夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『凱旋門』(2)

2018-08-15 23:42:21 | 宝塚観劇つれづれ

さて、続き。





ハイメ(スペインからの亡命者でかつて外科医であるラヴィックに助けられた)は朝美絢くん。
あーさと恋人のユリア(パリにヴァイオリンの勉強に来ていたスペイン人。旅券は持っている)の彩みちるちゃんとのカップルは、この作品の中でいちばんに応援したくなりました。
結果として、幸せになれそうで良かったです。
あーさは個性の強い役が似合うのかと思っていましたが、こういう普通の青年も上手くて、今後が楽しみですね😃

ゴールドベルク夫妻(真那春人くんと朝月希和さん)。
まなはるくんは演技が上手いと思います。『ロベスピエール』のときに、真ん中のじゃまにならない(これ大事❗️)小芝居を後方でいろいろやっているのを見て、さすが❗️と思いました。
仲睦まじそうに見えたゴールドベルク夫妻でしたが、夫にとってはアメリカ行きの旅券が取れなかったことは、死ぬことに等しかったのね……残していく妻の身の上は案じなかったのかしら?もしかしたら、妻には愛人がいるのを知ってた⁉️そういう視点で登場するごとにちゃんと見ていたら、良かったなぁ……もう一度チャンスはあるから、忘れないようにしなくては💦
まなはるくんに、演じ甲斐のある役がついて良かったです😃
ゴールドベルク夫人のひらめちゃんも演技が上手いですよね。組替えは良い方向に働いたのではないかな?
で、ひらめちゃんの愛人が縣千くん。
旅券のことで頭がいっぱいいっぱいの夫の側に居るよりは、青年の笑顔を見ていたかったのでしょう……

シュナイダー(ゲシュタポ。かつてラヴィックを痛めつけ、妻を脅して死に追いやった。ラヴィックの仇敵)は奏乃はるとさん。
いつも穏やかなイメージの方ですが、不気味な雰囲気はありました。
こういう観客の誰からも嫌われる役、しかも地位と権力があるゲシュタポを演じるのって、精神的に重くのしかかるものがあって、大変ですよね。

亡命者たちが逗留するホテル🏨の女将のフランソワーズは美穂圭子さん。
やっぱり立ち姿がきれい。
美穂さんが女将のホテルというと、安ホテルには見えませんが、歌のある役だからやっぱり美穂さんよね~😃
きっと亡命者たちは故国から資産を持ち出してきているのでしょう。

資産を持ち出したといえば、世界的な名画を持っているらしいローゼンフェルトに永久輝せあくん。
死の鳥 の異名を持つマルクスに煌羽レオくん。かりくんは、最近、芝居でもショーでも目につくなぁ☺️
その他、小さいながら見せ場があったり、台詞があったりする生徒さんはたくさんいて、そこは柴田先生の作劇の巧みさですね。


作品全体を包んでいる行き場のない閉塞感が、自分で思っていた以上に堪えました。
でももう一度、この世界観を味わいたい思いもあるので、今月末に再び観る日を待ちたいと思います。
コメント
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