角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

伝染るんです。

2008年01月23日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
昨日と同じ招き猫プリントをベースに、緑を合わせた配色Ⅱパターンです。こちらもメリハリの効いた配色ですね、比較的お若い女性に良さそうです。

秋田県北部の大館市を中心に、「はしか」が流行し出したそうです。大館市では子どもを対象にワクチン接種を呼びかけていて、ここ数日で接種しない子どもは出校停止の処置まで取るそうです。
「インフルエンザ」や「おたふく風邪」とは比較にならないほど重篤な病気だそうですから、これも致し方ない処置なんでしょう。なにしろ受験まであと一ヵ月半を切りましたしねぇ。

数日前から双子の娘たちに言われてました、『入学願書の親が書く欄、漢字間違ったらダメだからねっ。それから二度書きもダメ、あと字をやつしたり汚くてもダメだからっ』。
「たかが…」と言っては申し訳ないのですが、願書の親の記入欄になにもそこまでうるさく言わなくてもと思いました。そんな理由からなんでしょう、記入する親の緊張が書き間違いを誘い、毎年何枚も新しい用紙をもらいに来る生徒がいるんだそうです。

娘たちからその話を聞いて、おもわず高笑いをしてしまいました。親の「志望理由」かなんか書かされるのなら書き間違いもありそうですが、よくよく聞いてみると親が書くのは「住所」と「名前」だけなんだそうです。
商売上でも「住所」と「名前」を書くなんていうのは日常茶飯事です。これの漢字を間違うというのはちょっと考えづらいですし、第三者が読めないような字も書きません。正直そんな程度ならお安い御用です。

そして一昨日、娘たちに入学願書の用紙を渡されました。すべてに目を通しましたが、やはり私が書くのは「住所」と「名前」だけのようです。それでも丁寧だけは心がけ、まず普段にはない集中力で記入しました。
まずは長女の分を手渡し、次に次女の分を書こうとしていたとき、長女が大きな声を出しながら戻ってきました。『父さんっ、住所間違ってんじゃなーいっ』。『えっ、なんで???』と訳が分からずにいると、『住所は秋田県から書くのっ』。

やっちゃいましたぁ、日ごろの書き物は「全国区」じゃありませんから、ほとんどの場合が「仙北市」からで通用します。義務教育ではない高等学校の場合、そりゃあ「秋田県」から必要でしょう。
高笑いをした親父の面目は丸つぶれ、長女には深く謝罪して新しい用紙をもらってきてもらいました。

そして昨晩、用心に用心を重ね記入を済ませると、どっと疲れが出ました。「住所」と「名前」を書くのにこんなに疲れるとは思いませんでしたねぇ。
記入を済ませ長女に渡すと、今度は長女が「本人記入欄」を書くため自室へ行きました。しばらくして戻ってきた長女の顔が沈んでいます。『間違えたぁ…』。
合否通知の配達住所、親の名前で「○○方」と書くところを自分の名前にしちゃったんですね。

「緊張」も「病気」も、「伝染」にくれぐれも注意しましょ。

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