山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

ウルシとハゼ

2010-11-27 10:35:28 | 日記
 

私が生まれ育ったところは、静岡県の伊豆なのだが、そっちのほうで紅葉がひときわきれいな木というと、「ウルシ」だと思っていた。
子どもの頃は、紅葉というものに関心がなかったからか、桜の紅葉がきれいだと思ったことはなく、イチョウの木も特に美しいと思ったことがない。
雑木林にはクヌギが多く、夏はカブトムシもいるが、クヌギの紅葉は茶色いだけだ。
道路わきの雑木林の中に、あざやかな赤・オレンジ系の葉をみつけると、それは「ウルシ」だった。時々道路のほうに枝が出ていたりする。あまりの美しさに、色づいた葉を集めたくなってしまう。で、小さいころ、近づこうとしたら、親に、かぶれるから近づくな、触ってはダメだ、と教えられた。それ以来、通学の時などは、ウルシの木のそばに寄らないように、少し離れて歩くようになった。「ウルシ」の成分に敏感な人は、その木にさわらなくても、そばを歩いただけでかぶれるのだそうだ。であるから、子どもころは、別名「かぶれの木」とも言っていた。「美しいものには毒がある」ってもんだ。「赤いキノコは毒キノコ」と同じように、アタマの中にインプットされていた。
そんな「ウルシ」は、当然のことながら、自然の山ではない東京の街中で遭遇することはないはずだった。でも、たま~に、民家の庭の中にそのようなものがあって、驚かされたりする。あれは、ウルシにそっくりだけど、ウルシではないのだろうか?かぶれないのだろうか?と。(写真)

昨日、トラックバックしていただいたブログを拝見し、「あっ、ウルシ?」と思ったものが、「山黄櫨(やまはぜ)」というものであることを知った。「漆」と「黄櫨」はどう違うのか疑問がわいてきたので、それ以来、ネットでいろんなブログやサイトを検索したりしていた。
「ハゼ」は「ウルシ」の仲間であり、私が子どもの頃「ウルシ」と呼んでいた木によく似ているように思える。一方、本当の「漆」は、ちょっと違うようだ。紅葉はぜんぜんきれいではないそうだ。「ハゼ」は漆ほど、かぶれることはないが、やはりかぶれる人もいるそうである。「黄櫨漆(はぜうるし)」とも言うのか?「○○漆」とか「○黄櫨」とか、いろいろな種類の木があるうえに、人によって呼び方もいろいろあるからわけがわからない。ウルシよりもハゼのほうが紅葉は鮮やかだと書いてあるものもあるが、「山漆」の写真ではかなり鮮やかに紅葉しているものを見つけた。「ウルシ」と「ハゼ」の区別の仕方は、葉の先が丸いのが「ウルシ」で、とがっているのが「ハゼ」だというが、例外もあるそうで、結局わけがわからない。私が故郷で「ウルシ」だと思っていた木は「山黄櫨」か「山漆」だったようだ。東京の街中にあるものはかぶれにくい「ハゼ」のほうだろう。そして、ハゼは温かい地方に分布し、ウルシは全国に分布しているらしい。


↑これは何かな?かぶれるとは思えないけど、ハゼの木のあかちゃん?

ところで、この年になるまでよくわからない木が「ナナカマド」である。「ナナカマド」というのは、小説や物語のなかによく出てくる木の名前であるが、実際どんなものか、写真では見ることができるが、実物は、それを「ナナカマド」だと認識して見たことが無い。これも赤くきれいに紅葉するらしい。あまり大きな木ではなく、ウルシやハゼと同じくらいの大きさのようであるから、「ハゼに似ている木」と書かれているものもあった。このまえ、東北のほうに旅行にいったときに、「ナナカマドがきれいですね」とバスガイドさんが言っていたが、どのことを言っているのかわからなかった。この「ナナカマド」は、「ハゼ」とは逆に寒い地域のものらしい。そのため、私の故郷にはなく、覚えることができないままこの年になったのだろう。

やっぱり地域によって生える木もかなり違うんだな~と思う。



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