ギャビン・オコーナー監督、ベン・アフレック主演、『ザ・コンサルタント』、1/27、Tジョイ久留米にて鑑賞。2017年1本目。
言うまでもなく、と断ることでもないかもしれませんが、その年の一番最初にどんな映画を劇場で観るのかというのは非常に重要な問題です。
例を挙げれば、『ダンス・イン・ザ・ダーク』を一番最初に観た年はやっぱりろくなことがなかった記憶があるし、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を一番最初に観た去年はとても充実した年になりましたしね。
何を観るかはかなり悩みました。候補は四つ。
まず『ザ・コンサルタント』は初っ端に外しました。俳優ベン・アフレックにいい印象がなかったというのもあるし、表の顔は優秀な会計士、裏の顔が凄腕の殺し屋という設定に無理があるだろ、とも思ったのです。
次にマーティン・スコセッシ監督の『沈黙』。四作の中で一番完成度が高いであろうことは予想出来るのですが、無神論の自分が観ても「何で踏み絵を踏まないの?」ぐらいの感想しか持てない気がして止めました。
三作目の『ドクター・ストレンジ』は、マーベル作品はだいたい見ているので、これを見るのも悪くはないかなとは思ったのですが、監督であるスコット・デリクソンが信用出来ないのでもう一つ食指が動きませんでした。『地球が静止する日』、まったく面白くなかったからなぁ。
四作目の『マグニフィセント・セブン』、消去法的に一度はこれを観ようかと思いました。日曜日午後から用事があったのですが、午前中キャナルシティで上映される作品の中でこれが一番時間的に都合がよかったんですよね。
しかし、Yahoo映画のレビューに目を通すともう一つ評価がよくなかったんですよね。
なので考えに考えた末、日曜日の午前中に『マグニフィセント・セブン』を観るのではなく、金曜日のレイトショーに『ザ・コンサルタント』を観ることにしました。
この選択が大正解!『ザ・コンサルタント』、めちゃめちゃ面白かったです。2016年に観た、どのアクション映画よりもよかったですよ。
『ザ・コンサルタント』、観る前は、表の顔は優秀な会計士、裏の顔が凄腕の殺し屋という設定に無理があると思っていたのですが、ゴメンなさい、その設定にまったく無理がなかったです。作中、ベン・アフレック演じるウルフがなぜそのような二足のわらじを履くようになったのか、なぜそうしなければならないのかが充分説得力のある形で説明されていました。
またウルフが重度の自閉症を患っているという設定も映画的にとても面白かったです。映画の中で自閉症患者はしばしばある種のスーパーマンとして描かれ、それは本作においても例外ではないのですが、そうなるに至った経緯がちゃんと描かれていて好感が持てました。
アクション映画としても非常によかったです。人並み外れた格闘術を身に着けてはいても、決して不死身のスーパーマンではない、その絶妙なさじ加減が素晴らしかったですね。
脚本もよく練られていて感心しました。終盤、二度ほど「え?」と驚かされることがあって、特に二度目の「え?」にはほとんどカタルシスを覚えるほどでした。
Yahoo映画のレビューには本作の続編政策を望む声が少なくなかったのですが、自分も全くの同意です。
同じ監督、主演、脚本で、シリーズ第二作、第三作を是非製作して欲しいですね。
年明け一発目に観るに相応しい快作でした。
お蔭で今年もいい年になるんじゃないかと思えました。
お気に入り度★★★★、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
言うまでもなく、と断ることでもないかもしれませんが、その年の一番最初にどんな映画を劇場で観るのかというのは非常に重要な問題です。
例を挙げれば、『ダンス・イン・ザ・ダーク』を一番最初に観た年はやっぱりろくなことがなかった記憶があるし、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を一番最初に観た去年はとても充実した年になりましたしね。
何を観るかはかなり悩みました。候補は四つ。
まず『ザ・コンサルタント』は初っ端に外しました。俳優ベン・アフレックにいい印象がなかったというのもあるし、表の顔は優秀な会計士、裏の顔が凄腕の殺し屋という設定に無理があるだろ、とも思ったのです。
次にマーティン・スコセッシ監督の『沈黙』。四作の中で一番完成度が高いであろうことは予想出来るのですが、無神論の自分が観ても「何で踏み絵を踏まないの?」ぐらいの感想しか持てない気がして止めました。
三作目の『ドクター・ストレンジ』は、マーベル作品はだいたい見ているので、これを見るのも悪くはないかなとは思ったのですが、監督であるスコット・デリクソンが信用出来ないのでもう一つ食指が動きませんでした。『地球が静止する日』、まったく面白くなかったからなぁ。
四作目の『マグニフィセント・セブン』、消去法的に一度はこれを観ようかと思いました。日曜日午後から用事があったのですが、午前中キャナルシティで上映される作品の中でこれが一番時間的に都合がよかったんですよね。
しかし、Yahoo映画のレビューに目を通すともう一つ評価がよくなかったんですよね。
なので考えに考えた末、日曜日の午前中に『マグニフィセント・セブン』を観るのではなく、金曜日のレイトショーに『ザ・コンサルタント』を観ることにしました。
この選択が大正解!『ザ・コンサルタント』、めちゃめちゃ面白かったです。2016年に観た、どのアクション映画よりもよかったですよ。
『ザ・コンサルタント』、観る前は、表の顔は優秀な会計士、裏の顔が凄腕の殺し屋という設定に無理があると思っていたのですが、ゴメンなさい、その設定にまったく無理がなかったです。作中、ベン・アフレック演じるウルフがなぜそのような二足のわらじを履くようになったのか、なぜそうしなければならないのかが充分説得力のある形で説明されていました。
またウルフが重度の自閉症を患っているという設定も映画的にとても面白かったです。映画の中で自閉症患者はしばしばある種のスーパーマンとして描かれ、それは本作においても例外ではないのですが、そうなるに至った経緯がちゃんと描かれていて好感が持てました。
アクション映画としても非常によかったです。人並み外れた格闘術を身に着けてはいても、決して不死身のスーパーマンではない、その絶妙なさじ加減が素晴らしかったですね。
脚本もよく練られていて感心しました。終盤、二度ほど「え?」と驚かされることがあって、特に二度目の「え?」にはほとんどカタルシスを覚えるほどでした。
Yahoo映画のレビューには本作の続編政策を望む声が少なくなかったのですが、自分も全くの同意です。
同じ監督、主演、脚本で、シリーズ第二作、第三作を是非製作して欲しいですね。
年明け一発目に観るに相応しい快作でした。
お蔭で今年もいい年になるんじゃないかと思えました。
お気に入り度★★★★、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。