ジョエル・シューマッカー監督、ジム・キャリー主演、『ナンバー23』、11/25、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞。47本目。
久しぶりに映画館で映画を観ていて途中で退席しようかと思った。
狂人の戯言にはついていけない。
ジム・キャリー扮する主人公は街の標識や文献やその他あらゆるところから【23】という数字を見つけ出して、おぉ、こんなところにも23が!!などと驚愕するのだけれど、そりゃ、足したり引いたり切り離したり引っくり返したりしてれば、いつかはどんな数字も23になるでしょ。そんなので驚愕されても観てるこっちは失笑しか出来ないっつーの。
まぁいいでしょ。常人には理解の及ばない理由で驚愕するのも狂人の特権かもしれないから。
でもそれ以外にもツッコミどころがありすぎ。
主人公の妻が主人公を待っている間に(十分?三十分?一時間ってことはないだろう。)読み終えた本【ナンバー23】を、主人公は一体いつまで読むのに時間が掛かってるねん。どんだけ読むのが遅いんだよっていいたくなる。
だいたい主人公の妻がその本を主人公に「あなた、この本、面白いわよ」って感じで薦めるのだけれど、彼女はその本の、一体どこが面白いと思ったのだろう。まったくわからない。読んでるうちに主人公が狂い出すような内容なのに。
そんな内容の本を本当に面白いと思ったのであれば、狂っているのは主人公ではなく、妻なのかもしれない。
まったくもって共感出来ない理由で狂っていく主人公を見ているのはひたすら苦痛でしかなく、いつ席を立とうか、いつ席を立とうか、そんなことばかり考えながら鑑賞していたのだけれど、お話はいつしか女子大生殺しの犯人探しへとシフトしていき、ようやく腰を落ち着けようという気になった。
とはいってもお話が面白くなったとかいうのでは全然なくて、理解不能な電波系映画が子供騙しのミステリーになったというだけの話。
用意された結末は確かに予想出来ないものなのだけれど、予想出来ないといっても別に上手くミスリードが決まっているというわけでなく、ろくに伏線が敷かれていないせいであって、真相が明かされても「なるほど!」ではなく「何じゃそりゃ!」としか思えない。
主人公の追い求める人物が主人公自身だったというお話自体はまるきりミッキー・ローク主演の『エンゼル・ハート』なのだけれど、『エンゼル・ハート』の構成の巧みさとは比べ物にならないぐらい本作はあらゆる点でダメダメだと思う。
本作を初めてこのブログで紹介した時、ジェイソン・スティサム主演の『ローグ・アサシン』とジム・キャリー主演の『ナンバー23』、どちらがハッタリ度が上だろうか、と書いた記憶があるけれど、『ローグ~』がまだしもそれなりに楽しめた(ような気がする)ので、中身がないという意味でのハッタリ度に関しては本作が完全に上。
最後に本作に対して最大限の賛辞、、、ではなく、最大限の侮蔑の言葉を贈りたいと思います。
「この程度の脚本であればまだしも自分が書いた方がマシ」(もちろん実際に書けるかどうかはまた別の話。笑。)
次回鑑賞は12/1公開の『ベオウルフ』の予定、、、のつもりだったけれど、12/1が仕事で映画のハシゴが出来ないし、予告編を観る限り何だかやけにつまらなそうなので、次に観るのは12/8公開の『スリザー』になるかもしれません。上映されるシネコンがちょっと遠いのが難点だけどね。
久しぶりに映画館で映画を観ていて途中で退席しようかと思った。
狂人の戯言にはついていけない。
ジム・キャリー扮する主人公は街の標識や文献やその他あらゆるところから【23】という数字を見つけ出して、おぉ、こんなところにも23が!!などと驚愕するのだけれど、そりゃ、足したり引いたり切り離したり引っくり返したりしてれば、いつかはどんな数字も23になるでしょ。そんなので驚愕されても観てるこっちは失笑しか出来ないっつーの。
まぁいいでしょ。常人には理解の及ばない理由で驚愕するのも狂人の特権かもしれないから。
でもそれ以外にもツッコミどころがありすぎ。
主人公の妻が主人公を待っている間に(十分?三十分?一時間ってことはないだろう。)読み終えた本【ナンバー23】を、主人公は一体いつまで読むのに時間が掛かってるねん。どんだけ読むのが遅いんだよっていいたくなる。
だいたい主人公の妻がその本を主人公に「あなた、この本、面白いわよ」って感じで薦めるのだけれど、彼女はその本の、一体どこが面白いと思ったのだろう。まったくわからない。読んでるうちに主人公が狂い出すような内容なのに。
そんな内容の本を本当に面白いと思ったのであれば、狂っているのは主人公ではなく、妻なのかもしれない。
まったくもって共感出来ない理由で狂っていく主人公を見ているのはひたすら苦痛でしかなく、いつ席を立とうか、いつ席を立とうか、そんなことばかり考えながら鑑賞していたのだけれど、お話はいつしか女子大生殺しの犯人探しへとシフトしていき、ようやく腰を落ち着けようという気になった。
とはいってもお話が面白くなったとかいうのでは全然なくて、理解不能な電波系映画が子供騙しのミステリーになったというだけの話。
用意された結末は確かに予想出来ないものなのだけれど、予想出来ないといっても別に上手くミスリードが決まっているというわけでなく、ろくに伏線が敷かれていないせいであって、真相が明かされても「なるほど!」ではなく「何じゃそりゃ!」としか思えない。
主人公の追い求める人物が主人公自身だったというお話自体はまるきりミッキー・ローク主演の『エンゼル・ハート』なのだけれど、『エンゼル・ハート』の構成の巧みさとは比べ物にならないぐらい本作はあらゆる点でダメダメだと思う。
本作を初めてこのブログで紹介した時、ジェイソン・スティサム主演の『ローグ・アサシン』とジム・キャリー主演の『ナンバー23』、どちらがハッタリ度が上だろうか、と書いた記憶があるけれど、『ローグ~』がまだしもそれなりに楽しめた(ような気がする)ので、中身がないという意味でのハッタリ度に関しては本作が完全に上。
最後に本作に対して最大限の賛辞、、、ではなく、最大限の侮蔑の言葉を贈りたいと思います。
「この程度の脚本であればまだしも自分が書いた方がマシ」(もちろん実際に書けるかどうかはまた別の話。笑。)
次回鑑賞は12/1公開の『ベオウルフ』の予定、、、のつもりだったけれど、12/1が仕事で映画のハシゴが出来ないし、予告編を観る限り何だかやけにつまらなそうなので、次に観るのは12/8公開の『スリザー』になるかもしれません。上映されるシネコンがちょっと遠いのが難点だけどね。