この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

約束。

2005-06-30 23:10:10 | 日常
えっと、ほとんど愚痴なので、そういったものを読むのが嫌な人は読み進めないでください。

自分は誰かと約束をすることが好きです。
大袈裟な言い方になりますが、誰かと約束をしたら、その約束を果たすまで、もしくは果たしてもらえるまでとりあえず何としてでも生きていなくちゃいけないなぁと思うのです。(本当に大袈裟。笑。)
最近立て続けに三つほど約束を破られてしまいました。正確には現在進行形で破られそうなものも含みますが。

一つ目はネットの古い友人と交わした約束。
その人はもう半ばネット落ちしていて、たまに電話で話す程度なのですが、その際自分がある物をもらえるかどうか聞いたら、友人は苦笑しましたが快くオーケーしてくれました。
でもそれが送られてくる気配は一向にありません。
「あの約束、忘れてるでしょ?」
「あぁ、ゴメン、今度必ず送るから」
そういったやりとりがもう二度、三度あったでしょうか。
実のところその友人にせがんだ物が特別欲しい、というわけではありません。
いい記念品にはなりそうなんですけど。
自分は“物”に執着するということや、感動するということがあまりありません。
だから、日本一の花火やさらには北極でオーロラを見たからといって感動するというようなこともたぶんないと思います。
けれど、誰かが自分に対して日本一の花火を見せてあげたいと思って、場所取りや何かに奔走してくれたりするのは無性に嬉しかったりします。
自分のような人間のために・・・、って思えちゃうのです。
くだんの贈り物にしても、約束が果たされたことによって得られるそれよりもむしろ約束が守られたことが自分には嬉しいのです。
自分はそういう人間なのです。
嫌なヤツですね。笑。
これって人を試してるってことになるのかなぁ。
よくわからないのですけど。

二つ目の約束は逆にこちらが贈る側です。
以前ある友人とチャットで話していて、某キャラクターグッズを手に入れたらプレゼントするってことになりました。最近になってよーやくそれを入手したので、その人に送るから、と伝えたら、え、あれって本気でいってたの?って感じで・・・。
どうやら話の流れで冗談で言ったことをこちらが真に受けてしまったみたいです。
そんなふうに何でもかんでも真に受けてしまうから、自分って付き合いづらい人間なんでしょうね。

三つ目の約束はまた別の人なんですけど、ネットのあるイベントに誘われて、最初あまり乗り気ではなかったのですが、どうしてもと乞われたので参加することを了承しました。
自分は人から何かを頼まれたり、お願いされたりすることがあまりないので、それだけで嬉しかったりするのです。
けれどそれからその人からイベントに関して何の連絡もありません。
こちらはそれなりに時間を掛けて準備したんですけど。
こういった場合こちらから連絡を取るべきなんでしょうか。
こんな気分でイベントに参加しても楽しめそうにないです。
これもやっぱりただ会話の流れで誘ったみただけで、それを本気にした自分が悪かったのでしょうか。
よくわかりません。

まぁ他にもいろいろと落ち込むことがあって、一つ一つは大したことないんだけど、それが立て続けて起きるとまるでボディブローのようにじわじわと効いてきて、気がつくとK.O寸前って感じです。ふぅ。
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死神の精度。

2005-06-29 23:53:00 | 日常
伊坂幸太郎著、『死神の精度』、購入。
購入、と断っていることからもわかるようにまだほんのさわりしか読んでいません。
普通だったら読了した時点で記事にするのですけどね、発売されたことが嬉しかったのです。
なんといっても伊坂幸太郎は現在唯一作品をコンプリートしている作家ですから。
乙一もほとんど持っているのですが、一番お気に入りの『暗いところで待ち合わせ』だけ知人に貸しまま行方知らずになってしまって・・・。
むぅ、せっかくの初版本が!!
ま、いいけどね。。。

話は変わりますが、ネットの友人から八月の最初の週の江戸川の花火大会を観に来ないかと誘われました。
正直花火にはさほど興味はないのですが、友人いわく、江戸川の花火は違う!とのことです。
どなたかご覧になった方、いらっしゃいますか?
自分はそういったもので感動するということがあまりないのですが、たぶん、アラスカでオーロラを見ても感動しないんじゃないかと思ってます、それでも友人たちに会って騒ぐのは楽しいので、週末旅行代理店にいってチケット代を確認してから行くかどーかの返事をすることにしました。
さすがに、五万も六万もしたら行けないですしね。
まぁそこまでは高くないと思いますが。
っていうか、江戸川の花火大会に行くのに、どこのホテルが都合がいいか、聞くのを忘れてました。
実際花火大会にいくことになったら、きっといろいろとまたドタバタがあるんだろーなー、と思います。笑。

それから『死神の精度』、読み始めたばかりなんですけど自分が先日連載を終えた『断崖にて』とどことなく雰囲気が似ています・・・、といっても文章力とかは全然違うんだけど。。。
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幽霊について。

2005-06-28 23:17:55 | 雑事
まず断っておきますが自分は超常的な現象、および存在をすべて信じていません。
ですから幽霊に限らず、宇宙人、神様、輪廻転生、ムー大陸、つちのこ、ネッシー、サンタクロース、etc一切合切信じてはいません。
しかしながら信じていないというのと信じたいというのは両立するものなので、幽霊に限らず、宇宙人、神様、輪廻転生、ムー大陸、つちのこ、ネッシー、サンタクロース、といった現象、および存在があったら(いたら)いいのになぁと考えることがあって、(それらが存在するという前提で)いろいろと想像することがあります。
むぅ、我ながら何てひねくれてるんだろう。笑。
というわけで幽霊に関する自分なりの考えを述べてみたいと思います。
(同時に先日連載が終わった『断崖にて』の解説も兼ねています。)

1.幽霊が高所恐怖症だったらおかしいか。
『断崖にて』に出てくる幽霊は高所恐怖症という設定です。
(ついでにいえばこの幽霊は作中一つも嘘をついていません。)
幽霊が高所恐怖症だったらおかしいんじゃないかって思われる方もいるかもしれませんが、自分はそうは思いません。
例えばなめくじが嫌いな人が幽霊になれば、なめくじが嫌いな幽霊になるだろうし、
キューリが苦手って人が幽霊になれば当然キューリが苦手な幽霊になるでしょう。
ですから高いところが苦手な人が幽霊になったら、死んでしまったからといって突然それが克服できるってわけでもなくて、やっぱり高所恐怖症の幽霊になるんじゃないでしょうか。
と思います。

2.幽霊は痛みを感じるのか。
結論から言えば幽霊は肉体的な痛みは一切感じないと思います。
何言ってんだよ、『断崖にて』の幽霊は「痛みを感じる」っていってるじゃん!?矛盾してない?とつっこまれる方もいるかもしれません。
いえいえ、矛盾ではないのです。
例えばもしあなたが普段温厚な旦那さんから(もしくは奥さんから)突然何の理由もなく頬をぶたれたとしたらどうでしょう?
その場合、肉体的な痛みより、むしろ精神的なショックの方が大きいのではないでしょうか?
肉体を持たない幽霊であれば精神的なショックに対してはより敏感なはずであり、不意に受ける暴力には“精神的な”痛みを覚えるのです。
と思います。

3.幽霊は暴力をふるうことが出来るか。
幽霊は現実的な意味での暴力はふるえないと思います。
というか、肉体のない幽霊は髪の毛一本すら動かすことが出来ない、というのが自論です。
『断崖にて、その五』で、幽霊は主人公を半殺しの目に合わせてますが、これはいうまでもなく幻覚であり、言い換えれば強力な催眠術です。
幽霊は人間の精神に対して直接干渉が出来る、というのが自分の考えです。
よく怪談で、上半身だけの老婆が猛スピードで逃げる自動車を追いかけてきた、などといった話を聞きますが、無論現実にはありえず、幽霊がもたらした幻覚に過ぎません。
と思います。

『断崖にて』、補足的説明。
幽霊が主人公にいきなり角材で殴りかかったのは、というかそういうふうな幻覚を見せたのは、主人公が断崖から立ち去ろうとしたからです。
(設定上)幽霊はその場所を離れることが出来ない、ということにしています。
だとしてもいきなり暴力に訴えるのは乱暴ですよね。
と思います。笑。
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断崖にて、最終話。

2005-06-27 21:59:19 | 不定期連載小説『断崖にて』(完結済)
その6からのつづきです。でも未読の方はよかったらその1から読んでください。)

「私の家は代々医者をやっていて、父も母も二人の兄もみんな医者なんです。当然のように私も医者になることを期待されて、私自身それを望んでいたはずなんですが、今年も大学の医学部に落ちてしまって・・・。家にはもう、私の居場所なんてないんです・・・。ダメですね、言葉にするとすごく陳腐で。私の置かれている状況はもっと深刻だったはずなのに」
 男はゆっくりと息を吐き出すと感慨深げに言った。
「そういうものですよ。人が自ら死を選ぶ理由なんて、他人からすれば、どうしてそんな理由で死んじゃったんだろうって思えるものばかりです」
 手の甲で涙を拭いながら、ふと気になって私は尋ねた。
「そういうあなたはなぜ死んでしまったんですか?」
 突然話を振られて男はエッというふうに目を丸めた。
「わ、私、ですか?私の自殺の動機なんて、そんなの、ど、どうでもいいじゃないですか」
 実のところそれほど知りたいわけではなかったのだけれど、私は男のうろたえぶりが面白くてついつい重ねて聞いた。
「そんな、隠さなくたっていいじゃないですか。教えてくださいよ」
「か、勘弁してください。自分が死んだ理由なんて、恥ずかしくて言えません。言いふらされでもしたら敵わないし」
「私は言いませんよ!それに私の方は死のうとした理由、あなたに今言っちゃいましたよ!」
「死のうとした理由を言えだなんて、そんなこと、私は一言も言ってないじゃないですか!それから、私のことなら心配しなくても大丈夫ですよ。だって・・・」
「だって?」
「昔からいうじゃないですか、『死人に口なし』って」
 男の下手な冗談に、私はついプッと吹き出してしまった。笑いがこみ上げてきて止まらなかった。こんなに笑ったのはいつぐらいぶりだろう?
「そんなにおかしいことを言いました?」
「いえ、そんなことはないのですけれど」
 私はスカートについた砂を払いながら立ち上がった。
「とりあえず、帰ることにします。今度は無事に、帰してくれますよね?」
 私が念を押すように尋ねると、もちろんですよ、と男は笑いながら請け負った。
「戻ったら、スガノさんのバイト先に行ってみようと思います。でも告白とか、相談とか、特別なことをするつもりはないですけど」
 男は、ウンウンと頷いた。
「それでいいと思いますよ」
「また、ここに来てもいいですか?」
 私がそう聞くと、男は急に真面目な顔になって首を横に振った。
「ダメです」
「え、どうして?」
「どうしてって一度自殺を思いとどまらせた人をもう一度思いとどまらせても人数にカウントされないんです。そういう決まりらしくて」
 男の言葉に私は苦笑した。
「別に飛び降りに来るわけではありません」
「あぁ、何だ、そうなんですか」
「そうですよ」
「来るのは構いませんが、会えるかどうかはわかりませんよ」
「どうしてですか」
「どうしてっていわれても・・・、条件が揃わないと姿を見せるわけにはいかないのです」
「つれないんですね」
 私がそう言うと、男はさも意外そうな顔をした。
「知らなかったんですか?幽霊ってそういうものなんですよ」
 男は破顔一笑し、私もつられて笑った。
 そのとき一陣の強い風が吹いて、私は思わず目を閉じてしまった。
 目を開けるとそこにはもう誰もいなかった。まるで初めから誰もいなかったかのように、ただ見晴らしのよい風景が広がっていた。
「また、来ますね」
 名も知らぬ幽霊にそう別れを告げると、私は断崖を後にした。

                       おわり。
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ダニー・ザ・ドッグ。

2005-06-26 15:24:14 | 新作映画
『ダニー・ザ・ドッグ』を観てきました。
といっても観たのは昨日なんですけど、さすがに同じ日に二本映画レビューを書くのはきつかったので。
というか、レビューを書くことよりもむしろTBを打つのが疲れます。
頑張ってせいぜいTBを打ってるんですが、20、30とTBしている間に、あれ、ここのブログにはTBしたかなぁ、ってわかんなくなるのです。
メモを取りながらTBしてるわけではないので。
じゃ、そんなに面倒っていうならTBしなきゃいいじゃんっておっしゃる方もいるかもしれません。
ごもっとも!!といいたいところですが、うちのブログ、訪問者が本当に少ないんですよ。ふぅ。
それにしてもたまにTBの数が100を超えてるブログを見かけることがあるんですけど、そこの管理人の方は本当にちまちまとTBを100も打ってるんでしょうか。
自分は20打つだけでも相当疲れるんですけど。
って何の話でしたっけ。
あ、『ダニー・ザ・ドッグ』についてでしたね。笑。

ずいぶんと漫画的な設定の映画だと思いました。
五歳の子供をかっさらってきて戦闘マシーンに育て上げる・・・、ってそんなことが可能なんでしょうか。
いや、可能か不可能かを論じるなら、ま、ゼロではないのでしょうけれど、でもボブ・ホプキンス演じる金融業のオヤジじゃ無理だと思います。一ヶ月ぐらいで餓死させちゃいそうだし。
あ、エサやるの、忘れとった!って。
ましてあのオヤジは格闘の知識はなさそうだし。
サンドバッグ叩いてるだけじゃあんな戦闘力は身につかないだろ・・・。
それにモーガン・フリーマン演じる盲目のピアニストって『レイ/Ray』ですか?
さらにいわせてもらうと今どきあんな身元不明の怪しい男を心温かく迎え入れる人っていないって!
血だらけで、首輪までしてるのに!
まず警察に通報するのが普通でしょ。
そんなこんなでツッコミどころ満載の、漫画的設定の『ダニー・ザ・ドッグ』なわけですが、困ったことに自分はそういった漫画的な設定の映画が嫌いではないんですよね。笑。
結構つぼにくるシーンがありました。
首輪を外されることで再び自分が戦闘マシーンに戻ってしまうんじゃないかって怖れるダニーに、あなたはもう生まれ変わったのよ、とヴィクトリアがそっと首輪を外すシーンとか、あ、いいじゃん、って思いました。
どうこういいながら監督のルイ・レテリエとは結構相性いいみたいです。笑。
ただ前作の『トランスポーター』でも思ったのですが、よくこんな華のない女優をヒロインにキャスティングするなぁと思いました。
実年齢がいくつかは知らないけれど、ヴィクトリア役(十七歳という設定)のケリー・コンドン、到底十七歳には見えませんでした。(三十歳ぐらいに見えました。)

というわけでこの『ダニー・ザ・ドッグ』、個人的には『バットマン・ビギンズ』よりも、さらには『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』よりも楽しめたんですけど、そういうのっておそらく自分だけでしょうね。笑。

そうそうこれは作品の出来とは直接は関係ないのですが、この映画の悲劇は何といっても公開初日が『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』の先先行上映とぶち当たったことでしょうね。
その日たまたま映画を観ることになった人、もしくはたまたま映画館に足を運んだ人の中で、『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』よりも本作を選んだ人っているのでしょうか。
公開時期をずらせなかったんでしょうかねぇ、と思います。
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スターウォーズ エピソード3 シスの復讐。

2005-06-25 23:57:49 | 新作映画
『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』を観てきました。

まず、忠告です。
『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』を単なる娯楽作品と思って観に行ってはいけません。
また、デート・ムービーとしてもきわめて不適です。
鑑賞後、会話が弾まないこと必至です。
でもそんなことはいうまでもないですかね、なんといっても第一作のエピソード4ではほとんどすべてのジェダイの騎士が死に絶えた状況で物語は始まるのですから、エピソード3の結末は自ずとわかっているようなものですしね。
とにかくエピソード3を何の気構えもなく、お祭り気分で観に行くと痛い目に合います。

シナリオ的にかなりいろいろと問題があると思いました。
一例を挙げると、冒頭ドゥークー伯爵VSオビ=ワン・ケノービ&アナキン・スカイウォーカーの変則マッチがあります。
その戦いでオビ=ワンはあっさりとドゥークーによって気絶させられます。本当にあっさりと。情けないほどに。
で、そのドゥークーは結局アナキンによって倒されます。
そしてクライマックスでアナキンVSオビ=ワンの死闘が繰り広げられるのですが、この戦いを征するのはオビ=ワンの方なのです。(アナキンが暗黒面に落ちて、強大にパワーアップしているにも関わらず。)
オビ=ワン<ドゥークー、ドゥークー<アナキン、アナキン<オビ=ワン?
どーゆー力関係ですかっていいたくなりました。
こういった物語上の矛盾がエピソード3では到るところにあります。
(他にはいくら不意を突かれたとはいえたかだかクローン兵士に倒されてしまうジェダイの騎士とか。あんたら銀河最強じゃなかったんかい!とツッコミたくなりました。)
しかしそれらの矛盾や齟齬を我々は甘んじて受け入れなければなりません。言い換えれば大目に見なければいけないのです。
なぜなら、エピソード3が課せられたのは何よりエピソード4への橋渡し的役目であり、いうなればエピソード3は映画史上最大の辻褄あわせなのです。
そういった観点で見るとエピソード3単独では目に余る矛盾でも、ま、シリーズ物なんだから仕方ないよね、という気にさせられます。
というか、気にならなくさせられる、といった方が正しいかもしれません。

正直言うと前半はかったるくて仕方がありませんでした。
もう眠気を催すほどでした。
何しろアナキンとパドメは相変わらずママゴトみたいにイチャついていて、往来にも関わらずハードなラブシーンをこれでもかこれでもかと見せつけてくれます。
そのくせ、ダメよ、私たちの関係が人に知られたら、などとパドメは寝言をほざくし。
そんな人目のあるところで抱き合っといて、何いっとんのじゃ!って思いました。
さらに、子供が出来たみたいなのって、、、
お前らは中村獅堂と竹内結子か!!
人目を忍ぶ間柄なら、ちゃんと避妊しろ、避妊!!
つきあってられんわ!って感じです。
ヤバイ、エピソード2の二の舞か?とも思いましたが、しかし。
後半になると、っていうかアナキンが暴走し始めるとそりゃ盛り上がってくるんですよ。
普通どんなホラー映画だってローティーンの子供って殺されないじゃないですか。
『13日の金曜日』のジェイソンや『エルム街の悪夢』のフレディも、どんなに機会があったって幼い子供には手を出さないでいた。(それがホラー映画の不文律ってヤツ。)
しかしながらこのエピソード3でのアナキンは違います。
本来実社会での影響を怖れ、長くハリウッド映画では意図的に避けられていた子供殺しが、アナキンの暴走振りを表現されるために行われたのです。
これはすごいな、と思いました。
アナキンの、引いてはルーカスの狂気がスクリーンから伝わってきました。
そんな暗黒面に落ちた弟子であるアナキンに戦いを挑み、そして引導を渡すことになるオビ=ワンはやっぱり文句なくカッコよかった!
身震いするほどでした。

はっきりいって観に行く前はエピソード3は大して期待してなかったんですけど、思っていた以上に面白かったです。
ただし上述の通り、それ相当の覚悟なしには観に行くことをお薦めできません。
くれぐれもお忘れないように。
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断崖にて、その6。

2005-06-24 20:15:11 | 不定期連載小説『断崖にて』(完結済)
その5からのつづきです。でも未読の方はよかったらその1から読んでください。)

 目覚めると私はぺたんと地面に座り込んでいて、男が私の顔を覗き込んでいた。
 心臓が止まるかと思うほど驚いた私は、ウワアアアアアァと悲鳴を上げて、そして気づいた。
 どこも痛くない。身体中のどこも怪我などしていないし、血も流れてなんかいない。もちろん右手も折れてなどなかった。
 え・・・?あれ?どうして?
 私の疑問を察したのか、男は私を見てニコッと笑うとこう言った。
「こう見えても幽霊ですから」
 男はその一言で全てが説明できると考えているようだった。実際私もそれ以上何かを問う気にはなれなかった。それで説明がつく話だとも思えないのだけれど、結局のところ受け入れる他ないのだろう。
「あなたにも」
 男は一旦そこで言葉を切り、穏やかに私の顔を見つめた。そこには先ほど感じられたような狂気はもううかがえない。
「暴漢に襲われた時に助けて欲しいと思っている誰かが、ちゃんといるんですね」
 男の言葉に頬がかぁっと熱くなるのを感じて、私は思わず顔を伏せた。
「不思議でならないのは」
 男がそこで再び間を置いた。私はそっと顔を上げる。
「暴漢に襲われたときに助けて欲しいと思ってる人に、どうして飛び降りる前には助けを求めないんでしょう?」
 私は首を振った。
「違います・・・。スガノさんとは別に親しくも何ともないんです。ただの知り合いでしかありません」
 男は不思議そうな顔をして、私の方をじっと見ていたが、やがて口を開いた。
「でもあなたは、もしそのスガノさんって方があなたに救いを求めてきたとしたら、全力で何かをしてあげるんじゃないですか?違いますか?」
 どうなのだろう。そんな仮定は無意味だと思ったが、けれど私は小さく頷いた。
「それは・・・、そうだと思います」
 男は私の答えに満足したように微笑んだ。
「だったらスガノさんもあなたが救いを求めてきたら、それに応じなければおかしいですよ。フェアじゃない」
 フェアじゃない、という男の言葉は無茶苦茶だと思った。
 男が無茶苦茶なことを言うのは、今日これでいったい何度目のことだろう?
 私とスガノさんとの間柄はせいぜいお互い名前を知っているという程度で、親しく話したことはなかった。まして何かを相談することなんて考えられない。
 だから男の言ってることは間違いなく無茶苦茶だった。
 まともに相手にする類いのものではない。
 それなのに・・・、それなのになぜこうも心に沁みてくるのだろう。
 私の目から知らず涙がポロポロとこぼれてきた。
 それは私が久しぶりに流した涙だった。

                     つづく。
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映画秘宝八月号より。

2005-06-23 22:36:52 | 新作映画
断言しましょう、『映画秘宝』八月号は現在日本で発売されている映画雑誌の中で、一番『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』に関する情報が詳しいと。
もちろん全ての雑誌を読み比べた上での発言ではないですが、今月の『映画秘宝』を手にした人であれば誰でもそれに頷けるであろう圧倒的な情報量です。
ページをめくってから十二ページに渡って語られる解説や裏情報などに加え、ネタバレなんて屁とも思わないファビラス・バーカー・ボーイズの『裁くのは俺たちだ!』でこれ以上ないってぐらいにボロクソに叩かれてますからね。
おかげで『シス復』がどんな結末を迎えるかわかっちゃいました。笑。
結末がわかったのなら、観に行く気なくしただろうって?
いえいえ、その逆!!
実は正直言うと今度の土曜日の先先行上映、観に行こうかどうしようか、迷ってました。
だって先行上映ってレイトショーサービスがなかったり、前売り券で観れなかったりする(←以前本当にそういうことがあった)じゃないですか。
だから先先行じゃなくても通常公開の初日でもいいかなぁ、なんて思ってました。
しかし!!
クライマックスで、アナキンが○○○されちゃうんだったら一刻も早く観に行かねばなるまい!(←きわめて性格悪し。)
ということで6/25、『シス復』観に行って来ますね♪
(ついでにジェット・リーが犬になっちゃう『ダニー・ザ・ドッグ』も。)

他には『ヒトラー 最後の十二日間』や『バットマン・ビギンズ』の小特集など。
何でも原作ではブルース・ウェインはラーズ・アル・グールの娘と結婚するそうです。
あんな義理の父親は嫌だ!!(いってることわかんないし。)

オマケ情報。
あの伝説の怪作(と噂される)『死霊の盆踊り』がDVDになるそーです。
自分も未見なのですが、噂だけはやたらと耳にするのでレンタルで見つけたら借りてもみよっかなーと思ってます。
既に見たって人、誰かいますか?
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テレビブロス(6/25~7/8)より。

2005-06-22 22:15:35 | テレビ
今号は巻頭が『スター・ウォーズ』特集。
SWのディープなマニアである二人の対談です。
普通だったらマニアといえどそれなりの有名人、芸能人を用意しそうなものですが、さすがはブロス、まったく聞いたこともない人です。
というか一人に到っては民間人です。
まぁ記事が面白いからそれも可、ですけどね。笑。

続いて本誌連載中の河合克夫氏のシルクロード珍道中。
何が驚きといって朝日新聞で四コマ漫画『地球防衛家の人々』を連載しているしりあがり寿氏までツアーに参加していること!
そんなに簡単に新聞連載って出来るんかい・・・。
それなりに時事ネタとかも盛り込まなければいけないはずなのに。
もしかしてウズベキスタンから原稿を送ったんでしょうか。
でも肝心の珍道中自体は、え、これだけ?って感じでした。たった2ページだし。
ブロスとは関係ないけど、珍道中といったらこれだ!!
脱力ぶりがナイスです。

さらに続いて『’2005夏!!新ドラ・デジャブ祭り』と称して新ドラマの紹介。
んー、なんだかどれもそれなりに面白そうではあるけど、強烈なインパクトのあるドラマはないなぁ。
今クールでいえば『タイガー&ドラゴン』みたいな奴。(あんな傑作ドラマがそうそうあるわけもないんだけど。)
あとどーでもいいといえばどーでもいいことなんですが、タイトルの左端に『’』(アポストロフィだよね?)があるのはなぜでしょうか?
アポストロフィって確か西暦の下二桁と組み合わせて「’98」みたいに使うことはあるけど。
自分が知らないアポストロフィの使い方があるのかなぁ。
それともアポストロフィに似た何かでしょうか。誰かの汗、とか。(んなわけねぇ!)
どなたか記号について詳しい方がいらっしゃったら教えてください。

放映される映画が何気なく豪華っぽい♪
6/25『海猿』、7/1『トップガン』、7/3『スター・ウォーズ特別編』、7/8『スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』といったところ。
さて突然ですがクイズです♪
Q.普通の映画では一人か二人しかいないものなのに、『トップガン』に限っては十一人もいるものってな~んだ?
A.脚本家。しかも十一人もいて誰一人戦闘機や軍隊に詳しい人がいなかったらしい。笑。

『エンジン』最終回のあらすじを読んでショック!
自分の予想と全然違う!(←当たり前だっつーの。)
予想したときはこの最終回で間違いない!と思ったのに!!(思うなよ!)
というわけで史上初の試み(だよね?)である『連ドラ放映前に最終回を予想してみる!』企画は無惨な結果と相成りました。。。
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断崖にて、その5。

2005-06-21 21:31:40 | 不定期連載小説『断崖にて』(完結済)
その4からのつづきです。でも未読の方はよかったらその1から読んでください。)

 ガツッという鈍い音を立て、その一撃は私の身体から全ての力を奪い去った。
 一瞬のうちに視界が朱に染まり、口いっぱいに錆びた鉄の味が広がる。
 私の身体は糸が切れた操り人形のように崩れ落ちた。
 なぜ・・・?どうして?
 痛みが共鳴してまともにものを考えられない頭の中に疑問符ばかりが浮かぶ。
 平手打ちしたことが男の逆鱗に触れたのか、それとも男が幽霊であると自称したことをあまりに深く追及しすぎたのか。
 どちらにしろほんの今さっきまで話していたときの男は、とてもこのように激昂するタイプには見えなかった。
 つまりは私に人を見る目がなかったということだろう。
 そしてこれは同時に、思いがけず話相手を得てわずかでも心を許してしまった私の愚かさに対する神様が与えた罰なのかもしれない。
 地に伏した私に男は持っていた角材でさらに容赦なく二撃、三撃を加えた。
 少しでも身を守ろうと右手をかざしたが、男は構わずその上から角材を叩きつけた。
 パキッという枯れ木が折れるような音を立てて、右手がありえざる方向に折れ曲がる。
「誰か・・・、誰か、助けて、誰か・・・」
 助けを求める声はつぶやきにさえもならず、空しく消えていった。そもそもこの岬に男と私以外の誰かがいるとも思えなかったけれど、それでも私は救いの手を求めずにはいられなかった。
 助けて、誰か、助けて・・・、お父さん・・・、お母さん・・・。
 男に打ち据えられ、芋虫のように丸まりながら、そして私は今さらながら皮肉にも気がついた。
 私は本当は死にたくなどなかったのだ、ということに。
 この岬には死を覚悟して来たはずだったのに・・・。
 途切れ途切れの意識の中、不意に男の手が止まったことを不審に思い、私は何とか首をめぐらした。
 半ばからポキリと折れた角材を放り投げ捨て、男は手近にあった石を両手で抱え上げた。かなりの大きさの石だった。
 視界の隅に男の両眼に宿った静かな狂気が映った。
 助けて・・・、スガノさん・・・。
 そのつぶやきが実際口に出して言えたものなのか、それとも心の中で言えただけだったのか、もう私にはわからなかった。
 男が私に最後の一撃を加えるのと私が目を閉じたのは同時だった。
 そして私の意識は昏い、昏い、奈落の底へと落ちていった。

                        つづく。
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