芦崎笙「スコールの夜」読み終わりました☆
内容もわからず・・
タイトルに惹かれて借りてみた。
自営業の私にはわからない・・
知らない世界がそこにはあった
外で雇われて働くことの大変さ。
大きな組織の中で
上司や部下・・
その狭間で
相手の心中を慮りながら
上手くいきていくこと。。
本当に
強い精神力がいるのだろうなぁ
そう感じた。
組織の中の自分
自分の力は正当に評価去れているのだろうか?
男性はもちろんのこと・・
女性ならなおさら
そういうところがあるのだろう。
主人公の「環」をみていたらそう感じた。
東大をでて
業界トップの帝都銀行に入行
吉沢環(42歳)は20年勤め
総合企画部 関連事業室長に抜擢される。
関連事業室は
総合企画部の中に
別室として置かれた組織であり
リース・クレジットカード・消費者金融・債権回収・事務代行
など
帝都銀行グループ内に四十近くもある子会社・関連会社を
統括するチームである。
環は女性総合職の中でトップの出世を果たした。
しかし
室長就任早々
頭取から
子会社の清算をするように命じられる。
清算を命じられた子会社
帝都事務サービスは
かねてから経営不振が続き
回復の見込みがなく
それが着任1年目の頭取「甲斐田」の目に止まる。
環に一言もなく
強引に「清算」を命じられた環
越谷総合企画部長からそれを聞かされ
食ってかかる環
しかし
結局はそれをやらねばならない。
帝都事務サービスの菊田は
環が入行時「教育係」としてお世話になった先輩だった。
菊田は帝都銀行からここへ出向していた。
今回帝都事務サービスの社員200人あまりの
全員に退職勧告しなければならない菊田
環の心も痛む
上からいわれ
環も心を鬼にして菊田にそれを命じる。
一方環の部下である斎田も
そのことで
退職した者の受け入れ先に頭を下げ奮闘していた。
それぞれが
それぞれの立場で
できる精一杯をする。
自分と同期で入社した仲間を
やめさせなければならない菊田・・
そして
斎田も。
社員一人一人に
家族がいて
その家の事情がある
しかし
それを考えていては
仕事ができない。
上からの命令は絶対
それはわかっていても
理不尽なやり方に
腹を据えかね・・爆発寸前になることも。。
この仕事がなかなか進まず
環も心身ともに疲れ果てる。。
裏サイトでの心無い書き込み・・
女性だから~
実力も伴わないのに~
など
環の心は折れそうになる。
自分は組織の中でやってけるのか?
これからも
戦い続けられるのか?
自問自答する環
菊田の苦しみ・・
斎田の苦しみ・・
部下たちの苦しみを見て
環の心は揺れる。。
そして
環が出した答えは
読んでいて
こちらも苦しくなるほどだったけれど
こうやって世の中は動いてくんだなぁ。
そして
こうやって日々戦っている人たちがいるということ。
それで私たちの生活がなりたっているということ。
そういうことを感じることができて
よかったです
私は私にできることを頑張っていこう