読書って楽しいね♪

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秋川滝美「居酒屋 ぼったくり」~父の矜持を受け継ぐ美音の料理☆常連たちの心の交流がいい♪

2017-04-21 03:15:03 | 
秋川滝美「居酒屋 ぼったくり」読み終わりました☆


タイトルに惹かれて読んでみた♪


「えっ?ぼったくる居酒屋なの?」と。



だけど


読んでみると


これが奥が深くて



両親が事故で亡くなった後



姉妹で居酒屋を切り盛りする。



姉の美音(みね)は


父の矜持を受け継ぎ


美味しい料理を提供するために


心血を注ぐ



店の名前が


「ぼったくり」となったのは



父の口癖からだった。




誰でも買えるような酒や、


どこの家庭でも出てくるような料理で金をとるうちの店は、


もうそれだけでぼったくりだ。



たとえどこかで見たような、


ありきたりな料理であっても、


ひとつひとつ丁寧に心を込めて作る。


酒が飲みたい客には酒に合う料理を、


飯が食いたい客には飯に合う料理を、


口に入れた人が思わず笑みを浮かべるような一皿に仕上げる。



それができて初めて、


払ったか金が惜しくないと客が思ってくれるようになる。



ぼったくりと言われなくなるんだ。





と。



その言葉に


常連客が金を出し合い



「ぼったくり」の暖簾を作り



自分の店のような愛着を持って通い詰めている。



それは


美音の代になっても変わらない。



父の言葉をしっかり胸に抱いて店を切り盛りする


美音に信頼を寄せているから。



妹の馨(かおる)は


そんな姉の助けになるように店を手伝う。



そんな2人を常連客の


ウメ・トク・シンゾウたちは暖かく見守る




下町の商店街に「ぼったくり」の暖簾を掲げるその居酒屋は



その料理の味を求めてくる人に



時にはその料理が心の治療にもなる。




そんな無言のオーラに引き寄せられて



客はやってくるのかもしれない。




常連たちは悩みを聞き



美音の料理で心癒され



その問題を自分のことのように



真剣に考えてくれる。




汗っかき職人の悩みに


茄子の田楽♪



故郷を恋しがる若者に


ゴーヤーチャンプル♪




ひとりひとりにあった料理で


その人を笑顔にしてしまう


美音の魔法




美味しい音と書いて「美音」



その名前にピッタリな美音☆




そう言った要は


初めてぼったくりの暖簾をくぐったとき



冷え切った体を温めてくれた



美音の料理と


温かな心根に触れて


通うようになった客だった。



要は


何度か通い


自分の名を明かしたとき


もうすっかりぼったくりの虜になっていた。



突き放したようで・・


それでいて


美音の心にすっと入ってくる要



しかし


捨て猫の件で


美音と要の間に


隙間風が~。。



助けてくれた要に対し


施しを受けたような


自分を美音は


許せなかった。



要に対し冷たい態度をとってしまう。。




しかし・・



その心の裏には



要に対しての特別な感情が




まっすぐに・・



一途に・・



そうやって生きてきた美音




要は


これから美音の



特別な人になる予感が




食べ物とお酒の相性☆



お酒を飲まない私は


そういうことを気にしたこともなかったけど



温度で味が変わる?



日本酒って奥が深いなぁと感心した^^




小説中に出てくるお酒も紹介されていて


どこで手に入るかもわかる


お酒好きの人にはたまらない1冊かも♪



お酒を飲まない私も


気になる料理がたくさん出てきて


作り方も文章中でわかるので


今度作ってみようって思ったよ



おつまみ素麺は


真似したい1品☆



素麺を茹で


切ってチーズとオリーブオイルを絡めて


フライパンで焼く?!



そんな発想今までなかった



絶対作ってみる~♪




料理好きにもたまらない1冊になること間違いなし











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