掲載写真はミンク・デヴィルがテレビ番組ロックパラストのために残した
映像と音源で構成された「LIVE AT ROCKPALAST 1978 & 1981」。
DVDには2回のプログラムが収録され、CDはそれぞれの回を分けて収録
しているため計3枚組となっている。
ボーカルのウイリー・デヴィルの魅力満載の映像である。物凄く男前では
ないかもしれないが、ロック・バンドのボーカリストたるもの、これくらい
格好つけなければ、と思わせる伊達男ぶりは昨今の街ですれ違っても誰だか
わからないような見てくれのアンちゃんがフロントを務めるバンド群とは確実に
一線を画す。
髪や口髭の手入れは怠らないだろうし、タイトなスーツに紫のシャツでステージに立ち
汗だくになるというのは、時代なのかもしれないが本当に格好いい。
映像は140分に及んだ2回のコンサートを1枚のDVDに収めたので、今の
眼で見るとそれほど画質は良くないのだが、この熱気の前では大した問題ではない。
81年のセット・リストは、以前出た82年のモントルーでのDVDと似ているが
敢えて唯一のヒット曲である『SPANISH STROLL』を演奏しないという男気に
痺れた。
バンドとして十分に勢いのある時代なので、次々と繰り出される曲はどれも良い。
オーソドックスなロック・バンド故に、バンドとして或いはマネージメント側からの
大きな仕掛けがないと超メジャーになるのは難しかったのだろうが、全盛期の映像が
登場したことをきっかけに多くの人に再注目してほしいバンドだと改めて思う。
私の悪癖で近年(彼の場合、最早故人ですが)の盤を
聴いていないというケースが多いので、早く追いつかなくてはなりません。
基本的に2in1は苦手です。
曲数が多かった、と、思ったら2in1
ま、私がこのブログで取り上げる古臭いバンドや曲の半分くらいは、その類なので今更ですが。
ただ、ライブ映像を観てみた正直な感想は「なんだかパッとしない」でしたね^^;
でも映画やドラマのBGMとして使われていたら、「お?良いなこの曲」と思わせてくれそう・・・