Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

カストロ、ミッションを散歩

2010-03-24 03:03:08 | サンフランシスコ
日本から来てくれた友達とどんこどんこと路面電車にゆられて、
向かった先はサンフランシスコのカストロ(Castro)地区。


カストロは言わずと知れたゲイコミュニティエリア。
ストリートのあちこちにシンボルのレインボーフラッグがはためいています(写真にも)。
街を見渡せば男性どうしのカップルがとても多くて、「あれ?私なんだか場違い?」と思うこともしばしばですが、私はここ大好きなエリアです。ストリートがおしゃれでカフェやレストランも魅力的なのです(といっても、いかがわしいショップもあることはある)。


A.G. Ferrari Foods
468 Castro Street
San Francisco, CA 94114
チーズの試食をすすめられながら、赤ワインもついでくれるお店がありました(いいね!)。友達との街歩きを楽しくしてくれる、チーズとワイン、青い空と、スーパーフレンドリーな街の人々。言うことなしね。

さて、歩いているうちに行きたかったサンドイッチ屋さんがこのあたりにあることを思い出しました。前にフィリップと行って、お店の前に長蛇の列ができているのを見て断念したIKE's Placeです。


カストロにある有名なサンドイッチ屋さん。
IKE's Place
3506 16th St
San Francisco, CA 94114

今日は再チャレンジ!お天気のいい青空の下、30分ほど外に並びました。そうしてやっと手に入れたサンドイッチはホントにおいしかった!お店の中では食べられないのでテイクアウトするのだけど、名前を呼ばれて受け取ったサンドイッチのそのずっしり感は忘れられず。そして、秘伝のダーティソース(ガーリックとスパイス&ハーブソース)も、ダッチクランチと言われる表面がかりかり中がふかふかのパンも。この日私が食べたのはNacho Boyという(ネーミングも楽しい)ローストビーフ、アボガド、マッシュルーム、スイスチーズ、レタス、トマト、オニオンなどが入ったあたたかい出来立てのサンドイッチです。


そのままミッション地区まで歩いていきました。もう日ざしが夏のよう。
サンフランシスコ最古のミッションドロレス教会。1700年代にスペイン人の入植者が建設したもの。白壁がうつくしい。このあたりはメキシコ系、ヒスパニック系の住民が多く、スペイン語がたくさん聞こえてきます。

素敵だなぁと思うのは、私の友達の今回の旅行の動機。彼女は高校2年の時にアメリカで1年間のホームステイをしている。今回も私のところに来る前に、お世話になったホームステイ先のご家族のところに1週間ほど行っていた彼女。私たちの高校時代って、、、もう15年以上前のことだよー!そんな昔にお世話になった人達と10数年ぶりに再会をはたしたことも素敵だし、ものすごく時間が経っているのに、再び昔のように家族のように受け入れられ、高校時代の記憶が鮮やかによみがえったのだとか。その家族の中で暮らしていた10代の頃の自分、感覚とか家族のなかの空気感とか。「あ~、こんなんだったなぁ」と思い出したのだって。今の彼女は英語を仕事にし、自分のキャリアもずんずんと築いているところ。そういえば大学1年の時に知り会った時も「英語できる人!」という印象だったしな。自分の出発点である10代の頃に見たアメリカと、30代になった今の自分をリンクさせる旅、私にはそんなふうに見えました。多忙な日々を送っていたことも知っているから余計に、彼女のこのつかの間のバケーションの持つ意味が私にはまぶしく見えるのでした。


ミッションで好きなのはこの公園。ドロレスパーク(Mission Dolores Park)。
サンフランシスコ市民の憩いの場ね。金曜日の午後3時ともなると、たくさんの人達が寝そべっています。仕事のある人も、ない人も、老いも、若きも。誰もがこんなお天気の金曜日には一足早めのウィークエンドを楽しんでいる感じ。犬もね。


前にニナと一緒に来たときもここで昼寝をしましたが、今回もまた。座っているのと、寝転がるのとでは、ぜんぜん気分が違う。ごろんとしてみたら、本当に景色も気分も違って見えるのです。次はシートとブランケット持参だわ。

さて、夕方が近づいてきました。
なにを食べましょうか。この友達、シアトルのホームステイ先から来たこともあり、もうアメリカンな料理には飽き飽きしていたところなのでした。だって到着した火曜日の夜も、家で「ごめんね、今日カレーでいい?」と申し訳なさそうに言うと(スペイン語のレッスンに行かねばならず時間がなかったので)「えー!!むっちゃ嬉しい!!」という反応だった。「シアトルのステイ先でなに食べてたの?」と聞くと、「えっとね、ピザ、ハンバーガー、ピザ、ハンバーガー、ピザ、ハンバーガー、、」という食事情だったらしい。そうか、そりゃ日本のカレーにごはん+野菜サラダ、うれしいよね。しかも私がスペイン語のレッスンに行っているあいだに彼女がカレーをつくってくれました。ありがとう!

2日目の夜はあのサイクリングの後だったので、フィリップをサンフランシスコに呼び、3人でジャパンタウンの中にある焼き肉十番(Yakiniku House Juban)へ(また~!)。私たち、常連となりつつあります。。

3日目の夕食は下のポストにもあるとおりNightLifeに行っていたので、ミュージアムの中でささっと済ませてしまったし。

4日目のこの日は彼女が「今日はなにつくろうか~」と言うので、やっぱりおうちごはんとなりました。フィリップは何が好きなの?と彼の好みも聞いてくれて、2人でキッチンに立ち、大学以来かな?2人で料理をしました。

家に帰って来て休む間もなくすぐにカニを洗う彼女(バークレーのスーパーで買って来たもの、家ではスチームするだけ)。フィリップが「僕はカニみそいらないからねー!」というので彼の分のカニみそだけ洗い流しているところ。サンフランシスコ名物のタンジネスクラブ、最後に食べてもらえてよかった。おみそ汁に、ごはん、鳥のからあげ、野菜サラダ、そしてカニをひとり1匹ずつ。昼間カストロのお店で買ったチーズにワイン。ビールもあって、キリン一番搾り。すごい組み合わせ。そりゃ、多すぎだよね。。食べきれなかったけれど3人で楽しい夕食の時間でした。

場所がアメリカだというだけで友達との再会はまったく何も変わっておらず、なんだか以前のように京都か大阪で会っているかのような錯覚に。前と変わらずいろんな話ができてたのしい時間でした。おたがいの人生はどこか似ているところもあり、なんとなくおかしかった。私もこれから変化の波をかきわけかきわけ、何を選んで、どうなるのかなー。それでもふつうにやってくる日常を生きることに精一杯だったり。この先なにがどうなるやらわからないけれど、この3月に彼女がアメリカへ来てくれたことはずっとハッピーな思い出として残るのだと思います。

そういえば、最近母からきたメール。
「まずは健康であれば、なんとかなるよ」
ほんと、そだね。それが大事。