夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『ベルサイユのばら ~オスカル編~ 』(5)

2014-05-08 22:36:12 | 宝塚観劇つれづれ

※大きくネタバレしていますので、ご注意くださいm(__)m
Aパターンの配役をもとに書いています

また回を重ねるにつれ、完全に筆者の自己満足の世界になっております_(..)_


さて、オスカルを想うもうひとりの男性、アラン・ド・ソワソンです

緒月アラン。
包容力のある兄貴なアランでした
とはいっても、衛兵隊士たちの中で、ひとり年くっているようには全然見えません。(何かで、キタさんがひとりだけ上級生に見えないようにしたい…とか言ってましたね)
“荒くれ”が強調されるアランですが、一応生まれは貴族、という片鱗は窺えました
力ではなく、人間的魅力で隊士たちから慕われているということが良くわかるアランでした
上手いな、と感心したのは、アランが目立たなくていい場面は、華を消して?ちゃんとモブとして存在していたことです。
(ここでもまた、『翼ある人々』を観に行かなかったことを後悔したのでした)
練兵場で、アランと剣を交えたオスカルの「おまえのような男に逢いたかったからかもしれないな。」の台詞がなくなったのは残念
逆に、アランがアンドレをオタク呼ばわりする台詞がなくなったのは、喜ばしいです

アランが心密かにオスカルを想って歌うのは、なんと新曲
銀橋を渡ります
でもここまで、一言も女性としてのオスカルを想う台詞がないので、(軍人として人間としてオスカルを認める、好意をよせていく台詞はいくつか有りますが…)歌詞を聴いて、“ああ、今回のアランはそういう設定なのね”と気づいた、うつけもののワタクシだったのでした
オスカルだけでなくて、オスカルとアンドレを大きな愛で包みこむ緒月アラン。
それでも、オスカルのことを考えると、胸がざわざわと痛んで…切ない気持ちをおさえられない緒月アラン。

新曲Pale Rose(蒼き薔薇)
U氏の作詞でございます。
ところで、Pale って、“顔色蒼白、血の気がなくて青白い”の意味のような気が…
微妙です

キタさんのお歌は…
だんだん慣れて余裕が出てきますよね

キタさんのアラン、いいなあ
アンドレも楽しみです

(to be continued…)

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『ベルサイユのばら ~オスカル編~ 』(4)

2014-05-07 22:19:03 | 宝塚観劇つれづれ

※大きくネタバレしていますので、ご注意くださいm(__)m
Aパターンの配役をもとに書いています

また回を重ねるにつれ、完全に筆者の自己満足の世界になっております_(..)_



オスカル編にはフェルゼンが出てきませんので、ジェローデルの出番がけっこうあります
ただ、“オスカルの誕生からの人生を描く”のならば、フェルゼンとのエピソードが影も形もないのは、どうかと思いますけれど‥‥

ジェローデルさま新場面
会議場前。
近衛隊が出動し、オスカルたちと対峙する場面。
原作とは微妙にシチュエーションが違うのですが、原作の台詞も引用されています。
これも第一幕にあり、第二幕でプロポーズ~身を退きましょう、の流れになっていますが、原作では逆です
オスカルが身を退いたジェローデルと再会し、なお変わらないオスカルへの愛を、人間だからこその大きな愛を感じ‥‥ジェローデルもまた、我が身の危険を顧みず軍規を破ってもオスカルを守る‥‥という大好きな場面なのに‥‥
U氏に見事に切り刻まれてしまいました

で、ジェローデルさんは今回は准将に出世しておりました
今回は“閣下”と呼ばれていないし、連隊長なら普通に大佐でいいかな?と思うのですけれど‥‥
大出世だね


七海ジェローデル。
家柄がよく育ちのいい明るい貴公子でした。
オスカルが初恋のひとで、ずっと想いつづけてきて、釣り合いのとれる相手ではあるのだけど、オスカルの生きざまを側で見てきて、自分には高嶺の花、だから今まで求婚は控えていた‥‥そんな青年に見受けられました。
オスカルよりも年下という雰囲気もありました。
今までの歴代のジェローデルの中で、いちばん真っ直ぐな好青年


そして、まさかのジェローデルの銀橋渡り
(役替わりが朝夏ジェローデルだから、銀橋渡りがあって当然?)
あさかぜに~揺れる後れ毛~
歌は‥‥だんだん余裕が出てきますよね


かいちゃんは、原作(漫画)をものすごく読み込むひとだから、今後、ジェローデルがどう進化していくのか、そしてもう一役のアランをどんな風に作ってくるのか、とても楽しみです
でも、大劇場ではもう観れない‥‥


そして、アランのオスカルへの想いは‥‥

(to be continued…)
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『ベルサイユのばら ~オスカル編~ 』(3)

2014-05-06 11:19:59 | 宝塚観劇つれづれ
※大きくネタバレしていますので、ご注意くださいm(__)m
Aパターンの配役をもとに書いています
写真は宙組公演デザート。けっこう甘かったけれど、美味しくいただきました


今回は、オスカル編ですから、アンドレはあまり前面に出てきません。
プロローグの登場もオスカルと別々だし、ふたりでガラスの馬車に乗ったりもしません。
少年時代のアンドレも登場しません。
オスカルと幼なじみであることは、ジャルジェ将軍の説明台詞で明かされますが、どういう経緯で彼がジャルジェ家にいるのかは、舞台上だけでは、わかりません。
オスカルの従卒(自らアランたちにそう言っています。)なので、オスカルと同じ場面に出ていることも多いのですが、控えめです。
アランには「腰巾着」だの「茶坊主」だのさんざんな言われようですが(この有り得ない台詞についてはまた改めて突っ込みます)、アンドレ・グランディエという人物が、女の武官の従卒であることは、衛兵隊士たちの間では知れわたっているらしい‥‥

だから、オスカルをリードしてほしいと願う(キャラクターとしての)アンドレのファンの皆さまには、今回のアンドレはかなり物足りなく映るかな~


さて、朝夏アンドレ
観ていて、まあくんが一回り大きくなったなぁ…と感じました。(『翼ある人々』を観なかったのを後悔しました)
落ち着いた深い声だし、包容力が増しました。
まあくんの方が2学年下なので、観る前は、
「ちゃんと年上に見えるアンドレがいいから、緒月アンドレの方が合うかも
と話していたのですが、杞憂でした
かなめオスカルとのバランスもとても良かったです

初日の橋の上で死ぬ場面。
倒れるときに何かアクシデントがあったらしく直立のまま真っ直ぐに前方に倒れてしまったのですよ…
最初の一瞬は、「えこんな倒れ方するのすごい」と思いましたが、すぐに「あれは痛い」と呆然としました。
大きな音もしましたし
それでも、何事もなかったように歌いだしたまあくんに拍手です
次の日からは、ちゃんと別の倒れ方でした。
身体がダメージを受けていなければよいのですが…


新場面のアンドレ。
激昂したジャルジェ将軍に剣を向けられたオスカルを庇い、自分の命と引き換えにと将軍に懇願するアンドレ。
これが一幕にあるんですね。
で、毒ワインが二幕。
原作では毒ワインが先にきます。
流れとして出来上がっている二幕に手を入れたくないのでしょうが、どうしてこうしちゃうのかなぁ

それと毒ワインの場面のアンドレの、ワインレッド?のスーツの衣裳。
変えてほしかった~
あれは18世紀ではないですよね
'01年の星組の公演でみて、「何なのあれ」目を疑いましたもの…
劇団は物持ちがいいですねー


アンドレの銀橋渡りの曲はブロンドの髪ひるがえし~
まあくんの歌声は、あたたかく切なかったです…


この場面ははずせない“今宵一夜”
オスカルのアンドレへの「おまえ」呼びがそのままで嬉しい
オスカルと結ばれることがしみじみと嬉しいまあくんのアンドレでした。


これで、緒月アンドレがますます楽しみになりました
こちらは東京で観るつもりでいますので、7月まで待たなくてはなりません…
先は長いです~


さてさて、オスカルさまに想いを寄せるのはアンドレだけではありません。
ジェローデルとアランも…


(to be continued…)
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『ベルサイユのばら ~オスカル編~ 』(2)

2014-05-05 12:30:07 | 宝塚観劇つれづれ

※大きくネタバレしていますので、ご注意くださいm(__)m
Aパターンをもとに書いています
写真は、100周年記念ランチのオードブルのプレート。美味しくいただきました



幕が上がりますと、いつもの通り、ごらんなさい、ですね。
小公子の歌詞は今回は、三度(みたび)咲く薔薇の花~(歌詞はいい加減)みたいなものでした。
月、雪、宙と3度目だしね~と思って聴いていた訳です。

で、いろいろあってオスカルさまの登場になるわけです。
左手に三色旗を掲げ、炎のなかで指揮をとるオスカルのカラー原画があるのですが、原画と違わない構図、彩色の絵の裏に、かなめオスカルが待機しているのね。
あそこまで原画を拡大コピーはできる?PCを使えば可能?何れにしてもすごいねと友人と語り合ったのでした。
今までずっと残念な感じの、似非原画(美術スタッフさん、すみません)でしたからね~。
ここのかなめオスカルは、制作発表のときの、新調されたわりとシンプルなデザインの赤の軍服。生地はベルベット?
曲は、我が名はオスカル。
オスカル編ですからね、アンドレと並んで登場はしないのです


原画と我が名はオスカル、の組み合わせはもう一度あって、一幕のラスト。
原作では、パリ出動直前の7月12日に完成した肖像画。
あの原画はあとから彩色されたかよく覚えていないのですが‥‥
とにかくあの原画をカラーにした大きい肖像画が舞台中央に出て、「見たい見たい」と下手の銀橋付け根で、朝夏アンドレが苦悩しやがて、クレーンを使ったペガサスの場面となります。
'06年のメリーゴーランド風のペガサスではなくて、ちゃんと白馬にグレードアップ
見た目も動きもスマート
そのペガサスに、肖像画を模したデザインの金色のお衣裳でまたがり、あー、我が名はーと歌いながら、右に左に上に、と空を翔る、かなめオスカルなのでした。
眼福
休憩に入った時の、客席の興奮というか、ざわめきがすごかったです


フィナーレはオスカルはずっとオスカルのまま。

まずは薔薇のタンゴ。
金色のロングヘアーに大きな一輪の赤い薔薇を着けたかなめちゃん。
周りを取りまくのは、研8~4の衛兵隊士役の8人のラテン衣裳の男役さんたち。
期待の若手さんたちですね
初日からテンションが高かったです
その中に混じるかなめちゃんの華奢なこと。
でも凛々しいオスカルさまでした。

愛の讃歌
大階段に、かなめちゃん、まあくん、みりおんが板付き。
かなめちゃんの髪は白薔薇一輪の髪飾りで留めてあるアップ。
こういうのをみると、必ず振りの中で、ばさーっとなるって思いますよね
センターでまあくんと組んで踊っている(オスカル&アンドレ設定)ときに、まあくんが素早く髪飾りを外し、白薔薇はまあくんの黒燕尾の胸ポケットに。
かなめちゃんは、軍服のときと同じ髪型に。(しかも歴代のオスカルたちのなかで、いちばん長いのでは)
その後、シンプルな黒燕尾(僅かにのぞくチーフが赤。これは効果的だと思いました)の男役さんたちが大階段から降りてきて、かなめちゃんを中心に踊る訳です
かなめちゃんは、黒の変わり燕尾で、タイは白レース。男装の麗人設定ですからね
これがもう眼福で、眼福で
お芝居のしょうもない場面はやめて、ここだけ3回くらいリピートしてくれないかなぁと、本気で思いました
真ん中を観ていたいのですが、宙組には他にも気になっている男役さんたちがいるし
振り付けはどなただろう?と調べたら、羽山紀代美さんでした。
オマージュを振り付けられた方ですよね。
納得


脚本はいつものことながら‥‥‥‥‥‥ではありましたが、今回の『ベルサイユのばら』は、観ていて久しぶりに胸が高鳴りました
いっしょに観てくれた友人が、「ベルばらは、オスカルさまあってこそのベルばら」と強調していますが、それは私も全く同じ
だから、脚本が‥‥‥‥(しつこいけれど、言い続けます)でも、オスカルの描きかたが真っ当であれば、その上ビジュアルも申し分ないので、満たされた気持ちになれるのよねと実感したのでした

さて‥‥
「アンドレファン的には、今回は、物足りないと思う」とは、上記の友人の意見です。

(to be continued‥‥)
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『ベルサイユのばら ~オスカル編~ 』(1)

2014-05-03 23:24:56 | 宝塚観劇つれづれ

大劇場の初日と次の日の公演を観てきました


これから真夏に向けて、少しずつ更新していけたら、と思います

ただし、基本的に原作ファン目線ですから、屁理屈を捏ね回すし、突然ネタバレもありえるので、危険かも。
そういうの、いやですと一瞬でも思われた方、お読みにならないほうが賢明です


今年は脚本について《極私的》、つまりオタク目線であれこれ講評するのは、できるだけ控えたいな~とは思っています。
虚しいですものね‥‥
言いたいことはたくさんたくさんありますけれど


凰稀かなめちゃんがオスカルに命をふきこむのを、とても楽しみに待っていました
チラシの裏の、気だるく長椅子に横になった白黒の写真に、胸を射抜かれたのですもの
はたして、かなめちゃんの動くオスカルさまは期待どおりでございました
かけひきなどとは無縁の素直な熱いオスカルが、そこにおりました。
でもかなめちゃんの芸風からして、完全に“光”や“陽”ではないのですね。
それが、かえってオスカルらしくて良かったです
オスカルとアンドレは“光と影”と称されますが、精神の根本は、オスカルは内省的でアンドレは楽天的だと思うのですね。
だから、かなめちゃんのオスカルは嵌まるのだと思います


今回の『ベルサイユのばら』は、宝塚ファンならば満足、原作ファンは「あ~あまたやっちゃったね」といったところでしょうか?
何せ、原作滅多切りですから
今回は、第一部に新場面がかなり入っているのですが、第二部とトータルで考えると時系列がめちゃくちゃ
だから、アンドレとジェローデルの心理の流れがかなり無理なことになっています
でも“馴れ”はこわいですね。
初見で「これはめちゃくちゃでだめっ」と強く感じたのに、3公演連続で観ると、「これでも、まぁいいかなぁ所詮、U氏だし~」という気になってしまいまして‥‥

でもU氏の作品の、ショー仕立てのプロローグとフィナーレは嫌いではありません

(to be continued…)

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