東野圭吾「透明な螺旋」読み終わりました。
待ってました!
ガリレオシリーズの最新作です
今回の湯川学はいつもと違う一面を見せてくれます
今まで見えていなかった
湯川の家族のこと
そして・・
湯川のヒミツ
それがある事件を通して明らかになっていきます。
さすが!圭吾さん
幾重にも張り巡らされた透明な螺旋
それに読者は翻弄されていく
最後の最後に分かる真実に驚愕
そして
湯川の心の奥底の温かいものに触れ
何とも言えない気持ちにさせられます
事件の謎をスイスイ解いてしまう湯川
今回の洞察力も素晴らしいです
警察にもし
こんな協力者がいたら・・
難事件もどんどん解決してくれるだろうに
係長になった草薙は貫禄がつき
内海薫はすっかり刑事が板について頼もしくなった
そんなシリーズならではの楽しみを十分味わいながら
湯川のいつも通り・・
でもいつもとちょっと違う魅力を見る事ができる。
そんな魅力いっぱいの作品になっています。
ガリレオシリーズをずっと読んでる人も
今回初めての人も
絶対に読み始めたら引き込まれていくはず
房総沖で見つかった男性の遺体
同居していた女性が消えた!
そして
その女性と一緒に失踪した女性
その絵本作家が書いた本に
湯川が書いた本が参考にされていた!
湯川と絵本作家には何か関係が?
草薙が知っている銀座のクラブのママ
秀美が「VOWM」に込めた本当の意味
それに湯川は気付いていく
失踪した園美をかばう秀美
そして
園美と一緒に失踪した絵本作家「ナエ」をかばう
湯川の不可解な行動が・・
草薙と薫を欺く?!
なぜ男性は殺されなければならなかったのか?
なぜ園美とナエは逃げなければならなかったのか?
なぜ秀美は嘘をついたのか?
そして・・
なぜ湯川は警察を欺いたのか?
目に見えない螺旋は・・一体どんな真実にたどり着くのか?!
いつも真っすぐに真実を追い求める
冷静に真実を見極める強さと人の気持ちを慮る優しさ
今の湯川があるのは
そういう過去があったから?
そんなことを思った。
ますます厚みを増した湯川に
次回作も期待したいです
圭吾さん。いつもいい作品をありがとうございます