夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

雪組東京千秋楽LIVE中継『fff ~歓喜に歌え!~』

2021-04-18 20:44:29 | ライブビューイング・配信
ちょうど一週間前のことになりますので、もはや、鮮度の落ちたというか腐りかけ・・・という状態ですが、とりあえず自分のための備忘録_〆(。。)

🌸4月11日 日曜日。

瞬く間に開花して満開になって、もはや散りかけている桜の春の午後。

のぞさまこと、望海風斗さんの雪組東京宝塚劇場公演の千秋楽のライブビューイングに行ってきました。
のぞさまといっしょに、相手役のきいちゃん(真彩希帆さん)はじめ、たくさんの生徒さんも退団します。


❇️『fff フォルティッシィッシモ ~歓喜に歌え!~』

上田久美子先生作のベートーヴェンの物語。
うえくみ先生と雪組といえば、『星逢一夜』が思い出されます。心が震える佳作でした。
ベートーヴェンは昨年の12月で生誕250年を迎えました。
今年もまだ記念イヤーが続いていますので、『fff フォルティッシィッシモ』は当初の公演予定からずれ込んだとはいえ、タイムリーな題材です。
昨年は外部でもベートーヴェンに因む演劇作品がいくつか上演されました。

ベートーヴェンの恋人は誰だったのか❔というのは、研究者にとってはまだまだ謎の領域らしいですね。
それを、うえくみ先生はルイ(ベートーヴェンのこと)にしか見えない存在・運命の女を登場させることで、恋の苦悩、創作の苦悩、さらに彼のおかれた政治的状況をバランスよく見せてくれたと思います。
分かりやすくするために、天上界の人々を登場させて、フランス革命前と後の音楽の在り方を語らせている演出もありました。
彩凪 翔くん扮するゲーテに語らせるベートーヴェンやナポレオンの置かれた立場、音楽の在り方、などは哲学的でさえありました。
聞き逃したりちょっと考えたりしていると、解らなくなってしまう・・・
これはウエクミ先生の歴史認識なのでしょうか?
また、録音での上演なので、空いているオケボックスを使う演出が効果的でした。


✨ベートーヴェン(親しい友人たちからはルイと呼ばれる)・・・望海風斗さん

言われ続けていることですが、とにかく歌が上手くて歌詞が明瞭なので、物語の中にぐいぐいと引っ張りこむ力がとても大きいです。
とはいえ、のぞさまだけが突出する「望海風斗とその仲間たち」的ではなく、「チーム雪組」の芝居という感じがとてもしました。
真彩希帆さんの謎の女との関係が近づいていくにしたがい、ルイの本音が語られるようになります。
精神的に追いつめられながらもウィーンで活躍を続けていたルイが、ボンに帰ろうと思い至るあたりはせつないです。
のぞさまが机に向かって楽譜を書いているシーンは、ベートーヴェンの肖像画が乗り移ったのか?!と思うほど激似の瞬間がありました。

宝塚を見ていると「男役は美学だ」とつくづく思います。
のぞさまに、その完成形を見せてもらった千秋楽だったのでした。


✨謎の女・・・真彩希帆さん

「蛹が蝶になるように」とのぞさまが言っていましたが、トップ娘役になって成長し続けたと思います。
お披露目の全ツの『琥珀色の雨にぬれて』のシャロンを見て、相手役スキルがまだまだだわね~🙄、と感じたのもつかの間、半年後の全ツ『誠の群像』ではしっかりとのぞさまの相手役でした。
素人の私でさえ感じたのだから、のぞさまはもっともっと細部にわたる変化を感じとっていたのでしょう。

ただ「謎の女」役は、ウエクミ先生の意図はわかるものの、最後の役として見ていてちょっと消化不良かも?🥺
相手役として恋愛要素も取り入れて、がっつり組むお芝居が見たかった気がしました。


✨ナポレオン・・・彩風咲奈さん

精悍で、いつでも自分を信じ続けていたナポレオンでした。
いつも先だけを見据えていたナポレオンを表現したのか、台詞がわりと早口だったのかな?聞き取りにくくなる部分もありました。(⬅️これは単にワタクシの年齢のせいかも😛)


✨ゲーテ・・・彩凪 翔さん

私は見ていませんが、若き日のゲーテを描いた作品をバウホールでかつて主演したので、最後の役が、再びの(壮年からの)ゲーテということで思い入れもひとしおだったそう。
最後に演じ甲斐のある大きな役に出会えて本当に良かったです。
上にも書きましたが、ゲーテの台詞を通して、このお芝居のテーマや、もっと言ってしまうと、ウエクミ先生の考えを語らせています。
その論理的な長台詞を翔くんは口跡よく語ってくれました。


退団者では、煌羽レオくんがメッテルニヒ。
ナポレオン後のヨーロッパを取り仕切った人物ですね。
かりくんのクールだけれど熱い雰囲気に合っていると思いました。
かりくんと久城あすくんと真那春人くん、雪組のこの中堅の三人組が好きだったのですよ。
その一角が崩れてしまいました😢


ルイの初恋の相手・ロールヘンが朝月希和さん。心優しくおっとりとした女性でした。
ひらめちゃんの個性はチャキチャキしたところにあると思っているので、咲ちゃんと丁々発止とやり合う役が見てみたいです。

ロールヘンの夫、ゲルハルトに朝美 絢さん。今回の役は目立った見せ場はありませんでしたが、ロールヘンと共にルイの心の拠りどころになるゲルハルトでした。

ルイの恋人、結婚を望んだジュリエッタが夢白あやさん。
この娘役さんをちゃんと認識して見たのは初めてかも💦
理知的な印象を受けました。

ルイのパトロン、ルドルフ大公が綾 凰華くん。
前作に続いて、爽やかな印象。


とりあえず、お芝居のほうだけ憶えている範囲でかなりざっくりと書いてみました。
ベートーヴェンが「ff」では足りずに「fff」で歌い上げたかった心情が、よく伝わってきた作品でした。
時代背景の描写も、ウエクミ先生の歴史観が伝わってきて、(別にそれは突飛なものではないけれど)なかなか興味深かったです。


のぞさま、はじめ卒業のみなさまたちが、光ふる路を歩いてゆけますように❇️✨✴️


コメント (4)
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