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三浦しをん「あの家に暮らす四人の女~女の園に危機が!そのとき開かずの間に眠っていた河童が救世主に?!

2020-06-20 02:41:55 | 
三浦しをん「あの家に暮らす四人の女」読み終わりました。


資産家の家に生まれ

何不自由なかった鶴代


そして


その娘に生まれた佐知



佐知は生まれたときから父親がいなかった。


母からは父の詳しい話は聞いていない。



そんな母娘が暮らす古くて大きな家に


ひょんなことから佐知と知り合った雪乃


住んでいたアパートが水浸しになり・・


その避難場所に佐知の家にお世話になる。


それから一緒に住む運びに。


雪乃の会社の後輩

多恵美は自宅で手芸教室をしていた佐知に

手芸を習う


そして

元彼のDVから逃れるために

佐知の家に住むことになる。



こうして始まった奇妙な共同生活


それを4人は楽しんでいた



生涯お嬢様の鶴代


家で手芸を教え外にあまり出ることのない佐知


会社務めをする雪乃と多恵美



それぞれの生活は違えど


家に帰ればその役割分担はうまい具合に行っていた。



しかし!


雪乃の部屋が水道管の老朽化で水浸しに。。


そのとき


開かずの間だった部屋を


雪乃が片づけてそこに移ろうと計画する。



雪乃の独断だった。


そして


そこで見つける


死体?!


ミイラ??


・・が


それは佐知の父親と関係の深いものであることが判明!



河童のミイラ



最初は気味悪がっていた4人


あ・・多恵美は最初から可愛がって


「川太郎」と名付けていたが。



暗いところに閉じ込められていた河童のミイラ



これが


リビングへと日の目を見ることに



そして・・


ある嵐の晩



夜中に起きだした佐知は・・


強盗に襲われる



そして・・


動き出す



河童のミイラ



そして


そこには


佐知への強い思いがこもった



魂が




同じ敷地内に住む「山田一郎」


この老人に小さいころから守られていた佐知


でもなぜか好きになれなかった。。


そんな佐知が


変わっていく


父を知らずに育った佐知に


父親のような愛情を与えてくれた山田


そして


母との間の長年のわだかまりも


嵐の夜の一件で


なくなっていく



家族でも


見えなくなってしまう絆。。



一緒にいることで大切な存在になる他人


そういうこともあるんだなぁ。



カラスやにこの世に存在しないものの言葉


そんなものも登場して


このお話を盛り上げています。



浮世離れしている鶴代が


伊勢丹を溺愛しているところは


めっちゃ笑えるし



家族の見えない絆は感慨深いものがある



それぞれの女のキャラがたっていて面白い



佐知が


「喜ばしい不自由」と称した「結婚」


なんかわかる気がした



4人が暮らす女の園は


先はわからなくても


毎日充実していて楽しい我が家







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