きれいな花をもって教室に入り、花瓶に挿すような柄じゃなかった。
高校1年のとき、私は登校が早かった。
私が到着する頃は、ある男子の2人連れが来ていることが多く、この3人がいつも1番乗りだ。
そのあとに、ぼちぼち他の人がやってくる。
クラスにはいかにも女らしくきれいで、男子のあこがれやアイドル的存在の女子がいた。
そんな子が花なんかもってきて飾ることもあった。
私は、そういう女にはなりたくなかった。
あるとき、家にきれいな花がたくさんあったため、教室に持っていくことにしたが、
私は人前で花を飾るのはいやだった。
だから、1番乗りで教室に着くと、誰もいないうちにさっさと花を活け、その後かばんを持って部室に直行した。
しばらく時間をつぶし、始業時刻が近づいてから、さも今来たかのように教室に入っていった。
この花、誰が持ってきたの?という男子の質問があったかな?
それはあったような気もするし、なかったような気もする。
そのような男子は、その朝、最初に教室にいた女子が持ってきたのだと思うに違いなかった。
そう思うならそう思えよ。
むしろそれが快感だったのだ。
誰にもわからないことも面白いけど、別の女がいけたと思うのもおもしろいじゃないか。
私は知らないよ。
いつも一番のりだった私であるが、
あるとき、検尿回収の日があった。
教室に着くと、検尿を入れる袋が黒板のそばの壁にぶら下がっていたが、
当然のことながら、まだ誰も入れてない。
1番最初に入れるのもいやだな、と思って、
何人かが入れてからいれようと思っていたら、
そのまま忘れてしまった。
朝の学活が始まり、担任が検尿の回収具合を確認した。
検尿を入れると○をつけるように名簿も貼ってある。
担任が見ると、私のところだけに○がなかった。
なんだ、山本!ケンニョウが入ってないぞ!
私はあせって自分のケンニョウをカバンから取り出し、
クラスの全員の前で、歩み出て、ケンニョウを袋に投入したのだった。
べつに、検尿なんて恥ずかしいもんでもないけどさ、
人前で花を飾るのは免れたものの、
人前でケンニョウをと投入することになってしまった。
やっぱり、そういう柄だった・・・。
ケンベンよりマシかな。
高校1年のとき、私は登校が早かった。
私が到着する頃は、ある男子の2人連れが来ていることが多く、この3人がいつも1番乗りだ。
そのあとに、ぼちぼち他の人がやってくる。
クラスにはいかにも女らしくきれいで、男子のあこがれやアイドル的存在の女子がいた。
そんな子が花なんかもってきて飾ることもあった。
私は、そういう女にはなりたくなかった。
あるとき、家にきれいな花がたくさんあったため、教室に持っていくことにしたが、
私は人前で花を飾るのはいやだった。
だから、1番乗りで教室に着くと、誰もいないうちにさっさと花を活け、その後かばんを持って部室に直行した。
しばらく時間をつぶし、始業時刻が近づいてから、さも今来たかのように教室に入っていった。
この花、誰が持ってきたの?という男子の質問があったかな?
それはあったような気もするし、なかったような気もする。
そのような男子は、その朝、最初に教室にいた女子が持ってきたのだと思うに違いなかった。
そう思うならそう思えよ。
むしろそれが快感だったのだ。
誰にもわからないことも面白いけど、別の女がいけたと思うのもおもしろいじゃないか。
私は知らないよ。
いつも一番のりだった私であるが、
あるとき、検尿回収の日があった。
教室に着くと、検尿を入れる袋が黒板のそばの壁にぶら下がっていたが、
当然のことながら、まだ誰も入れてない。
1番最初に入れるのもいやだな、と思って、
何人かが入れてからいれようと思っていたら、
そのまま忘れてしまった。
朝の学活が始まり、担任が検尿の回収具合を確認した。
検尿を入れると○をつけるように名簿も貼ってある。
担任が見ると、私のところだけに○がなかった。
なんだ、山本!ケンニョウが入ってないぞ!
私はあせって自分のケンニョウをカバンから取り出し、
クラスの全員の前で、歩み出て、ケンニョウを袋に投入したのだった。
べつに、検尿なんて恥ずかしいもんでもないけどさ、
人前で花を飾るのは免れたものの、
人前でケンニョウをと投入することになってしまった。
やっぱり、そういう柄だった・・・。
ケンベンよりマシかな。
目立ちたがり屋の人って苦手なので、飛鳥さんのような人に親しみを感じるし、好感が持てますよ。
でも、検尿には笑いました。
なんか漫画みたいです(笑)
そんなところも・・・親しみ感じます。
でも、先生も、ちっとは気配りした方が良いかもしれませんね。
男の子だったら「ありゃりゃ・・・オシッコ持ったままだったよ!」で笑って済むけど、女の子だと恥ずかしいですよね・・・
出し忘れている人が他にも1人や2人いればよかったな、と思います。