HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

JIMI HENDRIX / IN THE WEST

2005-07-01 20:17:57 | ROCK
実はジミヘンを真剣に聞き出したのは20歳を超えてから
である。バンドマン幻想?にとりつかれていた私は
ギタリストが目立つだけの音(実際はそんなことはないが
勝手にそう判断していた)に、興味がもてず、
それゆえの狭量な判断でジミを遠ざけていたのである。
で、深夜のロック番組で初めて動くジミを見た。

曲は「ジョニー・B・グッド」。バークレーでのジミである。
「な、なんなんだ、この音圧、迫力は?」
手元をほとんど見ずにギターを弾きまくり、歌も格好いい!。
これがジミ・ヘンドリックスか・・・。「衝撃を受けた」というのが
正直な感想であたりまえのようにノック・アウトされてしまった。
ギターも当然だが歌いまわしが、最高にハマった。
「WHEN YOU'RE DOWN IN LOUISIANNA CLOSE TO NEW ORIEANS」
冒頭の歌詞だが、ここの「ニュー・オリーンズ」のアクセントが
記憶に残りまくりで、翌朝も朝からこのフレーズが口をついてでて
何度もジミのように口ずさんでみた。
ギターだけでなく、歌心があるというのが大きかった。

「ジョニー・B・グッド」が収録されたアルバムはないか?と
探すとありました。それがこのアルバム。
適当なセレクションのライブ・コンピレーションだが、
頭から「ジョニー・B・グッド」を聞くことができて興奮した。
まるでコンサートのオープニングのようで・・・。
実際のバークレー・コンサートは「ファイアー」から始まるのを
今ならブートレグを聴いて知っているのだが、プロデューサーの
エディ・クレイマーがこれをアルバムの1曲目に配した気持ちが
よくわかる。

それにしても不思議なアルバムだ。
「LOVER MAN」のエンディングでは思わせぶりに次の「STONE
FREE」のイントロが聞こえ、フェイド・アウト。
「VOODOO CHILE」も煮え切らない演奏が収録されている。
もっといいテイクが山ほどあるというのに。
ワイト島の演奏から収録された「イギリス国家」から「サージェント・
ペパーズ・・・」への流れはスリリングであったがまたもや、
続く「SPANISH CASTLE MAGIC」が思わせぶりにイントロの一部が
収録されてフェイド・アウト。
やきもきしていたら、「LITTLE WING」の素晴らしい演奏が続いて
収録されている。(しかしクレジットがでたらめ)。
最後がこれも素晴らしい、13分を超える「RED HOUSE」。

とりとめのないアルバムだが、ジミ初心者の私にはその後の
宝の山への門戸を開くのに十分であった。
あれから、沢山のオフィシャル・ライブ盤がリリースされたが、
今や廃盤のものも多い。このアルバムも入手困難だ。
後発の多くのリリースのためにこのアルバムは「お役御免」
かと思われたが、そうでもないところがややこしい。
再発されることはまず、ないだろうが私にとっては「ジミ入門」の
とっかかりとなったアルバムとして思い出深いので
今回とりあげてみた。

もし見つけたら、黙って買ってください。(笑)

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ハリー)
2005-07-05 22:50:19
じみへんさん。



あっ思い出しました。2枚組でありましたね。

あの2枚組ってなんだか怪しげだったので購入しなかった

んです。気にとめておきます。



イケダさん。



gooのブログって夜中はアクセス過多で表示しにくいため

時々調子が悪いと思います。私は何回か自分の

書いた文が流れてがっかりしたことがあります。

そして・・・素晴らしい洞察力!。

なるほど、ですね。

「John Wesley Harding 」収録曲ではフェイセスの

「悪意の使者」のカバーも好きです。
返信する
すみません (イケダ)
2005-07-05 00:45:19
何か変です。

投稿ボタン押しても変わらないから何回か試してみたんですけど、そしたら「最新のコメント」欄が増えてしまいました・・・。

と思ったら画面上はちゃんと表示されてるんですよ。

ひょっとしたら他のPCからでは同じコメントがいくつも表示されてるかも。

何ででしょう?

返信する
John Wesley Harding (イケダ)
2005-07-04 23:09:56
これは俺の想像なんですが・・・。

ディランが'66年に『Blonde On Blonde』をリリース。

その直後、バイク事故で休養を余儀なくされ、ようやく'68年『John Wesley Harding』のリリースになるわけですが、この休養真っ直中の'67にジミがデビューして一躍時代の寵児になるんですよね。

だから『John Wesley Harding』ってジミが英国に渡って有名になり、ディランと同じ次元で勝負出来るようになってからの新作アルバムになるわけです。



ジミってディランの復活を誰よりも待ち望んでて、だからこそこのアルバムを聴き込んだんじゃないでしょうか?
返信する
ナイン・トゥ・ユニヴァース (じみへん)
2005-07-04 22:23:35
『レインボウ・ブリッジ』は数年前に発売された2枚組のオフィシャルCDが音質も最高でイイですね!!

『ナイン・トゥ・ユニヴァース』はブートでしかCD化されていないと思いますが、このブートがまた音質キレイにコピーされていて、ブートというよりハーフオフィシャル級の出来栄えなので、見つけたら買っておいても損はないと思いますよ(笑)



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Unknown (ハリー)
2005-07-03 21:29:05
ジミは「ジョン・ウェーズリー・ハーディング」が

好きだったのでしょうか?。「見張り塔」が余りに

有名すぎますが。
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ディラン越え (イケダ)
2005-07-03 15:40:34
「Drifter's Escape」聴きたさに『Loose Ends』買ったクチです。
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Unknown (ハリー)
2005-07-02 12:29:57
「レインボー・ブリッジ」ってアナログしか

持ってないのですがCD欲しい!(笑)

「戦場の勇士たち」も捨てがたいアルバムです。

「ナイン・トゥ・ユニバース」ってCDに

なりましたか?。ブートであれこれ聞けても

所持してないので、欲しいところなのです。
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うん、これは即買いアルバムです(笑) (じみへん)
2005-07-01 21:54:37
なるほど~、でもこのライヴ盤に関しては僕も同感ですね。中古盤で見つけたら黙って即買いアイテム、いまや間違いなしです(笑)





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