それだけ。
 地元に新しく出来たお店の悪口は言いたくないけど、見るものがほとんどない…。展示品が写真の鉄道模型しかないんです。
 鉄道模型にしても今年の一月【つくると!】で見た鉄道ジオラマの方が味があってよかったなぁ。
 これなら処分した親父の鉄道グッズ、そのまま寄贈すればよかったよ。
 
 店長さんは人のよさそうな方でした。
 でもあんまりやる気は感じられなかったかな。
 食事のメニューもほとんどなかったしね…。

 鉄道カフェなんてどこにでもあるものでもないので、出来たら長続きして欲しいのですが、、、正直ちょっと難しいかなと思いました。

 

 
 
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清々しいぐらい主人公が卑怯な『喧嘩稼業』。

2016-06-08 21:34:40 | 漫画・アニメ
 本記事は『喧嘩稼業』を読んだことがない人にはまったく意味不明な内容になっています。ご了承ください。

 『喧嘩稼業』(木多康昭著) の7巻を買いました。
 いよいよこの巻から陰陽トーナメント第二試合、佐藤十兵衛(主人公)VS佐川徳夫戦が始まります。
 コミックスで話を追っている人には思いっ切りネタバレで申し訳ないんですが、連載誌であるヤンマガではこの試合はすでに先週号で決着しました。
 結果は十兵衛の勝利、、、なのですが、この試合で十兵衛は、格闘漫画史上最も卑怯極まるであろう方法で佐川徳夫に勝利しているのです。
 アマゾンのレビューを読むと十兵衛のあまりの卑怯さにドン引きしている人もいるようです。
 自分はそれを当然だと思いましたけどね。

 そもそもなぜ十兵衛が陰陽トーナメントに参戦することにしたのか?それはひとえにかつてストリートファイトで自分のことをボコボコにした工藤との再戦を望んだからなんですよね。
 別に陰陽トーナメントに出場して自分が最強であることを証明したかったわけではないし、億を越えるファイトマネーに目が眩んだわけでもない。
 陰陽トーナメントに出場するしか工藤と再戦する機会がない、そう判断したからこそ、十兵衛はトーナメントに出場することにしたわけです。
 ですから、トーナメントに勝ち上がり、念願かなって工藤と再戦することが出来たとしても、それまでの試合で深手を負って、まともに戦えないような身体では意味がないんですよね。
 必然的に彼の主眼にあるのは、正々堂々と戦うことではなく、手段を問わず、如何に傷を負わずに勝利するかにあるわけです。
 そのことを念頭に入れれば、十兵衛の佐川徳夫戦での戦い方にも十分納得できます。

 もし仮に、工藤との再戦の際に十兵衛が佐川徳夫戦の時のような戦い方をしたら自分は失望するでしょう。
 ここまで話を引っ張ってきて、そんな戦いをしたかったんかい!とツッコミを入れますね。
 しかしさすがにそうはならないでしょう、、、そう願いたいです。

 ヤンマガでは次週からトーナメント第三試合、入江VS桜井戦が始まります。
 入江は十兵衛の師匠であり、トーナメント出場者の中でも強者の部類ですが、自分の予想では桜井が勝つと思います。
 なぜそう思うかというと、、、今日のところは遅いので、それについては後日。
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理論的には製作可能だけど、技術的に難しい。

2016-06-07 22:32:06 | 折り紙・ペーパークラフト
 九州コンベンションであるユニット作品を習いました。


   

 正方形の紙を色面に向かって対角線で斜めに山折り、縦と横に谷折りしたものです。
 これと同じものを六つ、(色違いで)用意します。
 この六つのユニットを組み合わせると次のようなものが出来ます(作品名は失念)。


   

 自分が考案した作品ではないので詳しい説明は出来ませんが、そんなに難しい作品ではないので、ユニット作品に興味がある方は作ってみてください。

 このユニット作品を作ったとき、ふと思ったんですよ。
 あれ、これって辺の真ん中のところを凹ませたら立体の星にならないか、って。

 理論的にはそれで合ってました。
 しかし、技術的には難しくて…。
 詳しい説明は省きますが、二枚重ねのところを均等に凹ませるのってすごく難しいのです。
 同じ作品を三回か、四回失敗しましたね。実作は無理かと思いました。
 それでもどうにか完成させました。


   

 だから、何?って作品になっちゃましたねぇ。
 複数枚の紙を用いた立体の星なんて他にいくつもあるでしょうから。
 まぁでもとにかく完成させられてよかったです。
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スカウターを作ってみました。

2016-06-06 22:23:58 | 折り紙・ペーパークラフト
 先日の記事で保護メガネが大量に余っているというようなことを書きました。
 この大量の保護メガネをどうしようか、考えていたのですが、こういったときは三人寄れば文殊の知恵というし、少しでも多くの人の知恵を借りるのがいいだろうと思って、昨日不思議博物館に行ってきました。それで保護メガネが欲しいという人、欲しくないという人、両方に配ってきたんですけどね(欲しくない人にも配ったんかい!)。

 そのときは「これは!」というアイディアは得られなかったんですが、帰りの車中でスカウターを作ることを思いつきました。
 スカウター、ご存知でしょうか?
 鳥山明の『ドラゴンボール』に出てくる、相手の戦闘力が計れるというアイテムです。
 便利といえば便利なのですが、相手の戦闘力が計れても別段こちらの戦闘力が上がるわけでなし、ぶっちゃけ役に立つのか立たないのか、よくわからないアイテムですね。
 前置きが長くなりましたが、自分が持っている電子機器に関する知識を総動員して作ったスカウターがこちら!


   

 このスカウターでどうやって遊ぶかというと、暇を持て余してそうな奴の前に進み出て、
「ククク、戦闘力がたった240しかない貴様がこの俺様に歯向かおうなど片腹痛いわ」
 というような台詞を口にするわけです。
 ・・・・・。
 自分で書いていてこの遊びが楽しいのかどうか、わかりかねますが。
 ちなみにこのスカウター、戦闘力が240の人しか測定できない仕様になっているのでご注意ください(【045】じゃなくて、【240】の鏡文字です)。
 
 
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面白かったけど、ちょっと納得行かなかった『デッドプール』。

2016-06-05 21:33:25 | 新作映画
 ライアン・レイノルズ主演、ティム・ミラー監督、『デッドプール』、6/5、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2016年17本目。


 公開から少し遅れましたが『デッドプール』、観てきましたよ。
 面白かったです。
 冒頭からハイテンションのアクションには文句ないし、第四の壁を平気で乗り越えてくるデッドプールのキャラクターはご機嫌だし、シンプルなストーリーはわかりやすいですしね。
 と、べた褒めしてもいいのですが、一つだけ、ちょっと納得行かないことがありました。

 デッドプールことウェイド・ウィルソンはある日自身が末期ガンに侵されていることを知り、ガンを直す目的で謎の組織からの誘いを受けることにします。謎の血清を打たれたウェイドはガンは完治するものの、血清の副作用で全身がケロイド状になり、醜くなったことで、自らに施術をしたエイジャックスのことを恨むようになるのです。

 えーっと、こんなことを言うのも何だけど、エイジャックス、悪くないよね?
 いや、エイジャックスがろくでもない悪巧みをしていた悪党だったことを否定するつもりはないですよ。
 でも、少なくともウェイドに対する態度はフェアだった、って思うんですよね。
 だって、血清を打っても副作用はない、なんてことを彼は一言も言っていないのだし、言葉巧みにウェイドを騙したわけでも何でもない。
 ただ、助かりたければ実験に協力するように言っただけです。
 これで副作用が出たからといってウェイドがエイジャックスを恨むのは単なる逆恨みのような気がするんだけどなぁ。
 しかもウェイドの恋人は醜くなった彼のことを最終的に受け入れるのだし、エイジャックスはどこまでも恨まれ損でしかないような気がします。

 そんなわけでウェイドがエイジャックスと敵対するようになった理由がもう一つ欲しかったです。
 今のままだとガンが完治した患者が副作用が出たことを理由に医者を訴えたようなものだしね。ガンを治してくれたことを感謝しろよ!って言いたいです。
 
 自分はその点が納得行かなかったのですが、ざっとネットを見て回った感じではそこが気になったという人はあまりいないみたいです。
 なので気にしなくてもいいのかもしれません。
 でも自分は気になったんだけど。
 他にその点が気になったって人はいなかったのかな?


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
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さてさて何を観ようかな?

2016-06-04 22:43:21 | 新作映画
 4月は1ヶ月間で劇場まで7本観に行きました。
 過去に1日で映画を5本ハシゴして観たことがありますが、そういったアホなことをした時を除いて、7本という本数は自分的には最多鑑賞記録だと思います。
 その反動か、5月は1本しか映画を観ませんでした。
 思い返す限り1ヶ月間1本も映画を観なかったことはないので、この記録も個人の最低記録と言えますね。

 さて、6月はというと、観に行く!と決めている映画は1本しかありません。明日観る予定の『デッド・プール』だけです。
 けれど、観に行く!と決めている映画の期待度を100とすると、期待度が60~70の映画が結構あるんですよねぇ。
 備忘録代わりにざっと挙げていきたいと思います。

 まず、現在公開中の『ヒメアノ~ル』。監督が『ばしゃ馬さんとビッグマウス』の吉田恵輔だったので少しは注目していたのですが、スケジュール的にちょっと行けそうにないかなと思っていたところ、やたらネットで評判がいいのでどうにか時間を見つけて観に行こうかと思っているところです。

 『10 クローバーフィールド・レーン』(6/17公開)はそこまで観る気はなかったのですが、知り合いのK野くんに誘われたので観に行くことにしました。映画でも何でも誘われたらだいたいホイホイついて行きます(ゴ○ブリか!)。

 個人的には『10 クローバーフィールド・レーン』より観たいのが『エクス・マキナ』(6/11公開)ですね。これは是非とも観に行きたいなぁ。

 ネットでの前評判が案外悪くなさそうなのが『貞子vs伽椰子』(6/18公開)。でもこれはさすがに観に行く暇はないでしょう。

 シャーリーズ・セロン主演の『ダーク・プレイス』(6/24公開)も気になるところではあるけれど、、、どうかなぁ、観に行けるのかなぁ。

 今のところ以上です。
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コンベンションから早くも一週間…。

2016-06-03 22:09:11 | 折り紙・ペーパークラフト
 折紙探偵団九州コンベンションが終了して早くも一週間が過ぎようとしています。
 あれから自分は抜け殻のようになってしまってろくに折り紙に触っていません。
 ということもなく、フツーに折ってますけどね。笑。
 いくつか新作も完成させましたよ。

 まずはスピカ、ヴェガ、アンタレスに続く立体の星シリーズ。


   

 タイトルは、、、えーっと何にしよう?星の名前が思いつかないや。星に詳しいとネットで評判の蒼史さん、適当な名前を考えてください(投げちゃった♪)。

 続いて【折り鶴のペン立て】。


   

 テキトーに作ってたら出来ました。
 【折鶴 箱】で検索するといろいろ画像がヒットしますが(その中には自分の作品もあったりします)、それらの作品と比べても出来は悪くないと思うんだけど、どうでしょう?

 作品名は【折り鶴のペン立て】ですが、15センチ角の紙で折るとペン立てというより爪楊枝立てですね。笑。


   

 ペン立てにするためにはもう少し大きめの、そして厚めの紙で折る必要があるでしょう。
 そんなに難しい作品ではありませんが、どなたか折り方を教えて欲しいという人はいますか?

 折り紙の新作は以上です。
 
 話はぐるっと一回転半して、詳しい事情は話せないのですが、会社で大量の保護メガネを廃棄することになりました。
 でもただ廃棄するのって何だか勿体ない気がしちゃって…。


   

 未使用品ではありません。でもまぁまぁ美品といっていいと思います。
 この保護メガネがいくつだろう、、、30本か40本ぐらいあるんですよ。
 何かに使えそうな気はする、、、でも何に使えばいいかさっぱり思いつきません。
 精々サバイバルゲーム用の保護メガネに使えないことはないかなぁぐらいで。
 何に使うか思いついた方、というかいっそこのメガネが欲しいという方がいたら(無料で差し上げます)、コメントしてください。
 よろしくお願いします。  
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『鋼の錬金術師』実写化について思うこと。

2016-06-02 21:30:59 | 新作映画
 荒川弘原作の『鋼の錬金術師』が実写映画化されることが先日発表されました。
 それに関するミクシィニュースのつぶやきをざっと拾っていくと、
>いやいや…キャストは置いといて。漫画の世界観を再現するなら主人公の年齢設定変えるのはダメでしょ(真顔)
>ロードオブザリングとか、マーベルの作品群とか、あれぐらいお金と本気出さないとファンタジー漫画の実写化は厳しいと思うな…
>10秒だけでいい、この監督に会わせてくれ。そして言わせてくれ……「ファンは誰も実写化なんて望んでないんだよォォォ!!!!」
>なんか熱意があるのは分かったけど、全然イメージが違うタレント使って実写化する理由は結局分からず。早よ誰かこいつを止めてくれ。
>自信があんなら日本人つかうなっつーの

 いやいや、何というか、手厳しいですね。コメントの9割、いや、99%は実写映画化断固反対のスタンスのようです。
 自分はというと、今回の『鋼の錬金術師』の実写映画化におおむね賛成です。
 理由は後述するとして、まずは上に挙げたつぶやきに反論をしたいと思います。
>主人公の年齢設定変えるのはダメでしょ(真顔)
 なぜ主人公の年齢を変えたらダメなの?確かに原作には主人公が子どもならではの面白さがあるけれど、『鋼の錬金術師』の面白さって別にそれ“だけ”ではないよね。主人公のエドが少年から青年になったからといって、即ダメになるってことはないと思うけれど。
>あれぐらいお金と本気出さないとファンタジー漫画の実写化は厳しい
 本気、というのが何を指すのかわからないけれど、少なくともお金さえ出せば面白いファンタジー映画が作られる、ということはないはず。『進撃の巨人』の実写映画だって、予算が倍あれば面白い映画になった、ってことはないだろうから。
>ファンは誰も実写化なんて望んでない
 自分は『鋼の錬金術師』の原作単行本を全巻初版で持っているぐらいのファンだけれど、今回の実写化に反対していないよ。誰も彼も自分と同じ考えだと思っちゃいけない。
>全然イメージが違うタレント使って実写化する理由は結局分からず。
 イメージが合っている、合ってないは単なる主観。自分はキャスティングを見て、まったくイメージに合ってない、と思うキャストはいなかったけれど。
>自信があんなら日本人つかうなっつーの
 日本人を使って実写化することに自信がある、と言っている監督に対してこのつぶやきは意味不明だといってよいと思います。

 では、自分が『鋼の錬金術師』の実写映画化に反対ではない理由を述べていきたいと思います。
 昔から、ハリウッド映画に比べて日本映画は予算が少ないから面白い作品を作れない、と言われています。
 自分はこの考えが断然気に喰わないです。
 例えばこの春公開された『キャプテン・アメリカ/シビルウォー』、自分はとても面白かったのですが、この映画が面白かったのは予算が潤沢だったからでしょうか?
 もちろんそれもあるでしょうが、根幹にあるのは、本来仲間同士であるキャプテン・アメリカとアイアンマンが戦わなければならなかった理由が作品の中できっちりと書かれていた、つまり脚本がよく出来ていたからこの映画は面白かったのだと思います。
 ちなみに『キャプテン・アメリカ/シビルウォー』よりも先に公開された『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』も予算でいえば同じ$250 millionですが、同じ予算の2作品は同じように面白かったでしょうか?違いますよね。
 予算が少ないことを理由に面白い映画を作れないと言っている人たちは、単に面白い映画を作れない、その理由の後付でで予算の少なさを挙げているのだと思います。

 予算が少ないから日本ではファンタジー大作映画は作れないと考えている人は、それが理由であれば未来永劫日本ではファンタジー大作映画は作られないということになりますが、本当にそれでいいって考えているのでしょうか。それで満足なんでしょうか。
 自分は大いに不満です。
 自分はいつか、日本人にしか作れない、けれど世界に通じるような、日本独自のファンタジー映画を見てみたい、そう思っています。
 そのための足掛かりとして『鋼の錬金術師』が実写映画化されるのであれば、それは充分アリといえるのではないか、そう考えいます。

 足掛かりとしての実写映画化などと書くと、ずいぶん低く見ているようですが、決してそんなことはありません。
 純粋に原作ファンとして今回の実写映画は期待できるのではないか、と思っていますよ。
 長大な原作を2時間に収めることなど無理だ、と言っている人もいるようですが、キャストを見る限りは原作の単行本1、2巻を中心に映画は作られるようですから、全然無理な感じはしません。
 あとは監督の力量と、何より脚本の出来の良さが物を言うでしょう。
 公開は2017年の冬とのことです。
 必ず観に行きます。期待が裏切られないことを願うばかりです。
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この問題は難しいですね。

2016-06-01 20:57:37 | 折り紙・ペーパークラフト
 コンベンションではもう一つ嬉しいことがあったのでした。
 
 昔、連鶴ばかりを折っていたことはすでに別の記事で書きました。
 その頃、連鶴を元にしたパズルを思いついたんですよね。
 考えた自分がいうのもなんですが、すごく難しいパズルなのです。
 このパズルを解くのにはかなりの優秀な数学的頭脳が必要ではないか、と思えるぐらいの。
 と書くと、まるで自分が優秀な数学的頭脳の持ち主であるかのようですが、もちろんそんなことはなく、自分は頭の先から尻尾の先までボンクラな文系頭脳なんですけどね。笑。
 ともかく文系頭脳の持ち主ではあるのだけれど、たまたま連鶴を折っている最中に難しいパズルを思いついたというわけなのです。

 ただ、思いついたのはいいのですが、あまりに難しくて誰かに出題することすら叶わないのです。それ以前に連鶴を元にしたパズルなので、連鶴を折ったことがない人にはまったく意味がわからない可能性すらあって…。
 誰かに出題したい!と悶々とした月日を過ごしてきたところに、このコンベンションですよ。
 日本でも指折りの優秀な数学的頭脳を持つ折り紙好きが集まるのですから、この機会を逃すすべはありません。
 手当たり次第に優秀そうな人にパズルのプリントを手渡してきました。
 興味なさそうに受け取る人もいれば、そもそも受け取りを拒否する人もいました。
 まぁそれも仕方ないですね。
 連鶴を元にしたといっても連鶴そのものではなく、あくまでパズルなのですから、パズルに興味がないという人がやりたくない、もしくは受け取らないのも仕方のないことです。

 でも、中には真面目に取り組んでくださった方もいました。
 そのうちの1人が他でもない、あの前川淳さんその人です。
 日本の折り紙界において、もっとも頭がいいのは前川さんだと主張して、それに異を唱える人はいないでしょう。いるとすれば前川さん本人ぐらいじゃないかな。前川さんは謙遜の人だから。

 前の席に座っていた前川さんが手持無沙汰そうにしていたので、無理を承知で「よかったらこのパズルを解いてみてください」とプリントを押し付けました。 
 前川さんはしばらくそのパズルに取り組み、やがて時間が来たのか席を立ちました。
 去り際、「この問題は難しいですね」と言ってくださいました。
 その一言がすごく嬉しかった!
 自分では難しいパズルを思いついた!と思ってはいても、あくまでそれは自己評価であって、もしかしたら昔からある問題なのかもしれないし、もしくはさくっと簡単に解ける問題なのかもしれません。
 しかし、他でもない前川さんが「難しい」と言ったのであればそのどちらでもないということになります。
 それがとても嬉しかったのです。

 果たして前川さんが最終的にそのパズルを解いたのか、自分は知りません。
 前川さんには解けないかもしれない、と言っているのではないですよ。前川さんなら必ず解けます。
 ただ、前川さんはなにぶん忙しい人なので、パズルに取り組み時間がないかもしれないなと思うのです。
 まぁでも例えそうであっても、前川さんが短時間とはいえ真剣に取り組み、「難しい」と言ってくださったのですから、自分にはそれで充分です。

 前川さんが「難しい」と言ってくださったパズルがこちらです。我こそは、と思う方はチャレンジしてみてください。


    
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