アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

「聖火引継式」で子ども使い天皇制をアピールしようとした森喜朗会長

2020年03月13日 | 五輪と国家・政治・社会

    

 ※8日未明からPCが故障し、ブログの作成が不可能になりました。ようやく直りました。今日から再開します。よろしくお願いいたします。

 東京オリ・パラの中止・延期がとりざたされている中で、12日(日本時間)、ギリシャで聖火の「採火式」が行われました。NHKは中継で大きく報じました(写真左)。
 現地ギリシャでは新型コロナウイルス感染を危惧して、延期すべきだとの声がありましたが、日本側がどうしてもと押し切りました(12日のNスタ=TBS系ニュース)。19日にはアテネで「聖火引き継ぎ式」、20日に日本で「到着式」が行われる予定です。

 その「聖火引き継ぎ式」で、大会組織委員会(森喜朗会長=元首相)が日本の神話をモチーフにしたパフォーマンスを行い、天皇制をアピールしようとしていたことは見過ごせません。
 しかも組織委(森氏)は、それを日本の子どもたちに演じさせるため、「小学生から高校生までの140人を中心としたメンバー」(6日付琉球新報=共同配信)を日本からギリシャへ派遣する計画でした。
 その思惑は、安倍首相が突然行った「全国一斉休校要請」を受け、「大会組織委員会が派遣は困難と判断」(同)し、見送られることになりました。

 「聖火引き継ぎ式」でのパフォーマンスは、「日本やギリシャの神話に着想を得た演目を、アテネ・パナシナイコ競技場で約10分間披露する予定」(同)でした。そのために「選抜された子どもたちが本番に向けて練習を積み、1月には千葉市でのリハーサルが報道陣に公開」(同)されました(写真中。写真右はリハーサルを見る森氏)。

 東京五輪を天皇制と結び付けることは安倍政権の当初からの狙いですが、安倍氏の後ろ盾である森氏(「日本は天皇を中心とする神の国」発言で首相を退陣)が、「聖火引き継ぎ式」で神話をテーマにしたパフォーマンスを行おうとしていたことは、東京五輪と天皇制を結び付けようとした動きの1つです。

 「引き継ぎ式」の安倍・森の思惑は挫折しましたが、「聖火リレー」をめぐる問題点はもちろんこれだけではありません。それは20日の「到着式」が自衛隊基地(宮城・松島基地)で行われることから本格的に始まります。引き続き注視し、その政治的思惑を追及していきます。

 ※次回は15日(日)に書きます。


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