ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

2014/04/11 娘のうつの根っこにあるもの・・・

2014-04-20 23:37:47 | 医療・介護・福祉など

しばらくブログの記事アップができず、ご心配をおかけしてごめんなさい。お声かけもいただきましたが、私はなんとかやっております。
まずは、娘のことに関わることでのご報告。

娘は、東日本大震災で大学進学を決意し、この2年間通っていた・・・はずだった。しかしながら1年目の後半から学校に行く日が激減し、2年次進学の際の面談で教務担当の准教授の先生と「朝が苦手なら1限目の必修は捨てていいから学校に来る習慣をつけましょう」「登校日も4日ですむようにしましょう」ということで仕切り直しとしていた。

私が職場の関係で通っているカウンセリングルームのカウンセラーさんから、「娘さんは鬱病だけではなく、もともと発達障害があったのではないか」とご指摘を受け、元都立梅ヶ丘病院の院長だったS先生の特別カウンセリングも受けさせていただいたところ、やはり該当しそうだという判定をいただいた。
そこから、発達障害についての対応も必要ということで、さいたま市で社会福祉法人の常勤役員にもなっている女子高仲間にも相談。彼女の法人がさいたま市の中央区の障害者生活支援センターを受託しているので、そちらにまず相談し、その上でさいたま市の発達障害支援センターにつないでもらった。
発達障害支援センターの臨床心理士さんとの面談が始まったのが昨年の秋で、毎月一回の面談に一緒に通っている。娘の成育歴や現状を母と娘のそれぞれの面談の中でチェックシートで確認するだけでも数回=数ヵ月かかった。本人も納得の上でADHDという判定だった。
ADHDが根っこにあって、それによって人間関係がうまく築けないことから鬱病になる症例が増えていると、最近の報道にあったが、そういう症例に該当してしまうようだ。中央区のセンターの相談員さん、市のセンターの臨床心理士さんとの信頼関係がうまく築けたのがまず有難かった。

ADHDの典型症例のひとつに「うまく片づけられない」というのがあり、娘の部屋は足の踏み場もない状態にまでなっていた。相談の中で、それを私にしつこく言われるとパニックになるとまで言っていたようだから、本当に器質的に判断ができない状態なのだろうとわかる。そういうサポートのサービスがあるということで、自宅がある浦和区の障害者生活支援センターにつないでいただいて、そちらから隔週でヘルパーさんに来ていただいて、一緒に部屋の片づけが始まった。導入時には最初の相談員さんもご一緒してくださったですんなりヘルパーさんが来ることにも慣れていくことができた。
臨床心理士さんから紹介された、おそうじの講習会には参加する気になっていたものの、当日行けなくなった。

大学の方は、やはり後半から行ったか行かないか私には明言しない状態となっていて、学年末の成績表が届くまでのイライラの日々が続いた。案の定、2年で20数単位しかとれていない。
そういう状況も踏まえて、臨床心理士さんと打ち合わせの上でどうするかを娘に判断させるような面談をしてもらい、3択の中から「休学」となった。本人もそうする気持ちになっていたようなので、とりあえず休学して生活の立て直しをすることを優先することを確認。
4/11の面談で、ひきこもりなどの若者のサポートセンターの紹介もしていただき、浦和区のセンターの相談員さんにも何かよい施設を紹介してもらってくださいとのことで、翌12日には朝一番で相談に行った。
しかしながら、すぐに見学に行けるわけではなかった。主治医の確認をしてからとのこと。

ゼミの教授から面談にきてと呼び出しもあり、それもようやく4/18に行ってきて休学手続きの書類をもらってきたが、私にはまだ見せてもらっていない。休学の学費は月末までに納入とのこと。進学のOKを一人で出した父親への報告をせっついていたが、ようやく週末に一緒に遊びに出かけた時に話をしたとのこと。
臨床心理士さんと話をして、娘が自立できるようになるまでの長期戦を支えてくださいと言われ、覚悟は固めているものの、それでも疲労感の中にいてたまらない。また、泣けてきた。

冒頭の写真は、4/5に自宅近くの隠れ家カフェ「サイエスタ」に行った時に撮影したジューンベリー。真っ白で細い花弁の花がたくさん咲いて美しい。その名にあるように6月に実をつけ、ジャムにすると美味しいそうだ。マネージャーのWさんは、カフェも開きながら、教室も開き、そこで障害者も参加して手芸品が立派なものができたら堂々と市販のルートに乗せていこうという意欲を持たれている方なので、娘と一緒に行っての近況報告もできるのが有難い。
こういう方や、女子高仲間、多くの福祉の関係者に支えていただいて、なんとかやってきています。

(追記)
最近のネットニュースで、ADHDなどの発達障害と化学物質過敏症の原因として環境中の微量化学物質の影響が考えられるという報道を見た。なるほどと納得。さらにネット検索するとそういう情報がたくさんヒットした。「化学物質過敏症と発達障害の関係」とタイトルにあるこちらの記事がわかりやすかった。妹2が化学物質過敏症、私は喘息、娘はADHD。遺伝のせいかもと思っていたが、どうやら環境汚染という問題も大きな要因としてあるのではないかと思う。
女子高仲間が県の職員で特別支援学校で働いているが、少子化社会なのに特別支援学校にくる子どもが増えているという。社会の受容性の低下の問題が大きいと思ってきたが、環境汚染の問題も大きいと思い当ると合点がいく。
これは我が家だけの問題ではないと痛感した。



映画「奇跡のリンゴ」が2013年6月8日から放映されるようです」