奥田英朗「邪魔 下」読み終わりました。
いやぁ~最後のほうはすごかったなぁ!
九野が恭子にいつの間にか
亡くなった妻「早苗」を重ねていた
妻が生きていれば同い年
そしてどこか面影の似ている恭子に。
恭子の夫「茂則」を放火容疑で追っていた九野
そこで出会った恭子
いつの間にか九野は恭子のことが
気になっていた。
それが最終的にはあんなことになってしまうなんて
妻の母との時間
それは妻を亡くした九野にとってかけがえのない時間
義母の家で過ごす幸せなひと時
それが・・本当は
人は追いつめられると
頭の中で逃げ道を作り
現実か・・
妄想か・・
わからなくなるのかもしれない。。
そんなことを突き付けられた気がした
生活を守るため・・
子供たちを守るため・・
茂則の罪を隠すため・・
恭子は暴走してしまう
それを止めようとする九野
九野の早苗を喪った悲しみが
恭子を必死で守ろうとする行動を起こさせる
人はしあわせになりたくて生きてる
なのに・・
しあわせを守ろうとして
違う方向に行ってしまうんだなぁ。。
そんなことも思った。
何が正しくて・・
何が間違っていたのか?
九野と恭子の「孤独」が
リンクしていく・・
駄目だよ~そんなこと!
傍で見てるとわかるのに。。
自分ももし
そうだったら・・
果たして冷静でいられるのだろうか?
そうなってみなければわからないな。
あなたはこれを読んだら
どんなことを思うのでしょう?
邪魔だと思うことが
実は大事だったするのかもしれないなぁ