いつの間にか、日本ではどこでもかしこでもマスクをするのが当たり前になっていた。
建物施設内でマスクををするのは、密閉空間の中で、飛沫やエアロゾルを防ぐために必要かと思うが、屋外で人の少ないところでもマスクをするのが普通になっている。
それは、いつからそんなことになったのだろうか?
そもそも、濃厚接触者とは、新型コロナ感染者と、マスクをしないで1m以内、15分以上会話などをしていた場合をいうのである。そういう場合は、感染している可能性が高いわけだ。
しかし、なぜかウォーキング中の人の口からもエアロゾルが発生し、近くを通った人が吸ってしまうだとか、飛行機の座席に人が座っていると、前や横何列までに飛沫が飛ぶとか、そのようなシミュレーションが図解されたりして、世間の人々は、それを吸い込み一瞬にして感染するのだと信じて恐れおののいてしまった。
ただ、元気に屋外を走っている人や、黙って座席に座っている無症状の人から、ウィルスが大量に飛んでくるんでしょうか?
それは、感染者だったらそういうこともありうるかもしれませんが。
一瞬の接近なのに、路上ですれ違った人がマスクをしていなかったり、追い越して行くジョギングの人がマスクをしていなかったりした場合、恐怖におののくのはなぜかと言えば、
人を見たら「コロナ」だと思うからでしょう。
誰でも彼でも、すべての人がコロナに感染している可能性があるぞと思ってみるから、マスクをしていないなんて危ない、けしからん、と思うわけだし、移しても行けないし、移されても行けないと思うなら、自分自身も無症状だけどコロナにかかっているかもしれないと思うわけでしょう。
「人を見たら泥棒と思え」という諺がありますが、今はみんな、「人を見たらコロナと思え」「自分自身も無症状のコロナと思え」という精神状態でこの2年間生活してきたのです。
私はこの頃、人を見てもコロナだと思わないようになりました。
そうすると、怖くはありません。
「人を見たら泥棒と思え」という諺は、人を簡単に信用してはいけないという意味で、騙されたりしないようにという教訓だそうですが、コロナもずべての人間を感染者だと思って防御すれば、感染リスクが減るということなんでしょうけど、そんなに警戒し続けるのは、もう疲れました。
人を見たらコロナだとは思いません。
屋外でのマスクは健康にも悪いので、外そうという動きが医師会のほうからも出てきましたね。