今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
黄色地の花火プリントを最後の一本まで使い切りました。星空のようなベースに合わせ、最後の花火草履が完成です。オリジナル限定1足限りといえば、少々大げさですかね。そうしたことに「こだわり」を持つ女性をお待ちしましょう。
昨日のこと、新潟県から一組のツアーがお越しでした。同じツアーでもお昼ごはんを西宮家に予約する方と、「フリー食」といって近辺の飲食店で自由に食べる方とがいます。フリー食の場合お店を決めてからメニュー注文となるため、どうしても時間がかかるんですね。
西宮家近くの蕎麦屋さんを利用したひとりのおばさまが、バス出発時刻ギリギリに実演席を訪れました。
『あらっ、この草履面白そうね』と関心高くご覧でしたが、どうにも時間がありません。他のみなさんは全員バスに戻られ、残るはこちらのおばさま一人だけ。事情を知っていてお引き留めするわけにもいかず、『草履は送ることもできますから…』と名刺を差し上げてお戻りいただきました。こうしたことが一年に何度かありますね。
それから30分ほども経ったでしょうか。米蔵玄関から『戻って来たわよ~』という声がします。よもやと思いお顔を見ると、やはり先ほどのおばさまでした。事情を訊いてみると、『武家屋敷で一時間自由だって言うのよ。それで真っ直ぐ歩いて来ちゃった!』。
桜並木駐車場からですと徒歩15分はかかります。雪の降る中をよく来てくれましたよ。肩で息をしている様子になおさらそう思いましたね。
24cm草履をお選びになりご満足のおばさまに『早速今日から履いてくださいね』と言うと、『今日はダメよ。履物は大安吉日の朝におろすの。私はそういうこだわりを持って生きて来たんだから』。
さすがです。武家屋敷から一人歩いて引き返すくらいですから、おばさまの「こだわり」は筋金入りでしょう。
今日、町内に暮らすおばあさんがお立ち寄りでした。以前からトイレに飾るミニ草履を欲しいと思っていたそうで、『明日大安だがら、出直して来るぅ』とひとつご予約です。おばあさんも、『子どもの頃、明治生まれのばあさんに育てられたもんだがら、縁起ものは大安なんだよなぁ』。これもひとつの「こだわり」ですね。
私はこうしたタイプの方々が大好きです。
「実演日記」の方は拝見していたのですが・・・
相変わらず、各種の草履ばかりでなく、それ以外の画像の色彩の鮮やかさに、いつも感心しています。
前話題のお父上のこと、今回の「こだわり」のこと、いちいち納得しながら読ませていただきました。
考えてみますと、「こだわり」って人間のみにあるのではないか、そしてそれは特に日本人が
強く持つものではないかとも思います。
今日はこちらもこれから雪になりそうです。
先週、タイヤは交換済みです。
こんばんわ。寒波が去って、ここまで降り積もった雪は
だいぶ消えました。おそらく次の寒波で根雪でしょう。
こだわりが「人間のみ」というのはそうだと思いますね。
外国人との比較は私に知識がないので、軽々には
言えません。
ただ、伝統や文化、ゲン担ぎやおまじない、あるいは
言い伝えや格言など、日本人はとても大事にしますよね。
草履実演にふと足を留められるのも、そうした日本人の
DNAじゃないかとも思っています。
益々寒さが厳しくなります。くれぐれもご自愛ください。