1963年、アメリカ合衆国第35代大統領ケネディが暗殺された時
アメリカの新聞はウオルト・ホイットマンのライラックの長い詩を全文掲載したという。
遅咲きのライラックが前庭に咲いて、西の夜空に大きな星が早くも沈んでいったとき、
わたしは嘆き悲しんだ、そしてなお、永久に帰ってくる春ごとに嘆き悲しむことであろう。
永久に帰ってくる春よ、
おまえは必ず“組になった三つ(トリニティ)”のものをわたしのところに持ってくる。
多年草の花咲くライラックと西に沈む星と。それに私の愛するひとの思い出と。
『草の葉』より抜粋 木島始(詩人)訳
ウォルト・ホイットマン◆(アメリカの詩人、1819年~1892年)
自由をかかげた詩を多く書いた。小学校教師を経て新聞や雑誌の編集、発行にかかわりながら詩作を続け
代表的な叙事詩『草の葉』は一生を通じて書き改められた。日本には夏目漱石によって紹介される。
花言葉◆初恋の感動