水沢秋生「プラットホームの彼女」読み終わりました☆
タイトルと装丁に惹かれて読んでみようかなと^^
水沢さんの作品を読むのは初めてです。
人の心の奥の奥を見抜いていく
「あや」に著者の繊細さを感じました
悩みを抱えた人のもとに現れる
プラットホームの彼女
「あや」
ポニーテールに赤の混ざったようなほおずきのようなオレンジのリボン
小顔で透き通るような白い肌
ちょっと時代遅れを感じさせる膝下丈のスカート
始発電車で高校の最寄り駅に降り立った「サナダ」
2学期から他の学校に転校することになり・・
夏休みに入った通っていた学校に行く理由は無いように思える。
しかし
彼女は見抜いていた☆
仲たがいしたままの親友「真田」
そして真田が好きになった人の
黒い噂を「真田」に言ってしまったことへの・・
その本人への罪悪感。。
「もう間に合わないよ」というサナダに
「今ならまだ間に合うよ?」
「ちゃんと、顔見て、思ってたことを話したらいいよ。」
そういう彼女の背中を押される
そして・・
サナダが見つけた
アルバムの中の彼女の正体は?!
娘を事故で喪い・・
「後悔」をしている母親のもとに現れた彼女
母親の
本当にしてる
「後悔」とは・・
事故に遭わせてしまったことではなかった事を見抜く!
中3の鈴に迫っていた危機を回避させてくれた彼女
「すごいね、一日って」
「人間が生まれてから死ぬまで、そんな一日が積みあがってるんだって、思ったの。
世界って、いろんなことがあったりなかったりする一日一日でできてるんだなって」
彼女の重みのある言葉☆
それで鈴はあきらめかけていた進路に挑戦することに
そして・・
「あや」に振られてしまった少年が
大人になって懐かしいホームに降り立つ。。
あのとき・・
なぜ「あや」は自分から離れていったのか?
謝ってばかりいたのか?
「ほおずき」の花言葉
偽り・欺き・嘘
駅長はいう
「本当の気持ちなんて、本人にだってわからないこともある」
と。
真実はどこに?
「見える人には見える」彼女
そして
その正体は?!
意外な結末
その駅で起きた
悲しい出来事。。
それが
本人以外にも
いろん人たちに影響を与えていた。
そして
「サナダ」がなぜ
「サナダ」というあだ名で呼ばれていたか?
それが最後にわかるのがいい~♪
そこ?
だってずっと気になってたんだぁ
プラットホームの彼女の正体☆
彼女の本当の気持ち。。
そして
彼女が憧れていた「彼女」の
本心が書かれた手紙
それを読んだとき・・
あなたは何を感じるでしょう
人の気持ちの・・
奥の奥にあるもの。。
それはやっぱり当人でないと分からないのかもね。
自分自身に向き合う勇気を持ちなさい!
彼女がそう言ってくれているような気が私はしました。