読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

中澤日菜子「お父さんと伊藤さん」~父と娘と20歳年上の彼氏の3人の突然始まった共同生活?!~

2016-09-27 03:20:04 | 
中澤日菜子「お父さんと伊藤さん」読み終わりました☆



この作品は


上野樹里主演で映画化されていて


気になってたんですよ。



なので


原作を読んで見ることに




タイトルにも惹かれるよね~!!




考えさせられる内容でしたよ。



「老い」とは何なのか



それをすごく考えてしまいました。



誰もが行く道だけど・・



若いときって



自分が老いていくことなんて考えないもんね~。。




40年小学校の教師として働き



家族を養ってきた



いつも毅然としていた父




その父が


母を病気で失い


一人になって・・


老いてケガをしたり


心臓の持病もある。




その父を


兄夫婦は引き取り同居。



しかし


度重なる父の万引き(これはのちに彩にわかることなのだけど)に


兄嫁の理々子は


精神的に追い詰められ・・


体調を崩す。



父はやむなく


彩の元へやってくる。



一人暮らしと思っていた彩の部屋には



「伊藤さん」が一緒に住んでいた。



初めて知る伊藤さんの存在に


快く思わない父。



しかし


居場所のない父は


彩のところにいるしかなかった。




給食のおじさんのパートをする伊藤さん



本屋のバイトをする彩



不安定な2人の関係




それをよく思わない父。



しかし


そこにいるしかない父。




そして


彩もまた


父を疎ましく思っていた。




伊藤さんとの居心地のいい生活が一変!




父に気を遣いつつ過ごす日常




しかし



伊藤さんは至って自然体だった。




74の父


54の伊藤さん


34の彩



そんな20違いの世代の違う者同士が織りなす共同生活




意外と父と伊藤さんの関係は悪くなかった。





そして


共同生活でだんだんわかってきた


父のこと



老いるということへの




思いやりの気持ち




父がしたことは許されることじゃない。



しかし



それをしないではいられなかった父の気持ち




全部わかることはできなくても



それを想像してみる彩




伊藤さんによって


兄も彩も父と向き合う




優しく・・


時に厳しい伊藤さん




伊藤さんの不思議な存在に助けられる。





そして



父も変わっていく。






最後父が決断した道とは?!






家族だから



目をそらしてしまうこと





だけど



ちゃんと向き合わなければならないこと





目の前で起こる衝撃的なシーン。。





胸を突かれるような思い。。





だけど



最後は


心がじんわり温かくなりますよ




老いについて



家族について



考えるのにいい機会をもらえると思います













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