夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『若き日の唄は忘れじ』in 仙台 (2)

2013-09-26 23:34:04 | 宝塚観劇つれづれ
(つづきです。)

文四郎の《刎頚の友》はふたり。
小和田逸平の夢乃聖夏ちゃんは、思った通りに友情が篤くて熱い“文四郎のために”という気持ちが直球で伝わってきました。
きっと子煩悩なお父さんになったのでしょうね(原作では9人の子持ちらしいです)
“野合わせ”のあとの、柏餅を貰うシーンにアドリブが入るらしいのですが‥‥千秋楽では逸平は、懐に何個も柏餅を入れて、懐を膨らませておりました‥‥

学問に秀でた島崎与之助は彩風咲奈ちゃん。ひ弱な感じがよく出ていたし、下級生ながら、えりたんとともみんと互角に渡り合っていました。
体育会系、文化系と個性が際立った《刎頚の友》で、えりたんとの三人の並びも良かったのですが、中日劇場ver.の、えりたん・ちぎちゃん・こまちゃんの《刎頚の友S》も機会が有ったら観たいものです。

未涼亜希ちゃんの武部春樹は、いかにも悪そうでした。極悪人ではなくて、知的な悪人
何で、文四郎の姉の留伊と結婚したのでしょう?
この時点で、文四郎の父を陥れる事が裏で決まっていて、将来、文四郎を利用する布石だったのかな?
それでは、留伊があまりにも可哀想
とにかく、藩政に参画して手腕を振るいたい!青い焔のような野心が見えました。
眼光鋭く、口跡も明瞭なので、とても説得力のあるキャラになっていて、一瞬、悪人であることを忘れてしまう…
番傘を扱うまっつが、かっこよい

全国ツアーは人数が少ないので、下級生にも大きな役がついたりするのですが…
文四郎の敵役の山根清次郎役の月城かなとくんが、とても上手かったです。
長身だし、華やかな雰囲気もあって
実は誰だか分からなくてプログラムを見てお名前を知ったという‥‥すみません
そうしたら、次の新人公演で主演するのですね
おめでとう
劇団、GJ
スターさんになってね


劇中に出てくる“海坂藩”は、庄内藩の気候、風土、雰囲気をモデルにしていると言われています。
庄内藩とは、原作者の藤沢周平氏の出身地である、山形県の日本海側に面した地方にあった藩です。(今の鶴岡市あたり。)
同県人としては、かなり馴染みの深い作品なわけで‥‥
東回りの全国ツアーに『蝉しぐれ』を選んでくれて、嬉しかったです
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『若き日の唄は忘れじ』in 仙台 (1)

2013-09-26 23:23:14 | 宝塚観劇つれづれ

とても久しぶりの更新になってしまいましたm(__)m


9/15、16の両日、仙台で雪組の全国ツアー公演を観てきました。

台風が来ていたのですが‥‥
一日目は、仙台についたら滝のような雨が降っていて 二日目はやや強めの風が吹いていました
どちらも帰る時刻には、天候が落ち着いていて、ほっ。
というわけで、4回の公演のうち、2回観てしまいました。


『若き日の唄は忘れじ』

感想を一言で表すと、清々しい!

かなり前にNHKで放映したドラマを観ていたので、置いていかれずにすみました
いっしょに観てくれた友人(非ヅカファン)は、「蝉しぐれ」を予め読んでくれました。ありがたや~

原作は、陰謀や派閥争いなど海坂藩の政争や、剣豪としての牧文四郎という一面も大きいと思いますが、舞台では文四郎とふくの関わりをうまく抽出して、それを中心にして、コンパクトにまとめてありました。
(初演星組も今年2月の中日劇場も未見です。だから、演出や役作りの違いは、わからないです。)


雪組らしい手堅くまとまった舞台だなあ、と感じました。
老練な役を演じている中堅の生徒さんたち(奏乃はるとくん、香綾しずるくん、蓮城まことくん)が、メイクや台詞まわしに違和感がなく、自然でとても良かったです
トップスターの役より、年上だったり地位が上の役に、下級生を当てて、無理やり感が表れてしまうと、観ていて軽くストレスになるのですが、そういうことは全くなかったです。

壮一帆さんの牧文四郎は、ひたすら清々しかったです。
少年時代、青年時代とも、着物、鬘がよく似合っていて、所作も美しかったです
“反逆者の家の者”と蔑まれても、顔を上げて生きていく気概が感じられました。
また、ふくへの想いも声に出さないだけに、かえって切なかったです。
だからこそ、最後の場の「悔いることばかりです。」が際立って聞こえました。

この言葉を聞いたことで、ふく(愛加あゆちゃん)もどんなにか救われたことかと思います。
あゆちゃんは、思っていたよりも大人びた ふく でした。

娘役さんでは、文四郎の姉の留伊の透水さらさちゃんが、えりたんよりもかなり下級生なのにしっかりした演技でした。
また、ふく に仕える腰元の 萩 の星乃あんりちゃんが、華やかでした。

(つづく…)
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