読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

重松清「ビタミンF」~正解なんて実はないのかもしれない。それはそれぞれの人の中にあるもの☆~

2014-05-09 01:58:25 | 



重松清の「ビタミンF」読み終わりました☆



最近重松清作品にどっぷりとハマってる私




何がそんなにいいのか?




同じ世代だってこと




そして・・



懐かしいワードがいっぱい出てくるとこ




でも


もっと惹かれてるところは・・




自分の気持ちに素直でいいんだ




そう思えるところかな




重松さんの作品を読むと



なんだか気持ちが楽になる




「こうじゃなきゃ!」



・・って肩ひじ張らなくてもいいんだ☆




そう思える。




この「ビタミンF」は



重松さんが



この作品を読んだ人の



「ビタミン剤」になれたらいいな



そう思ったそうです。



本当には「ビタミンF」というのはないけど



この小説の中に



Family


Father


Friend


Fight


Fragile


Fortune





そんなFを集めたそうです




そんな7作品がこちら



「ゲンコツ」



雅夫は部下の橋本に物足りなさを感じる。


でもそれは「世代」なのか?


しかし


話してみると


どっちの世代がいいとか悪いとか言えないなと思う。


自分のゲンコツがひ弱に見えてきた今日この頃。


そんな道夫のゲンコツが勇気を出したとき~。。






「はずれくじ」



妻が入院し



中1の勇輝と二人きりになる。



なんとなく2人になると居心地の悪い修一。



勇輝が物足りなく見えてしまう道夫。



ふと修一は亡くなった父と自分の関係を思いだす。



父はこれといって趣味もなかった。



父と二人でいると居心地が悪かった修一。



父は修一をどんな風に思っていたのだろう?



父が唯一楽しみで買っていた宝くじ。




「親は子供を選べない」



「はずれくじ」



そんな言葉が頭をよぎる。。



自分の思うとおりにならない息子。。



父は自分をどう思っていたのか?



そのころの父と同じ年になって・・


修一は初めて父の気持ちを考える。







「パンドラ」



孝夫は娘が犯罪に加担したことを叱る。


娘の奈穂美が付き合っている男が


万引きをしてその手助けをしてしまった。



「ごめんなさい」と謝る奈穂美。


しかし孝夫にはあまり伝わってこない。



中学生になった娘と父親の関係。


娘にどう接したらいいか戸惑う孝夫。




妻の過去・・


自分の過去・・


娘の知らない部分・・



パンドラの箱・・


開けたくて・・


でも開けないほうがいいもの?







「せっちゃん」



加奈子が話すせっちゃんの話。


転校生のせっちゃんは


なぜかクラスメイトに嫌われてしまって


無視されているのだという。



加奈子の話すせっちゃんの話は


どんどんエスカレートしていく。。



最初は雄介も和美も


娘の話に耳を傾けていたが・・


聞いてるのも気分が悪くなるほどに。。



でも加奈子は続ける。



「嫌いになるのは仕方ない。


 無理に仲良くすることにどんな意味がある?」



そう加奈子はいう。



雄介はそう言われて返す言葉を失う。



そして・・


運動会にこなくていいという加奈子。



こっそり見に行った雄介と和美は



見てはいけないものを見てしまうのだった。。








「なぎさホテルにて」




急に冷めてしまった達也。


妻の久美子が悪いわけじゃない。。



19のときに夫婦として当時のカノジョ有希枝。



そのホテルのサービスで



「未来ポスト」というのがあった。



有希枝は17年後の達也にあてて手紙を書く。



・・


その17年後に届いた(達也の実家に)手紙。



これを見て


達也は当時有希枝と泊まったなぎさホテルに



家族で行くことに。



何も知らない家族・・



しかし・・


ホテル側の余計なサービスでバレテしまうことに?!








「かさぶたまぶた」




政彦は家庭でも会社でも


背中につっかい棒をして何ごともそつなくこなしてた。



それに間違いはないと信じていた。



しかし・・


娘の優香・・


息子の秀明・・



2人の本音を聞いてしまう。




弱みを見せない自分・・



本当の自分を見せない・・



カッコつけた自分・・



それは間違ってない!



そう思ってた。



でも・・


それが家族や部下を・・


遠ざけていたのか?









「母帰る」




10年前に父と離婚したいと母から切り出し


家を出た母。



タクはそんな母を快く思っていなかった。


姉も同じだ。



しかし


父は10年経った今、



また母と暮らしたいといいだす。



父は母を恨んだり憎んだりしていないのか?



なぜ今になってそう思ったのか?



タクにはわからなかった。



年老いた父親の姿を間近で見て



父は何を思うのか考えるタク。。










お話はこんな感じです




終わり方が



完結!



じゃないところがいいです☆



読者がその先を想像できるところ




そして



自分がそう言う立場になったら



どーするだろう



そういうことを考えさせられました。





正解って実はないんじゃないかって思う



子育ても・・・



自分の人生が



「これで正解!」



なんていうのは



誰にも・・



いや・・



自分にさえもわからない。。




だけど



その時



その時



ちゃんと自分と向き合っていけば・・



それでいい




んじゃないかって



そんな風に思ったりする。





ビタミンFは自分で作りだすものなのかもしれないなぁ



そんな風にも思った




よし!


ビタミン注入されたし!


がんばるか


















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