この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

とりあえず今年のワースト1だと思った『10クローバーフィールド・レーン』。

2016-06-18 23:27:56 | 新作映画
 ダン・トラクテンバーグ監督、メアリー・エリザベス・ウィンステッド主演、『10クローバーフィールド・レーン』、6/18、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2016年19本目。


 知り合いのK野くんに誘われて、『10クローバーフィールド・レーン』を観てきました。
 この映画、予告編を見る限りではまーったく面白くなさそうなんですよ。自分一人で観に行くことはまずなかったと思います。でも基本的に自分はどういうイベントであれ、誘いは断らない主義なので、K野くんの「観に行きましょうよ」という言葉にほいほい乗って観に行くことにしました。
 まぁ自分の感性が絶対だと思っているわけではないので、今回はK野くんの感性に乗っかってみようと思った次第です。

《ストーリー》
 ヒロインであるミシェルは交通事故に合い、シェルターの中で目覚めます。
 シェルターの主であるハワードは彼女にこう言います。
 私は君の命を助けたんだ。世界は奴らの手によってすでに滅んだ。外の世界にもう出られない…。
 果たしてハワードの言っていることは本当なのか?滅んだとすれば何によって?
 ミシェルはすべての謎を解き明かすべく、シェルターからの脱出を試みるのだが…。

 別に、もう二度とK野くんに誘われても映画は観に行かない!と思っているわけではないですが、今回に限っていえば『10クローバーフィールド・レーン』、まーったく面白くなかったです。
 何が面白くなかったか、まぁいろいろあるのですが、一番はとにかくモヤモヤが残る映画だった、ってことでしょうか。
 映画の中で明かされないことが多いんですよ。
 まぁ映画の中で明かされずとも、それを想像で補うことは出来ますし、むしろ自分はそういった行為が好きですらあるんですが、本作においてはそれをする気は起きませんね。
 筋道の通った答えは用意されているようには思えないから。

 オチから言っちゃうと、世界は何者かによって滅ぼされていました(人類の一部が抵抗はしているらしい)。つまりハワードは正しいことを言っていたわけですね。
 でもそうすると次の疑問が湧きます。
 なぜ海兵隊上がりの一介の農夫がそんなことを知りえたのか?
 シェルターはかなり広く、頑強なもので、作るのに一年か、二年は要するシロモノのように見受けられます。それなりの確信がなければ作れるものじゃないですよね。お金もハンパなく掛かるだろうし。
 もしハワードが何かしら根拠があってシェルターを作ったのであれば、そのシェルターで避難生活を送る仲間には、すべて打ち明けるべきですよね?思わせぶりな態度を取る理由がわかりません。
 また作中ハワードは行方不明になった女性を監禁していたようだ、ということがほのめかされます。
 でもそれもあくまで「ようだ」なんですよ。本当に監禁していたのかどうかは最後まで明かされません。
 今述べたことぐらいは最低限作品の中で真相が明かされるべきだと思いますけどね。

 気に入らないことはまだあって、作品のタイトルを見れば当然2008年に公開された『クローバーフィールド/HAKAISHA』の続編か、番外編だと思うじゃないですか。
 でも全然まったく繋がりが見い出せないんですよ。
 製作者のJ・J・エイブラムスはこう言っています。
 DNA的に繋がりがある作品だとか何とか。
 どこがじゃい!!って言いたいです。

 現時点では2016年に劇場で鑑賞した映画の中ではダントツに面白くなかったです。
 これ以下の作品に出会わないことを祈るばかりです。


 お気に入り度★、お薦め度★(★は五つで満点、☆は★の半分)。
コメント
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