古谷実原作、吉田恵輔監督、森田剛主演、『ヒメアノ~ル』、Tジョイ久留米にてレイトショーで鑑賞。2016年18本目。
この週末は土曜日に手嶌葵のコンサートに行きました。
コンサートなんてものは前後にずらせるものじゃないですから、当然これを中心に予定を組まなければいけないわけですよ。まぁ予定といっても観たい映画が2本あるだけですけどね。
その2本とはすでに公開中の『ヒメノア~ル』と今週末から公開される『エクスマキナ』です。
『ヒメノア~ル』のネットでの高評価ぶりには目を瞠るものがあります。主だった映画レビューブログでも絶賛の嵐ですし、yahoo映画でも4.41の高評価ですよ。評価件数が1200を超え、なおこの高評価というのはちょっと驚きです。
なので最初はスルーしようと思ってましたが、これは観に行かねばならぬだろうと思い直し、コンサートの前日の夜、あわただしくレイトショーで観てきました。
10年ぶりに再会した同級生は人の心を無くした殺人鬼だった、というお話です。
ツッコミどころはいくつかありました。
例えば、殺人鬼である森田の言いなりになっていた和草という男が森田に反意を示し、恋人の久美子とともに森田を殺害することを決意します。
そこまではいいんですが、和草は森田がどれぐらい危険な男なのか充分承知しているにもかかわらず、行動を起こすべく森田の部屋を訪れた際に彼が持参したのが棒きれ1本なのです。スタンガンで武装しろとまではいいませんが、棒きれ1本というにはあまりにも武器として貧弱すぎますよね。
他には家人を皆殺しにして他人の家に住んでいた森田を警官が訪ねるシーンがあります。あからさまに怪しいにもかかわらず、警官は森田に対してあっさりと背を向けるんですよねぇ。油断するにも程があるだろ、と言いたくなりましたよ。
あとは、森田は同級生の岡田の現住所を知るために岡田の実家に電話を掛けて聞き出すのですが、10年ぶりに再会した同級生の実家の電話番号を覚えているはずがないですよね。
そんな感じで細かいところはいくつかツッコミどころがありました。
が、そういった細かい疵が気にならなくなるほど、ぶっ飛んだ、スゲーもん見たな!と思えるような作品でした。
森田の人の心の無くし具合がハンパないのです。もう息をするように人を殺していくんですよ。ホラー映画をそれなりに見ているはずの自分の目にも相当えぐく映りましたねぇ。
本作では森田がなぜ人の心を無くしてしまったか、その原因についても描かれています。
それは「イジメ」です。
森田は高校時代、想像を絶するイジメを受けたために人の心を無くしてしまった、というふうに描かれていました。
イジメが問題になっている学校の生徒には本作を是非見せた方がいい、と思いましたね。本作はR15ですけれど。
そして本作では人の心を無くしてしまったと思われていた森田が最後の最後に意外な行動を見せるのです。自分は「え?」と思いましたね。
それを作品の良心と取る人もいれば、蛇足と取る人もいるようです。
自分はどっちだろう、、、監督の意図がわからないではないですが、さすがにあの時点でのあの行動は不自然かなとは思いますね。
正直人にお薦め出来るような作品ではありません。
けれど観た人の心を強く突き動かす作品ではあると思います。
観に行く場合はそれなりに覚悟をして観に行ってください。
お気に入り度★★★★、お薦め度★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。
この週末は土曜日に手嶌葵のコンサートに行きました。
コンサートなんてものは前後にずらせるものじゃないですから、当然これを中心に予定を組まなければいけないわけですよ。まぁ予定といっても観たい映画が2本あるだけですけどね。
その2本とはすでに公開中の『ヒメノア~ル』と今週末から公開される『エクスマキナ』です。
『ヒメノア~ル』のネットでの高評価ぶりには目を瞠るものがあります。主だった映画レビューブログでも絶賛の嵐ですし、yahoo映画でも4.41の高評価ですよ。評価件数が1200を超え、なおこの高評価というのはちょっと驚きです。
なので最初はスルーしようと思ってましたが、これは観に行かねばならぬだろうと思い直し、コンサートの前日の夜、あわただしくレイトショーで観てきました。
10年ぶりに再会した同級生は人の心を無くした殺人鬼だった、というお話です。
ツッコミどころはいくつかありました。
例えば、殺人鬼である森田の言いなりになっていた和草という男が森田に反意を示し、恋人の久美子とともに森田を殺害することを決意します。
そこまではいいんですが、和草は森田がどれぐらい危険な男なのか充分承知しているにもかかわらず、行動を起こすべく森田の部屋を訪れた際に彼が持参したのが棒きれ1本なのです。スタンガンで武装しろとまではいいませんが、棒きれ1本というにはあまりにも武器として貧弱すぎますよね。
他には家人を皆殺しにして他人の家に住んでいた森田を警官が訪ねるシーンがあります。あからさまに怪しいにもかかわらず、警官は森田に対してあっさりと背を向けるんですよねぇ。油断するにも程があるだろ、と言いたくなりましたよ。
あとは、森田は同級生の岡田の現住所を知るために岡田の実家に電話を掛けて聞き出すのですが、10年ぶりに再会した同級生の実家の電話番号を覚えているはずがないですよね。
そんな感じで細かいところはいくつかツッコミどころがありました。
が、そういった細かい疵が気にならなくなるほど、ぶっ飛んだ、スゲーもん見たな!と思えるような作品でした。
森田の人の心の無くし具合がハンパないのです。もう息をするように人を殺していくんですよ。ホラー映画をそれなりに見ているはずの自分の目にも相当えぐく映りましたねぇ。
本作では森田がなぜ人の心を無くしてしまったか、その原因についても描かれています。
それは「イジメ」です。
森田は高校時代、想像を絶するイジメを受けたために人の心を無くしてしまった、というふうに描かれていました。
イジメが問題になっている学校の生徒には本作を是非見せた方がいい、と思いましたね。本作はR15ですけれど。
そして本作では人の心を無くしてしまったと思われていた森田が最後の最後に意外な行動を見せるのです。自分は「え?」と思いましたね。
それを作品の良心と取る人もいれば、蛇足と取る人もいるようです。
自分はどっちだろう、、、監督の意図がわからないではないですが、さすがにあの時点でのあの行動は不自然かなとは思いますね。
正直人にお薦め出来るような作品ではありません。
けれど観た人の心を強く突き動かす作品ではあると思います。
観に行く場合はそれなりに覚悟をして観に行ってください。
お気に入り度★★★★、お薦め度★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)。