角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

白岩大名行列。

2016年07月31日 | 地域の話


今日の草履は、愛知県犬山市のおじさまのオーダー草履です。比較的ご年配の男性でしたが、自らこちらの配色をご指定でした。紫の無地をベースに持ってくるだけでもお洒落なのに、組み合わせのエンジ桜が極めつけですね。男性であれご年配者であれ、足元のお洒落は日常を愉しくすると思います。
ご家族分4足揃って明日の便で出発です。もう少しで履いていただけますよ~(^^)/

北東北にもいよいよ本格的な夏がやって来ました。一昨日29日は朝から夏空が広がり、午前10時頃でしたか梅雨明けが発表されました。その途端気温がみるみるうなぎ上り、角館の最高気温が34.4℃を記録しました。いきなりこの気温は、北東北に暮らす私たちにいささか酷ですよ。午後3時頃には平常心で草履が編めなくなり、いつもより二時間ほど早い帰宅となりました。昨日と今日も33℃前後まで上がりましたが、体も少しずつ慣れてくるのでしょう。今日は定時まで務めてきました。

さて、秋田の短い夏を彩るお盆行事を一つご紹介します。私が現在居住する集落、白岩の大名行列です。直近で平成十年の開催ですから、実に十八年ぶりの開催となりますか。殿様に家臣の侍が追従する行列とは異なり、平時は百姓として汗する若者たちが、侵略者に対して組織される「軍」なんですね。長州藩高杉晋作の奇兵隊を思い起こさせます。わが家のある道沿い白岩街道を行進し、土地の古刹「雲巌寺」を目指します。そこで棒術の披露とささら舞が行われると聞きました。日中ですから私は西宮家で仕事をしておりますが、ご関心のある方にはぜひご覧いただきたいと思います。


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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2016-08-05 14:59:34
紫と桜。本当に美しい!人生何度でもスタート!と言う気がして来ます。いつまでも心身共に元気でありたいものです。白岩は直ぐ近くなのですが、中々行く事も無く、ささら初め、行事の参加も実は皆無です。こんな百姓行列など行事を知る度、その土地に生きた歴史、故郷で結束した人たちの想いや知性を感じます。棒術まであるとは!そう言えば、古白岩焼きの関係で奔走した肝煎りが職人さんの奥様の関係にあると以前お聞きした様に思います。先日は源内メンバーによるナイトショーへのご参加もありがとうございました。若者達の姿と作品が重なり、胸が熱くなりました。
根差した文化 (草履職人)
2016-08-05 18:36:34
みきさん

どこの土地にも歴史を繋いできた人々の存在があります。
その土地その土地で根ざした文化や行事もあるわけで、
近年それらを遺そうという動きは、むしろ衰退していく地方の
危機感を表していますね。

白岩前郷地区にはわらび座の役者さん2世帯が暮らしていますし、
新たにもう1世帯が居宅を探しています。みきさんもそんなに
「異国」ではないですよ(笑)

ナイトステージはとても愉快でした。げんないチームを観て
又三郎チームを観ないのは、どうしても片手落ちの気がしています。
創立65周年、わらび座がこの地に根ざした文化は確かに
繋がっていますね(^^)

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